第1回伊豆高原ひとり旅⑤
2014年に行った、はじめてのひとり旅について書いています。
今回は、泊まったお宿編。
はじめての一人旅。テーマは“とことん、ひとりになりたい”でした。
ひとりになるために選んだお宿は、かえで庵、というところ。
外観だけで、わくわくします。
選んだ理由はふたつ。夕食・朝食ともに、お部屋食ができること。お部屋に温泉露天風呂が付いていること。
一人で泊まれるお部屋も、お部屋食が選べるお部屋も限られているようなのですが、私が案内されたのは、フロントに一番近い203のお部屋でした。
家具がすべて可愛らしい。
素敵でしょう。
バスタブとシャワー。お手洗いもここに。
露天風呂!ここだけ和風。温泉です。誰にも気を使わず、好きな時に好きなだけ、露天風呂を楽しめます。星を眺めながら、温泉でくつろぐ贅沢。
お部屋で夕食。
テレビもつけず、虫の音を聞きながら、目の前のお食事と向き合う時間。じっくり味わえて、幸せでした。
どのタイミングで頂いたのか覚えていないけど、ウェルカムスイーツのスコーン。
おまけのみかん。
お風呂に入って、本を読んで、ごろごろして、またお風呂。ぐっすり眠って、日の出とともにまたお風呂。贅沢。
そして朝食もお部屋で。
サンドイッチが美味しくて、泣きました。本当に、なぜかわからないけど、涙が出ました。ひとりで、何やってるんだろうって思ったけど。美味しいなぁと思いながらボロボロ泣きました。
ひとりになりたくて、旅に出た。旅の間はSNSを開かないと決めた。音楽も聞かず、テレビも見ず、ネットニュースも見ない。
うるさくて、忙しない日常では、きっと、情報や刺激を取り込みすぎないように、感覚を鈍らせて生きているんだと思う。そんな中での食事は、空腹を満たすための作業になってしまって、味わう、ということが足りない。美味しいものを、美味しいなぁ、とたっぷり感じ入ること。とても幸せで有難い時間でした。
つづく。
尾道絵菜
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