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副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介し…
副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。 秋燕母のホルンを売りにいく さて、(16に続き)今度は「母のホルン」である。それを売りに行くと。 この母はどうしたのだろう。昔、母はホルン吹きだったが今はもう吹けなくなったのか。で、手放すのだろうか。あるいは、金の無心に実家に行ったら、母にホルンを投げ渡されたのか、そして、売りに行く。 名のあるホルンならまだしも、それほどでもない楽器なら二束三文かも知れぬ。まあ、ひとまず、ホル
副会長夏井いつきのライフワークである「俳句の種蒔き」活動。その中で出合った俳句をご紹介します。 先輩のちいさな赤字秋の暮 職場の新人か。仕事のレポートや営業報告、お得意先への文書だろうか。先輩にお伺いを立てるように確認してもらった。帰ってきた文書には、小さな字で赤字の書き込み。その赤字に目を凝らす。愛がこもった修正かもしれないし、厳しい指摘かもしれない。「秋の暮」という季語からは、一日の終わりの疲れだけでなく、安堵も思われる。ささやかな応援の赤字であるのかもしれない。良き