ファム君の音響実験

音と楽器の原理、バイノーラルの実験や設備などについての記事を書きます。

ファム君の音響実験

音と楽器の原理、バイノーラルの実験や設備などについての記事を書きます。

最近の記事

バイノーラルについて

バイノーラル(録音)は、人間が聴いているのと同じように音を捉えて音声信号にして、それをヘッドホンで聞くことで、録音された場所で(人が)聴いているのと同じように聞こえるもので、具体的には耳もしくはダミーの耳に入れた左右のマイクで収音されたものです。 人間や多くの動物の耳は、左右にあることと耳介が存在することで、音の鳴っている位置を知覚することができます。音声が左右の耳に届くタイミングのずれと、たとえば後方からの音が耳介に一部遮られたりすることで直接波と反射波の大きさの比率やタ

    • 防水バイノーラルマイク

      防水バイノーラルマイクを制作しました。用途としては浴室や荒天時の録音・配信くらいになると思いますが、一部の需要のために制作方法を公開します。性能としては、上および横方向からのシャワーの直撃(マイク素子に直接シャワーがかかる)では何ともありませんでした。 作り方の概要としては、内径6.2mm・外径7.0mmまたは8.0mmのパイプの先端に直径6mmのマイクを入れてシールド線を配線して、隙間は接着剤+コーキング剤で埋めて防水します。そしてシリコン製の耳模型にパイプの外径と同じ(

      • 改造バイノーラルマイク

        市販の『バイノーラルマイク用スタンド』を改造して、一体型バイノーラルマイクにする方法を紹介します。 自作バイノーラルマイクの製作記事は結構あるのですが、こちらのスタンドを改造して作ったものは耐久性が高く、任意のタイミングで置き位置や向きを変えたりできてマイクが脱落することもないので使いやすいです。使用するマイクの素子によっては簡易防水(恐らくIPX4相当:水しぶきに耐える)にすることも可能です。材料はスタンド・直径約6mmのコンデンサーマイク2個・ステレオシールドケーブル(

        • iPhoneでステレオ(バイノーラル)配信する時の設定

          ツイキャスの公式アプリ(配信用)を起動して設定のタブをクリック カメラ・ラジオの設定が『ラジオ』で配信モードが『標準』になっていることを確認します。なっていない場合はそれぞれクリックして変更します。 開始アイコンをクリックします

        バイノーラルについて

          TASCAM DR-05Xを使ったバイノーラル(ステレオ)配信の設定

          外付のステレオコンデンサマイクを使用する場合はマイク電源ONにする必要があります。購入時の初期設定のままでONになっていると思います。接続は上記のように、本体上面にマイク、左側面にイヤフォン、右側面にマイクロUSBを接続して、USB経由でPCやiPhone(Androidは非対応)に接続します。 電源釦を長押しすると、下記画像のような表示になりますので、メニューを呼び出します。 一番下にあるマイナスキーで選択します。 USB設定のところで再生(決定)キーを押します

          TASCAM DR-05Xを使ったバイノーラル(ステレオ)配信の設定

          バイノーラル配信に必要なもの

          バイノーラル録音や、ツイキャスでバイノーラル配信をしています。これからバイノーラル配信をしてみようと思う方のために、必要な機材(全て購入する場合)を解説します。 現時点でツイキャスのバイノーラル配信をするには、PCを使用する場合で最低限『オーディオインターフェース(PCMレコーダー等)』と、接続のためのmicro USBケーブル、さらに外付けのマイクが必要です。PCからの配信であれば、それ以外に必要なものはありません。PCMレコーダー(とそれ用のケーブル)で安くてお薦めなの

          バイノーラル配信に必要なもの