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副会長・夏井いつきの新刊ご紹介

この記事は、日本俳句教育研究会のJUGEMブログ(2018.06.09 Saturday)に掲載された内容を転載しています。by 事務局長・八塚秀美
参照元:http://info.e-nhkk.net/

『夏井いつきの「時鳥」の歳時記』

一つの季語に特化して徹底解剖する歳時記の第三弾は「時鳥」。美しい写真とあわされる名句が、有名俳人の句だけでなく、市井の俳人から投句された副会長・夏井の特選句であることも目玉の一つです。
また、本シリーズの人気コーナー、ローゼン千津さんのサイエンスインタビューは、日本野鳥の会の安西英明さん。自然科学の視点から、托卵をはじめとした時鳥の生態と謎が明らかにされていきます。

今回は新しい企画として、一種類の鳥でありながら、多くの傍題(呼び名)を持つ「時鳥」という季語について、その由来や使われ方などを『万葉集』『古今和歌集』『新古今和歌集』の歌を参考にしながら繙いていく「季語詳説」が加わりました。
この章は私が担当したのですが、三大和歌集の全「時鳥」の歌を分類し、一目で分かるように分布グラフにしました。「時鳥が夏を代表する季語となった理由に『万葉集』の編者と言われている大伴家持が関係していた!?」というところからスタートの「季語詳説」。ぜひご一読ください。

そして、「雪」「花」「時鳥」と続いてきたこのシリーズも、次はいよいよ「月」です。すでに「月」の句の募集も始まっています。ご投句もお忘れなく!