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朝食       詩

明日の朝卵かけご飯でもして食べようかの一言で少しして台所でごそごそする父の様子がうかがえた。
何となく予感はしていたが私の朝食を
プレートに入れて一セット作っていた。
野菜、コロッケ、納豆、ゆで玉子、
ヨーグルト、後はご飯かパンを足して食べれる様にしてくれた。
こんな年老いた父を動かして文句も言いたくもない。
スキにさせてよと以前の私なら言っていただろう。
もう淋しく孫の世話も手が離れたせいか、娘がボンノウになって若さを保たれている。
これでいいと私自身有り難く父の朝食をいただこうと思っている。
父よ世の中でたった一人の父よ!
長生きしてスキなお菓子作りは止めないでね!

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