宅建士トウマ|家探しの豆知識

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宅建士トウマ|家探しの豆知識

ブログ「生活の疑問」にて、宅建や不動産の情報を中心に記事を書いています。 noteでは、ブログ内容の要約などを載せていますので、詳しい内容が読みたい方は、下記リンクからブログの方へ是非お越しください! ブログ「生活の疑問」 https://lifenogimon.com/

最近の記事

宅建とのダブルライセンスにおすすめの資格

今回は、宅建資格と併せて取得すると良い資格を紹介していきたいと思います。 宅建とは宅建は「宅地建物取引士」の略称で、毎年20万人前後の受験者数を誇る最大規模の国家資格です。宅建とは、不動産取引の専門家(宅建士)を示す資格です。宅建士だけに許された独占業務として、「重要事項の説明」や「35条書面(重要事項書面)への記名」「37条書面への記名」などがあります。 https://www.tac-school.co.jp/kouza_takken/takken_sk_idx.ht

    • 不動産取引における「あんこ業者」について

      今回は、不動産業界で用いられる用語で「あんこ業者」について、解説していきたいと思います。 あんこ業者とは「あんこ」とは、不動産業界で用いられる用語で、売主と買主それぞれの仲介会社間に存在するもう一つの業者のこと。 「あんこ」または「あんこ業者」と呼ばれ、名称の由来は、饅頭の餡子のように真ん中にあるためと言われている。 取引に関わる会社が増えることになる。 基本的に仲介手数料は売主、買主と仲介会社との契約によって、支払われるものです。 そこに、あんこ業者が入ることにより、

      • 不動産会社が紹介する投資用物件について

        今回は、不動産会社が紹介する投資用物件について、紹介していきたいと思います。 日本の現状と投資の重要性老後2000万円問題や年金制度の改悪、物価の上昇など、お金に関する暗い話題が多いですが、少子高齢化で出生率のどんどん下がっている日本では、自然と良くなることはないかと思われます。 そんな中、iDeCoや新NISAなど個人の投資を促し、国や会社だけに頼らず、自己資金を増やすことを国民全員が推奨されている状況です。 銀行の預金金利も低く、預けているだけでは、ほぼ増えないとい

        • 賃貸物件を内見せずに申し込むのはなぜか

          今回は、賃貸物件を内見せずに申し込む人がいることについて、解説していきたいと思います。 なぜ内見をしないのか?内見とは、物件の契約をする前に部屋の中を確認させてもらうことですが、基本的に自分が契約する物件の中を契約前に見ることが普通です。 しかし、賃貸物件を探していると、現在入居者がいて、退去予定となっている物件(退去後にしか内見ができない物件)についても既に契約の申込みがされているといったことがよくあります。 なぜこんなことが起きるかというと、下記のような理由が存在し

        宅建とのダブルライセンスにおすすめの資格

          退去時の原状回復について

          今回は、賃貸物件を退去する際の「原状回復」について、解説していきたいと思います。 そもそも原状回復とは原状回復とは、賃貸物件を退去する際、賃貸物件を借主が「入居時の状況」に戻すことをいいます。要は、借りた物件を借りたきと同じ状態で返すということですね。 ただし、借りた時と同じ状況と言っても、何年も経過していれば、当然物件は劣化していきますので、常識の範囲内で使用していて損耗するもの(通常損耗)や時間で劣化するもの(経年劣化)については、原状回復義務はありません。 ですの

          退去時の原状回復について

          事故物件について

          今回は、住宅における「事故物件」について、紹介していきたいと思います。 事故物件とは簡単にいうと、事件や事故などで、住宅の中で人が亡くなった物件を、「事故物件」といいます。 とはいえ「事故物件」の定義は非常に曖昧で、殺人などで人が亡くなった、住民が自殺した場合などは、いわゆる「事故物件」となりますが、住民が自然死(寿命で老衰)した場合は、「事故物件」とは違います。 また、私の書いた別の記事「不動産取引における告知義務のグレーゾーン」でも紹介していますが、国土交通省が20

          仲介手数料が無料になる賃貸物件の特徴

          今回は、仲介手数料が無料になる賃貸物件の特徴について、紹介していきたいと思います。 仲介手数料が無料になる賃貸物件オーナー(大家)が仲介手数料を負担するケース 書類作成費、事務手数料など別の費用に代えているケース AD物件 オーナー(大家)が仲介手数料を負担するケース仲介手数料は、物件の仲介を依頼するオーナー(大家)と仲介会社に紹介を受けた借主から受領できる報酬です。 仲介する物件の賃料1か月分が報酬額の上限となっており、仲介会社を利用するオーナー(大家)と借主の両

          仲介手数料が無料になる賃貸物件の特徴

          囲繞地通行権(袋地通行権)と通行地役権の違い

          今回は、囲繞地通行権(袋地通行権)と通行地役権の違いについて紹介していきたいと思います。 囲繞地通行権(袋地通行権)囲繞地通行権とは、袋地通行権とも呼ばれるもので、簡単に言うと、他人の土地を通らないと公道へ出ることができない人が、公道へ出るために他人の土地を通行する権利のことで、民法210条において認められています。 ※公道に通じていない土地のことを「囲繞地」、「袋地」といいます。 通行地役権通行地役権とは、自分の土地の便益のために他人の土地を通行できる権利のことで、民

