集客しよう!〜経営者の方にこそ見てほしい件〜

 マーケティングをしていると「ターゲット」や「ペルソナ」といった用語が使われます。これらは「販促をかけるにあたってどのような客層を狙って行くのかを想定するもの」とまとめてしまって良いでしょう。あなたが雑貨屋さんのオーナーだとして、まずは客層を想定していなければ、どんな商品を扱うのか決められないと思います。そしてその逆も然り。売りたいものがあっても、どのようなお客様に気に入ってもらいたいのかを想定していなければ事業として成立しません。いずれにしても大切なことは「自社のことについてしっかり分析ができているかどうか」と言えるでしょう。

以下に実際にあった例を紹介します。

 あるファッションブランドは販売額の増加を狙って「20代向けの商品」を考案して販売しました。その商品はたくさん売れ、ブランドの看板商品にまでなりました。ところが商品を買った顧客分析をしてみると当初の狙いとは大きく違ったものでした。それはその人気商品を購入した人の多くが40〜50代だったのです。「何でやねん」とツッコミを入れたくなるでしょうが、その理由は至ってシンプルでした。商品のデザインや仕様を考えた人物が40〜50代の人だった、という嘘のような本当の話。

 結果だけ聞いて「売れたらOK」という店舗もあるのかもしれませんが、そのような事業に先はないと思ったほうが良いかと思います。大切なのは意図したプロセスを経て結果を出すということです。先のファッションブランドで言えば、重要なのは取るべき次のステップは何なのかということになるでしょう。あなたならどうしますか?

 通販が当たり前の時代になって、なかなかお客様の顔を見ながら商品を渡すことが少なくなりました。そういう意味では「誰にどんな商品を売りたいのか」というのはとても大事な課題となります。開店当初は良かったけど売り上げは下降の一途を辿っているとか、これから事業を拡大したい方など様々でしょうが、どなたに対しても取り組んで欲しいことは共通しています。それは「自分の強みを把握する」ということです。

 小売業なら「何が売れているか」、接客業なら「どのサービスへの需要が高いのか」です。自分の店舗に求められているものを把握しなければ、強く押し出していく(発信していく)ことも難しいですよね。

 PRをしなければ勝てませんからしっかり発信をして欲しいと思います。しかし、もう一つ大切なことがあって、それは「自店のPRポイント」を「それを求めている人に届けられているか」ということです。ご自身が考えている強みは、ユーザーの需要と一致してますか?

ユーザーの年齢は?

性別は?

居住地は?

職業は?

家族構成は?

収入は?

 これらを把握されてますか?これがわかると次は手段の話になります。手段は追々紹介しますが、「誰に向けたサービスなのか」「意図したところにサービスが行き届いているのか」が肝心です。どんな商品にもサービスを与える側と受け取る側がいるわけですからマッチングをさせるにはどうしたらいいかを考える必要があるということです。

 教育や開発にも同じことが言えそうですが、分析+トライ&エラーの繰り返しが大切です。

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