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借金返済の考え方について

 たまにはお金の話でも。といっても専門家でもないし、専門的な話は出てこないのでご安心を。どちらかと言うとメンタルの話。
では、借金について。もちろん借金はしないのが一番だが、万が一借金をする場合に借金するなら少しでも金利の低いところを選ぶということは誰しも意識しているだろうが、借金を返済する時にはどういう意識でいるだろうか。
おそらく、誰しも一刻も早く返そうという意識が働くのではないだろうか。
もちろん、それができるならそうすべきだが、生活がある以上、借金返済に充てられる金額というのは限られてくる。
そこで、毎月の支払額とそれによる支払総額を何パターンか試算して比較することをオススメしたい。

 試算する上で、注目すべき点が2つある。1つ目は支払総額だ。
支払総額を気にすべき理由は、お金や数字に強い人でない限り、自分の感覚とズレがある可能性が高いからだ。
例えば、100万円の借金があって、年利が10%だとする。返済パターンとして、現状の生活水準で支払える返済額が毎月3万円ボーナス月10万円と、早期返済のために節約して毎月の返済額を5万円(ボーナス時は変わらず10万)にするパターン。
この2つの場合、借金返済までの総支払額はどれくらい差が出るか想像できるだろうか。

答えは、35,507円だ。

毎月2万多く払っているのに、差はたったの3万5千円強にしかならないのだ。おそらく、ほとんどの人がもう少し多く考えていたのではないだろうか。
このズレを確認するためにきちんと試算することは重要だ。

 試算する上で、注目すべき点の2つ目は、支払回数だ。
先ほどの、毎月3万円+ボーナス10万の場合は、26回、毎月5万円+ボーナス10万の場合は19回と差は7回となる。
金額に加えて、期間もとても重要で、どれくらいの期間借金に縛られる必要があるのかは、しっかりと確認すべきである。

 状況をまとめると、先ほどの借金の場合、生活水準を変えないパターンでは、26回と2年以上かかり、金額も3万5千円ほど上乗せされる。
しかし、早期返済のパターンでは、毎月節約して我慢する生活が19回と1年半以上続く。
どちらを選ぶかは人それぞれだが、一刻でも早く返済することを考えるのも大切だが、辛い思いを続けてまで早期返済が必要かは考えるべきだと思う。借金を返すために、人生の一部をつまならいものにしなければならないということはないし、貸した側にとっても、支払総額が増えるわけだから文句はないだろう。
もちろん、元金と金利、毎月の支払額で状況が大きく異なる。極端な話、高金利であれば生活を切り詰めてでも早く返すべきだ。
そこを把握するためにも、必ず試算して、総支払額と支払回数を考慮した上で支払い計画を考えよう。

 今回は、試算比較することの重要性と、QOLを考えると必ずしも早期返済が正解ではないことをお伝えした。少しでも何かの参考になれば幸いだ。ではまた。


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