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『ユーロ圏、お金は天下の回りもの?』
ここ2年ほどで日常生活のカタチも様変わりし、その中のひとつに日々のお買い物もあります。思うように外出できずにネットショッピングで助けられたひともたくさんいると思います。ネットショッピングでは、現金で支払いする機会がほとんどないと思いますが、こちらイタリアも同じです。
ただ、日本よりクレジットカードを発行してもらうにはハードルが高く、一定の収入がないと審査が通りません。これは銀行口座開設でも同じですが、銀行口座を開設できても税金と年間維持費用がかかります。おもしろいことにこちらでは銀行口座を家族で連名名義にすることもできます。
ダブルインカムでお財布が別な家族が共同口座でお金を管理、高齢のご家族と共同名義にする場合などもあります。
少しクレジットカードの話に戻しますが、代引きが皆無の国でカードがないひとはどうやってネットショッピングをするのかと不思議に思われるかもしれません。そこはご安心を、オンライン決済サービス、アプリと銀行口座を紐づけした決済方法、キャッシュカードと一体のデビットカードを使うことができます。デビットカードの普及率が高いのは、クレジットカードへのハードルが高い理由からかもしれません。
ネットショッピングだけではなく、スーパーでの買い物もセルフレジが多くなり、また今年からは支払いの透明性をより一層高くするために現金支払いの機会が少なくなりました。
それでも、小さなお買い物、野菜や果物を市場で買うときやバールでのコーヒー休憩にはやはり現金の出番です。
ご存知のとおりイタリアで流通している通貨はユーロですが、この統一通貨を導入している国は現在19か国で、紙幣にはラテン文字EUROと表記されています。
このEURO以外にEYPΩの表記があり、これはギリシャ文字です。また、2007年にブルガリアもユーロを導入したことに伴い、2013年からはキリル文字表記のEBPOも加わったようです。
この当たり前に使っている通貨ですが、実は「ユーロにしまーす。」と手をあげればいいものではなく、「年間の財政赤字を国内総生産比で3%以下に抑制」など厳しい条件があります。
一方硬貨は、数字が書いてある面が共通デザインで、もう片面が発行国毎に異なります。当然記念硬貨もあり、イタリアなら2006年トリノ冬季オリンピック記念、イタリア統一150周年記念の2ユーロ硬貨、2015年のミラノ万博がお馴染みでしょうか。2ユーロ率が高い印象です。
日本では2000年に2000円札が発行されましたが、ほとんど目にすることがなくなりました。欧州では、20ユーロ紙幣がかなり重宝されている印象です。
逆に100ユーロ、200ユーロ、500ユーロ紙幣、これはもう目にする機会がほとんどなくなりました。ちなみに500ユーロ紙幣は2019年に印刷が終了されたようです。
「金は天下の回りもの」と言いますが、ユーロ流通国に居るといろいろな国の硬貨が回って来るので、それを感じることができます。このことわざそんな意味でしたっけ?ちょっと違うような…
暮らしにとり大切で必要なお金のお話、お世話になっているものなので時どきよく見てみると新しい発見があるかもしれませんね。
『L'essenza della vita(レッセンツィア・デッラ・ヴィータ)~ 暮らしへのエッセンス ~』
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