見出し画像

3-4 非標本誤差

今回の統計トピック


標本調査における標本誤差と非標本誤差の区別を考えます。

公式問題集の準備

「公式問題集」の問題を利用します。お手元に公式問題集をご用意ください。
公式問題集が無い場合もご安心ください!
「知る」「実践する」の章で、のんびり統計をお楽しみください!

問題を解く


📘公式問題集のカテゴリ

データ収集の分野
問4 非標本誤差(データ無し)

試験実施年月
統計検定2級 2015年11月 問7(回答番号15)と推測

問題

公式問題集をご参照ください。

解き方

題意
標本調査における標本誤差と非標本誤差の理解を確認する問題です。

ひとまず、標本誤差と非標本誤差を見ておきましょう。
定義は次のサイトの記載を利用させていただきました。
ありがとうございます!

標本誤差

標本調査では、調査対象を無作為に抽出して調査をしますので、どの対象が選ばれるかは偶然によって左右されます。このため、標本調査の結果は必ずしも母集団の値、すなわち真の値とは一致せず、何らかの差があります。このように調査対象の一部を選定することによって起こる、真の値と調査結果との差を「標本誤差」といいます
誤差の大きさを数学的に評価することが可能です。

総務省統計局のWebサイトより(一部編集を加えました)

一部を抜き出したことによって起きる母集団の真値との差、ということのようです。

非標本誤差

標本誤差以外の誤差を「非標本誤差」といいます。
非標本誤差には、誤回答や未回答によるもののほか、標本が正しく母集団の縮図となっていなかったことによる誤差、集計の際の誤りによる誤差など、いろいろな要因によるものがあります。
このような誤差は、どの程度の誤差が発生しているのか、数字で評価することができません。

総務省統計局のWebサイトより(一部編集を加えました)

問題に戻ります
問題文の①~⑤の記述が標本誤差/非標本誤差の定義に照らして適切かどうかを検討します。

■問題文①
母集団の一部を抜き出したことによって偶然起きる誤差は「標本誤差」です。

テレビショッピングのイラスト(外国人):「いらすとや」さんより

■問題文②
調査に意図して協力しないこと(偶然以外の要因)によって、回答が母集団の縮図にならず、強い意見を持つ人の回答の影響を受けやすくなります。
調査結果が偏って母集団との差が生じる可能性があります。
標本誤差ではないので「非標本誤差」です。

政治家の男の子のイラスト(将来の夢):「いらすとや」さんより

■問題文③
インターネットを利用しない人が調査に回答できない(偶然以外の要因)ことによって、回答が母集団の縮図にならず、インターネットを利用する人の回答の影響を受けやすくなります。
調査結果が偏って母集団との差が生じる可能性があります。
これは標本誤差ではないので「非標本誤差」です。

インターネットがつながらない人のイラスト:「いらすとや」さんより

■問題文④
回答者が正確に答えたくないこと(偶然以外の要因)によって、未回答や不適切な回答が入り込むと、調査結果が偏って母集団との差が生じる可能性があります。
これは標本誤差ではないので「非標本誤差」です。

和同開珎のイラスト:「いらすとや」さんより

■問題文⑤
質問の意図を理解できないこと(偶然以外の要因)によって、誤回答が入り込むと、調査結果が偏って母集団との差が生じる可能性があります。
これは標本誤差ではないので「非標本誤差」です。

いろいろな携帯電話で話す人のイラスト:「いらすとや」さんより

解答

①です。

難易度 やさしい

・知識:標本誤差・非標本誤差
・計算力:不要
・時間目安:1分

知る


おしながき

公式問題集の問題に接近してみましょう!
今回は、標本誤差の内容を詳しく掲載するサイトのご紹介にとどめます。
面白いネタができましたら、改めて追記いたします。


標本誤差

📕公式テキスト:記載がありません

標本誤差・非標本誤差の概要については「解き方」の記載をご覧ください。
標本誤差の詳しい内容は、ネットに有益な情報がたくさん揃っているようです。
たとえば、次のサイトが参考になります。
ありがとうございます!

フィッシャーの3原則で出てきた「系統誤差」「偶然誤差」や、これから出てくるかもしれない「標準誤差」の説明もあり、とても参考になりました!

実践する


今回はお休みです。


電卓・手作業で作成してみよう!

今回はお休みです。

EXCELで作成してみよう!

今回はお休みです。

EXCELサンプルファイルのダウンロード
今回はファイル提供はありません。

Pythonで作成してみよう!

今回はお休みです。

Pythonサンプルファイルのダウンロード
今回はファイル提供はありません。


おわりに

3章「データ収集の分野」は今回で終わります。
次回からは「確率の分野」です。
計算問題が多いので、図表と数式がたくさん出現する予定です。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。


のんびり統計シリーズの記事

次の記事

前の記事

目次

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?