高等学校|機械科男たちの文化祭俳句
nhkk事務局スタッフ:
副会長のブログ『夏井いつきの「いつき組日誌」』で人気の特派員報告となっている「山口県のみのる先生」の実践レポートをご紹介します。
これは、nhkk新体制スタートの折、「いつき組日誌」にて、「本ブログへの特派員報告の中で、『日本俳句教育研究会』HP(公式note)にて、情報を共有するのが有効だと判断したものは、nhkkのHP(公式note)に掲載させていただきます。」との副会長の宣言を受けたものです。
みのる先生:
組長、いつもお世話になっております。山口県のみのるです。約4ヶ月振りの「特派員レポート」です。
今回はみのるの王道「機械科男たちの文化祭俳句」のレポートです。10月に2日間に渡って行われた文化祭の時の思い出を五七五の世界に詠み込んでもらいました。毎年、機械科3年生はステージ発表の大トリを任され、「漫才」や「コント」を披露するのが伝統になっています。そして、これまで新型コロナウィルスの影響で中止になっていた模擬店も4年ぶりに復活!! かつての文化祭が帰ってきました。
ということで、生徒たちが詠んだ句の中から、みのるが選んだのがこちらの11句。
この中から生徒たちに好きな句を感想付きで選んでもらいます。日頃は書くことが苦手な生徒たちも自分たちが作った俳句は身近に感じられるのか、みんなぎっしり書いてくれます。いつも思うことだけどこのことだけでも「俳句」ってすごいって思わされます。誰かが作った俳句に自分の思い出を上手に乗せることができることも俳句の魅力なんでしょうね。最近はこの感想を読むのがすごく楽しみです。
今回のベスト3は……
大 賞 ⑦ ステージでネタが飛んでく流れ星
第2席 ① やや焦げたフランクフルト秋惜しむ
第3席 ② フィナーレの会場全体星月夜
という結果になりました。初めて俳句を作らせた頃は「えー!!絶対無理」と言っている子たちもこういう活動に慣れてくるとプレバトのように「この句は才能アリ!!」「お前の句は凡人」と楽しみながら詠めるようになるから不思議。日頃は青い作業着を着て、ガス溶接やアーク溶接を行ってる子たちなんですけど、俳句が詠める機械科になってくれている成長ぶりが嬉しいです。
あ!! 組長、この度、みのるは第34回伊藤園おーいお茶新俳句大賞で、「都道府県賞」をいただきました。生徒たちが応募しているのを見ていて、ついでに応募しちゃえ! と思って始めること3年目。佳作→佳作と来て、この度、大きな賞をいただき、夢であった自分の句がペットボトルのパッケージに載るという経験をさせていただき、素晴らしいグリコのおまけをいただけたと思っています。これで生徒にも少しは自慢できるな……😏
秋がなくなってすぐ冬になったような日本の気候ですが、どうぞ組長をはじめ皆さんもお風邪など引かれないようにしてください。
校舎から見える秋夕焼があまりにもきれいだったので、皆さんへお裾分けです。
以上、山口県のみのるでした。
nhkk事務局スタッフ:
みのる先生、副会長の強い希望で、今回より、nhkkの公式noteに掲載させていただくことになりました! 素晴らしいレポートをありがとうございました。
掲載にあたって、過去のみのる先生の、バラエティに富んだご実践を拝見し、過去の回もぜひご紹介したいと思いリンクを掲載させていただきました。
さて、次はどの科のどんなご実践となるのか……。次回のご報告も楽しみにしております。
■日本俳句教育研究会(nhkk)
「俳句」を教材とした様々な教育の可能性を研究する日本俳句教育研究会は、「俳句」を教材に教育活動を展開しようとする教師や俳句愛好家の情報交換の場になりたいと活動する任意団体です。
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