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猫型ロボット55號の日記◉4月「胸がドキドキ」

新品のときと気持ちは変わらないけれど、ボディの部品にそろそろガタがきている『猫型ロボット55號』(人間の年齢で55才)。そんな彼(もしかして彼女かもしれない)が、今月はタイトルどおりじゃない、ちょっと心配な過去を告白。人間もロボットも歳を重ねると仕方のないことではありますが…。55號の独り言、用心は大切だなぁ、と思いながら聴いてあげてください。

4月・胸がドキドキ

桜の季節もあっという間に過ぎ去って、街には新社会人やフレッシュな学生の姿を見かける事が多くなってきました。春ですね。なんとなく希望が湧き上がってくる季節には胸もドキドキしてきます!

ドキドキ、ドキドキ…しかし、わたくし猫型ロボット55號は違う意味でも胸がドキドキする季節なのです。そう、アレは今から5年前、まだ新型コロナの脅威もない2018年の4月の事です。
猫型ロボットのメインエンジンに繋がる動力パイプが詰まってしまい、機能停止寸前の状態になってしまったのです。みなさま人間でいうところの「急性心筋梗塞」の状態です。なんとか救急ロボット病院で処置を行い、今もこうして元気に業務にあたれているのですが。
不思議なもので、今でも4月頃になると妙な不安感に襲われ、時々、胸のドキドキを必要以上に感じてしまうのです。「あれ?今なんかおかしくなかった?また不具合起こりそうになってる??」そんな不安定な状態になる事が時々起こるのです。時々、ドキドキです。時々ドキドキ。ドキドキ時々。猫型ロボットは意外に繊細なのです。

季節の変わり目は何かと身体の不調を起こしやすいものです。健康管理には、適度な運動やバランスの良い食生活そして充分な睡眠が大切だと、あの大きな故障を経験してから思うようになりました。
人間のみなさまも、どうか健康にはお気をつけてこの新しい季節をお過ごしください。
胸がドキドキするのは、楽しい事を考える時だけ充分ですからね。


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