見出し画像

大野拓朗さんの話。

去年の夏、とあるドラマにハマりました。

ベビーシッター・ギン!

どこだったか広告を見かけて、「あ、面白そう〜」と軽い気持ちで観始めました。

NHKらしいほんわかとしたストーリー、普通にタメになる育児の知識、突然挟み込まれるミュージカルシーン……「何だこれwww」と虜になるのに時間はかかりませんでした。

そのタイトル通り、下落合ギンというベビーシッターが主役の物語です。ギンちゃんは女装した男性…ですが家族以外には当然のように女性だと思われています。いわゆるオネェ言葉で話しますが、特にいやらしい感じもなく、おっとりとした育ちのよさそうな女性という感じです。

いつも英国淑女風の……言ってしまえばメリーポピンズのような格好をしており、「英国王立ナニー協会」で学んだというプロのベビーシッターなのです。

このギンちゃんを演じていた主演女優…ではなく主演俳優こそが、大野拓朗さんでした。

画像1

(妹がゆりやんだという…)

存在は何年も前から知ってはいたけど、別に好きだったわけではなく、このドラマを観るきっかけも彼という訳ではなかったのですが、ドラマにハマるのと同時に大野さん(以下、拓朗くん)にもどハマりすることになってしまいました。

https://www.instagram.com/p/B0vNgQDHh-Z/?igshid=1qwkl2iqnedpy

一体誰がこれを男性だと思うでしょうか………普通に美女なんだが……女の私よりも確実に女性らしいのですが……平岡祐太くんと比べてもデカい(185㎝)のでかろうじてオスを感じるけど(笑)

そして、何より心奪われたのはその歌声でした。

前述の通り、毎回ミュージカルシーンがあり、主人公のギンちゃんもたくさん歌うのですが、歌が…上手い…!!「ええ〜この人って歌えたんだ…?」と、かなり驚いたのを覚えています。

特にこのドラマ女性(?)役なので、キーも高めの曲が多かっただろうに、綺麗なビブラート。ちょっと声低めの女性ボーカルと言われても納得してしまったかもしれません。

ヲタク気質なので、「うわ~~~この人のミュージカル観てぇ~~~~!!」とすぐさま思ったのですが、その矢先に拓朗くんはなんと事務所退社→NY留学…(笑)

(余談ですが、私が俳優にハマるとその人は事務所辞めがち説があります…)


そ!し!て!

昨年12月~今年夏頃までのNY留学を終えて、最初の大きなお仕事が、

舞台「プロデューサーズ」となった訳です!!


事務所(ホリプロ)を辞めましたって聞いたときは、(Jヲタなので)今後大きな仕事は回してもらえなくなるんじゃないか…と心配したのですが(笑)こうして東宝のきちんとしたミュージカルに呼んでもらえたということは本当に円満退社だったんだぁ~と安心しました。どの立場やねん私。


というわけでチケットを確保し、「拓友」もいないので一人で観劇してきました!!!


簡単にどんな舞台か説明しますと、かつては大活躍していたけれど今となっては落ち目のブロードウェイのプロデューサー・マックス(井上芳雄さん)と、プロデューサーになることを夢見ていた平凡な会計士のレオ(拓朗くんとお亮のWキャスト)が、「即打ち切りになるようなクソ舞台を作れば、製作費が余って逆に儲かるんじゃね?」と思いついて、最低の脚本・最低の演出に踊れないダンサー・歌えないコーラスたちを集めた舞台を作ったのに、思いのほか大ヒットしちゃってどうしよう???という話ですね。

ゴリゴリのアメリカンコメディな舞台なので、初めて観る拓朗くんのミュージカルがこれで良かったなぁと思いました。お堅いのももちろん良いんだけど、普段J舞台しか観ていない初心者は肩凝らないものの方が入りやすいかなって(笑)

もう、「やっと会えたね!」と。留学されてたので1年半越しに「やっと会えたね♡」でもあるし、この日は昼公演だと思って行ったら夜公演だった(実話)のでマチソワの5時間越しに「やっと会えたね…(´;ω;`)」でもありました(笑)

※ 以下ネタバレを含みますので、ご注意ください!




わりと序盤のシーンからご登場されるのですが、「フォォオオオオオオオオオオオオオオオァアアアアアアアアアア!!」と叫びだしそうになるくらいにはかっこよかったですね…(もちろん叫んでませんよ!!)