          囲繞地通行権(袋地通行権)と通行地役権の違い

          賃貸住宅の広告、AD物件とは

          不動産屋で賃貸住宅の広告を見ていると、広告の隅に「AD100」や「AD200」と記載されていることがあります。そのような物件は「AD物件」と呼ばれており、ADと記載のない物件とは明確な違いがありますので、紹介していきたいと思います。 AD物件とはAD物件のADとは、英語の「advertisement」の略で、オーナー(大家)が仲介会社へ物件募集を依頼する際に支払う広告費のことを指します。 通常、物件仲介において、オーナーが仲介会社へ支払う報酬は、仲介物件の1か月分の賃料が

          賃貸住宅の広告、AD物件とは

          再建築不可物件について

          「再建築不可物件」とは、建築基準法の接道義務を満たしておらず、建物を建て替えることができない土地のことです。 今回は、この「再建築不可物件」について紹介していきたいと思います。 再建築不可物件とは建物を解体して更地にしてしまうと新たな家を建てられない土地のこと。 都市計画法で定められる「都市計画区域」と「準都市計画区域内」だけにあります。 上記区域内では建築基準法により「接道義務」が設けられています。接道義務とは「幅員4m以上の道路に2m以上接していないといけない」と

          再建築不可物件について

          定期借地権付きマンションのメリット、デメリット

          分譲マンションを探していると、なかにはマンションの建っている土地に「定期借地権」という権利がが定められている物件があります。 今回は、「定期借地権」とその権利が定められたマンションのメリット、デメリットについて、紹介していきたいと思います。 「定期借地権」まず借地権とは、建物を建てるために土地を借りる権利のことです。 借地権には、2種類の権利があり、「普通借地権」と「定期借地権」があります。 普通借地権賃貸住宅などにおける普通賃貸借契約と同様、正当事由がない限り、当初

          定期借地権付きマンションのメリット、デメリット

          賃貸保証会社(家賃保証会社)について

          賃貸保証会社(家賃保証会社)とは、入居者(借主)が何らかの事情で家賃を滞納した場合、入居者に代わってオーナー(貸主)へ家賃を支払うことを保証する会社のことです。 その後、入居者は立替えてもらった金額を賃貸保証会社(家賃保証会社)に対して支払わなくてはなりません。 ちなみに賃貸保証会社を利用するかどうかは、基本的にオーナーもしくは不動産会社が決めます。 ※借主ではないことに注意。 つまり、従来の連帯保証人の役割を賃貸保証会社が担っています。 ※保証会社+連帯保証人を設定

          賃貸保証会社(家賃保証会社)について

          専有部分と共用部分、専用使用権の違い

          今回は、マンションに存在する「専有部分」、「共用部分」、「専用使用権」について解説していきたいと思います。 「専有部分」や「共用部分」は、建物の区分所有等に関する法律(区分所有法)によって、次のように定められています。 この法律において「専有部分」とは、区分所有権の目的たる建物の部分をいう。 この法律において「共用部分」とは、専有部分以外の建物の部分、専有部分に属しない建物の附属物及び第四条第二項の規定により共用部分とされた附属の建物をいう。 [注]e-Gov法令検索

          専有部分と共用部分、専用使用権の違い

          住宅入居時にやること

          部屋が空っぽの状態・・・家具・家電の設置前部屋の傷、汚れの確認 部屋の掃除 保護マット・保護シールの設置 家具・家電の地震対策 部屋の傷、汚れの確認部屋に家具や家電を置く前に、部屋の傷や汚れをしっかり確認しておきましょう。 特に賃貸などで前の入居者がいる場合は、傷や汚れが基本的にありますので、自分がつけた傷や汚れではないことを証明するためにも家具や家電を置く前に確認し、できれば写真や動画撮影をして記録に残しておきましょう。 入居前の内覧時点で判明している傷や汚れは

          定期賃貸借契約について

          今回は、「定期賃貸借契約]」について紹介していきたいと思います。 定期賃貸借契約の解説をする前に、まずは不動産を賃借りする契約形態である「賃貸借契約」と「使用貸借契約」について、簡単に説明したいと思います。 民法の条文では、下記の通り記載されています。 (使用貸借) 第593条  使用貸借は、当事者の一方がある物を引き渡すことを約し、相手方がその受け取った物について無償で使用及び収益をして契約が終了したときに返還をすることを約することによって、その効力を生ずる。 (賃

          不動産取引における告知義務のグレーゾーン

          今回は、不動産取引における告知義務について紹介していきたいと思います。 そもそも告知義務とは簡単に言えば「不動産の買主(借主)が知っていたなら購入しない可能性のある物件の重大な瑕疵や事実」である告知事項を契約前に告げる義務のことです。 不動産の瑕疵とは、土地や建物に何らかの不具合がある状態を指しますが、瑕疵は4種類に大別できます。 不動産の告知事項に関する瑕疵 心理的瑕疵 環境的瑕疵 物理的瑕疵 法的瑕疵 順番に解説していきます。 心理的瑕疵心理的瑕疵とは、

          不動産取引における告知義務のグレーゾーン