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【ディズニー音楽】黄金期の作曲者アラン・メンケンって知ってる?

花盛りの女子大生ですら凌駕するディズニー愛を持つ男。どうも天才ジュエラーです。

「俺はオムツの頃からアラン・メンケンのやばさには気づいてたぜ」
と日頃から豪語しています。

ディズニー映画の黄金期(ディズニー・ルネサンス)



アラン・メンケンって誰ぞや
って人もいると思いますが、まず簡単に背景を。


1937年の白雪姫から始まり現在に至るまで、素晴らしい作品を数々と世に送り出してきたディズニーの長編映画シリーズ。

その長い歴史のなかで「黄金期(ディズニー・ルネサンス)」と呼ばれる時代があったのはご存知でしょうか。 

1980年代、ディズニーの長編映画はその人気と映画の完成度に翳りをみせていました。
しかし、
このままではまずいとディズニー先輩は腕まくりしてついに本気を出し、
1989年公開の「リトルマーメイド」を皮切りに、「美女と野獣」、「アラジン」、「ライオンキング」など歴史に残るような名作を次々と発表しました。
そして、劇中の楽曲がアカデミー賞を受賞するなど「アニメ映画」の枠を超えて世界にその素晴らしさが受け入れられたのです。

その頃を「ディズニーの黄金期」と人は云う。

「一雨毎に秋になるのだと人は云う」





そして、タイトルにある「アラン・メンケン」とは、
「リトルマーメイド」「美女と野獣」「アラジン」「ノートルダムの鐘」の劇中歌の作曲者であります。

アラン・メンケンのヤバさ



さて泣く子も黙るアラン・メンケンですが、
彼の作る音楽は人を夢の中誘います。

つまり、彼の音楽を聴いた後は夢から覚めたばかりような、懐かしい気持ちになるような、幕引きが名残惜しいような気持ちになるのです。

ディズニーの帰り際、現実に引き戻されるような切ない感覚は、
微かに聴こえるまるでサブリミナル効果のような、少し違えば洗脳のような、ディズニーの名曲BGMに由来しているのだと私は睨んでおります。

アラン・メンケンの作曲技法


メロディの凄さは関ジャムでやってたから控えます!

①印象的なリフ


かつてLed Zeppelinのギタリスト、ジミー・ペイジは「ギターリフの王様」と呼ばれた。
イントロのリフで曲のイメージをどーんと印象付けました。

メンケンの生み出した名曲もペイジに近いです。

○リトルマーメイド「Part Of Your World」の
タラララ タラララ タラララ タラララ
神秘的でそれでいて美しく厳格な旋律は、深海の世界のイメージを胸に植え付けます

○ポカホンタスの「Colors Of The Wind」の、
チャララララ〜 チャララララ〜
こちらはフルートで奏でられています。
実際に息を吹きかけて奏でるフルートの音色が、木々の間を、荘厳な谷を縫って走る柔らかな「風」を感じさせます。
そしてアミニズム信仰、森羅万象への尊敬と愛が伝わってくるのです。
特に終盤、「サビが終わる!」と見せかけて、さらにドラマティックに展開したあと(偽終始といいます)
あの印象的な
チャララララ〜
穏やかな風のようなリフで終わるのです。
この展開は素晴らしい。

②映画の持つイメージ、世界観を曲に落とし込むのが上手



○「リトルマーメイド」の中で、魚たちが陽気に歌う"Under The Sea"
大人になって「これカリプソじゃん!」と気がつきました。

※カリプソとは、カスピ海発祥の音楽ジャンルのひとつ。カーニバル等で用いられたダンサブルなサウンドが特徴。

それを上手に、陽気な魚の世界に落とし込んでいます。


○「美女と野獣」の"Beauty And The Beast"ですが、
この楽曲は楽譜だと4拍子になっています。
しかし、ジャズセッションで言われる"2ビート"のフィーリングがあるのです。
そうすることで古典的で厳粛な、宮廷の音楽を想起させるようなクラシカルなサウンドに仕上がっているのです。


○「アラジン」の冒頭で流れる壮大な曲"Arabian Nights"。
これには要所要所で「アラビア音階」が効果的に使われていますね。

※アラビア音楽とは、
例えば
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド を
ド、レ、ミ♭、ファ♯、ソ、ラ♭、シ、ド
に置き換えることで、アラビア風の音色になる。
すごく奥深いので割愛しました。


上の例以外にも、映画作品の世界観、時代、お国柄を楽曲に落とし込むのがものすごく上手なのです。


総括


彼の音楽の根底には、古典的な美学があると思ってます。ゆるぎのない「クラシカルで格調高い美学」が彼の作曲から感じられるのです。


他にも王道コード進行のなかに少しスパイスを効かせる技など、語りたいことは沢山ありますが、
長くなりそうなのでここらで総括とさせていただきます。

総括
アラン・メンケンはクラシカルおじさん


読んでいただきありがとうございました。

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