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れすゼミ11時間目_レストラン×テック(後編)

こんにちは!
今回れすゼミ11時間目レストラン×テック後編です。
前編はこちらからご覧ください。

前編ではFLAROの今まで、そして未来についてお話をしました。
後編も一緒に学んでいきましょう!

経理が知りたいこと

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私はもともと経理部門にいたのですが、経理が何を知りたいのかというと、借方と貸方が正しいかということです。
言い換えると、入金が正しくされているかと、売上が正しく計上されているかという2つを主に把握したいと考えています。

経理部門で必要な情報とは、売上としては以下の通りです。
・現金売上:翌日に入金されているかどうか。
・カード売上、QR売上、交通系売上:翌月に売掛金が入金されているかどうか。(=カード会社やQR会社からの明細と一致しているかどうか。)

マイナス関係としては、以下のものがあります。
値引(売上のマイナス)
ポイント使用(売掛金)など

これらは最終的には財務諸表に集約されます。

普通預金のデータは口座に入るため、口座と会計システムは連携している方が手間が省けます。
freeeやマネーフォワードはリアルタイムで口座の残高が確認できるのでとても効率的です。

売上、売掛金情報はPOSにデータが入っているため、POSのデータをいかに早く連携させるかが大切になります。
こちらも手入力やCSVなどではなく、手間なく人が介入せずに(=そのまま流れてくるような)仕組みをどのように構築するかが重要です。

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そのため、経理部門で必要な情報とは、売上に関しては入金処理と売上計上がポイントとなります。
この部分をどのように作り込むかを考える必要があります。
先ほどのシステム関連図で言うと、
・入力処理:freeeの会計システムと口座を連携させる
・売上計上:POSと売上管理システム、会計システムを連携させる
ということになります。
このようにそれぞれのシステムが連携することで、チェックを速やかに終了することができます。

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連携できていないと、どのようなことが起こるでしょうか。
まずデータの手入力(もしくはCSV)が発生します。
そうすると、誰かがチェック作業を行う必要が出てきます。
チェックしなければならなくなり、ヒューマンエラーが起きてデータを修正する作業が生まれてしまいます
修正した後にはまたチェックして、またエラーが起きて、、という繰り返しになってしまいます。

そのため、出来るだけ人によるデータの手入力を減らすことが大事になります。
もちろん流れてきたデータを人が最後にチェックする必要はあります。
なるべく統制するのはシステムにお任せして、最後は人が残高を見たり、大きいところから細かいところまで見るというチェックが効率的です。
人を介さずにシステムをうまく使い、作業効率をアップさせることが重要であると思います。

システムを構築する際に重要な3つのポイント

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管理業務の課題として重要である点を3つ挙げます。

1つは「連携」です
システムが連携しなければ手入力、CSVと手間が増え、それに伴うチェックや修正も必要となってしまいます。

2つめは「マスタ管理」です
前述した通り、例えば組織が変わる、人事が変わるということが起きた際に、システムごとに変更作業が発生して、手間が増えます。

3つめは「UI/UX」です
システムの中でも、機能はたくさんあるものの使いにくいというものは多くあると思います。
使いにくいとなると、操作ミスが起きてしまいます。
そうすると細かい業務マニュアルが出来てしまいます。
業務マニュアルが出来ると、そのマニュアルが理解出来ず、結局やっている当該の人にしか分からないという属人化につながります。

この「連携」、「マスタ管理」、「UI/UX」という3つの課題をしっかりと解決出来るようなシステムを構築することが、管理部門の生産性を上げるためのポイントであると考えます。

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事例として、50店舗ぐらいの飲食店グループで考えてみましょう。(1店舗平均5百万円、月商2.5億円)

例えば締め日が25日から5日に改善できたとします。
FLの改善による2%の減少は、金額にすると月500万円、年間だと6,000万円の削減となります。
作業効率も上がり、5分の1になりました。
システム化に伴い工数が減少し、必要な人数が半分になったことで人件費も月100万円、年間だと1,200万円削減できます。
これらを合計すると月600万円、年間で7,200万円の削減になります。
さらに店舗戦略の早期改善にもつながります。
25日になるまで前月のグループの損益が分からないというのは、やはり遅すぎます
リアルタイムで次の日には把握しているような状況でなければ、今日の戦略、今月の戦略は立てられません
システムをどう組むかということを改善するだけでも、かなりの効果があるかと思います。

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結論として、このシステムグランドデザインをどのように作っていくのかということが、非常に重要となります。
この「連携」と「マスタ管理」と「UI/UX」を備えたものを選び、組み合わせていくことが大事です。
ポイントとなるのはこの真ん中にある売上管理、勤怠管理のシステムです。
【れすだく】と書いてあります。

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飲食店向け日次決算プラットフォームである【れすだく】いう製品です。

【れすだく】は「連携」、「マスタ管理」、「UI/UX」を兼ね備えています。
「UI/UX」に関しては、一目で各店舗の課題が把握出来るようなダッシュボードが表示されています。
例えば各店舗の店長が見るダッシュボード、経営者が見るダッシュボード、人事担当が見るダッシュボードなど、それぞれ見るポイントは異なります。
目的に合わせた見やすい、使いやすいものを提供しようと考えています

これまでお伝えしてきたように、FLAROを実践するにしても、数字のデータをリアルタイムに取れるような仕組みを作る必要があります
世の中にあるシステムの仕組みを使えば十分出来るので、今回はそのアイデアをお伝えしました。

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以上で、初級編はこれで終わりとなります。
いかがでしたでしょうか?
今後また「れすゼミ」中級編に関してもさまざまなアイデアがあがっているので、ご期待ください!

■11時間目 配信URL(YouTube)

■11時間目 資料(Speaker Deck)


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