宵の風
すすきが揺れて冷たい風が無知をあざ
笑う。知識を蓄えよと邪な風が吹く。
いえ私には風にも動じない知恵が必要
だと高飛車な知識に反論した。
今日も鏡と対話する弱気な自分に月夜
の晩が慰めてくれ、揺れぬすすきは
無風で静かだった。月夜の晩には
団子を食べろと身内がゆうので手作り
の白玉団子を口にした。名月には
静かな風が優しく慰めてすすきは揺れ
ない。私を馬鹿にせず無言の態度で
表した。この晩も一期一会で今日限り
にするにはもったいないと思えた。
仏の知恵を追い求めそれには無知が
必要とした。わからず屋の強い風には
教えるのがもったいないので冷たい
風には冷たい心で接した。
目には目を、歯には歯をだ!風に食わ
せてやったっていい!食うより、
食われる方が誇りが残って、自分は
かのダイヤモンドになったつもりで
いる。無知だって何だって私は私で
いい!そう思わずにはいられなかった
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