時代劇に思うこと
今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は久々に面白い大河ドラマだった。僕は、昔から時代劇が好で、1983年の「徳川家康」以降の殆どの作品を見ている。最近の大河ドラマはつまらなくなったなぁと思っていたけど、今年はかなり久々に面白い作品だった。週末に最終話を迎えるのは寂しいものもあるが物事には必ず終わりがあるものだ。
さて、そんな時代劇が好きな僕だけが、時代劇を見ていると「それってどうなんだろう?」と思うこともある。近世以前のドラマにつきものなのが戦のシーン。戦のシーンで侍大将みずから刀で切りあうシーンがよくあるが、ドラマの演出上そっちが面白いのだろうが、ほどほどにして欲しいと思うこともある。
ヒーローが前線にでて切りあうのはドラマチックでかっこいい。しかし、現実世界のリーダーがそれをやってしまうと、組織に色んな支障がでる。勿論、のっぴきならない事情で追い込まれたときは仕方ないのだが、現場のマネージャーはなるべくプレーヤーにならずマネージャーに徹して欲しい。でも、仕事ができる人ほどプレイングマネージャーになりたがる。
侍大将が前線で命を張ることが美しいといったイメージを時代劇が刷り込んでるのかなぁ?と思ったりする。侍大将が本当に命を張っている場所は一兵卒には見える場所ではない。だから、ドラマでもそんなシーンを面白く描けないかなぁ、などと勝手なことを思ったりする。
とはいえ、世界中のあらゆる英雄のドラマは、必ず英雄が前線にでてるし、前線にでないと結局英雄の魅力がわかりやすくは表現されない。残念ながら、私が望むような描き方を本当にやってしまうと、きっとクソドラマになってしまうだろう(笑)
さて、「鎌倉殿の13人」はどういった終わり方をするだろう。今から楽しみだ。
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