グレーの地味目なスーツに身を包んでいても分かるスタイルの良さ!!!芳雄さんも182㎝くらいで大きいはずなのに更に背が高い!!!顔も小さい!!!頭身どうなってるんだ!?!?!?

結局ビジュアルかよ~と言われてしまいそうですが、いやいや本当にかっこよかったんだって…この感動わかってくれる人がいなくて悔しい…

コメディ演技もとても良かった。レオはいつも子どもの頃から使っている「ブルーブランケット」の切れ端?(遠めだと普通の青いハンカチ)を持ち歩いていて、それをスンスンすることで落ち着くんだけど、その動きがまぁ~~~~可愛らしい!

匂いをかぐ、顔に当てる、頭の周りでぐるぐる回す、マックスに触られるとめっちゃキレる(笑)登場して5分程度だったのに、いきなりブルーブランケットを片手にぶっ壊れるので、そこで一気に観客の心をぐぐぐっと鷲づかみしていたのではないでしょうか。

基本的に「真面目に生きてきた」というキャラクターなので、1幕のレオはわりとオドオドして自信なさそうにしています。製作費で儲けを出す話も、「そういうことも出来そうだなぁ~」ってあり得ないものとしてポロっと言い出したのはレオだけれど、マックスが本気でそれを計画すると「無理です!」と逃げ出してしまったり…計画が動き出してからもオネェの演出家に迫られてタジタジになったり…ヒロインのウーラが出てきてからは分かりやすくデレデレェ~っとしたり…

完全にウブな役で、ウーラを見て「溶岩が沸き上がるような」気持ちも初めてだとのことでしたね(笑)「沸き上がったことないの!?」とマックスもびっくりの…ゴリゴリの下ネタです!「座っているのにスタンディングオベーション」です(笑)

そうそう、全体的に下ネタが多めだったのですが、別にそういうラブシーンがある訳ではなく、「ギャグとしての下ネタ」だったので良いエッセンスになっていたと私は感じました。クレヨンしんちゃん的な笑える下品さみたいな(笑)

そのレオが2幕になってどんどん自信を増していくのも良かったなぁ。ウーラと上手くいったからというのもあるのでしょうし、マックスとの信頼関係も出来上がってきたこともありますね。

2幕のオーディションのシーンで、話が進んでる横で舞台下手にレオが座ってる隣にウーラが立っていてイチャイチャしているのですが、ウーラにお鼻をツンっとされて「んん〜♡」って嬉しそうな顔をするシーンがあって…とても……可愛かった……(語彙力欠如)

晴香ちゃん(ウーラ)は毎回あんなことされてるのか!?!?あんな可愛い顔されて好きにならないのか!?!?切実に場所替わってほしい!!!

話は逸れますが木下晴香ちゃんもとっても魅力的でした!脚と肌が綺麗でほっそい!歌もお芝居もとても上手い!!

そして顔が小さい拓朗くんよりもまた更に小さい!佐藤二朗さんとか男性陣と並んだ時の顔のサイズ感はリアルに半分くらいでした(笑)

拓朗くんと晴香ちゃんのロミジュリも観てみたいけどDVDってまだどこかで手に入るのかな🤔☜どこまでもヲタク気質

そんな訳で2幕のレオは分かりやすくウーラにメロメロのデレデレだったのですが、ウーラと200万ドルを持ってリオへ行ってからのレオは見た目も言動も自信に満ち溢れて、一気に頼もしい印象になりましたね。まあ逮捕されてるマックスを裏切って逃げたという点ではアレですが(笑)

富も名声も可愛い妻も手に入れたレオですが、全て手にしたからこそ友情の大切さにも改めて気付いて、マックスの裁判に現れます。展開としては先が読めるものではありましたが、分かっていても2人の友情にホッコリしてしまいます。

2人で仲良く(?)服役した後、再びブロードウェイに戻って素晴らしいショーをいくつも作り上げます。プロデューサーの証である憧れのシルクハットも被ることが出来たレオの表情の、それはもう明るいこと…!かっこいいとか可愛いとか全てひっくるめた「いい表情」をしていて、役柄ではなく拓朗くん本人の演じる喜びのようなものも溢れているように感じました。二朗さんじゃないけど「キラキラした目しやがって!!」とビンタしたくなるレベルでした(笑)


何と言っても今回一番楽しみにしていたのは拓朗くんの歌でした。歌い方を変えたってどこかで聞いたんだけど…力強いのに優しく美しく…ものすごくお上手でした…ああ自分の語彙力のなさが憎い…

やはりドラマと舞台だと歌い方が違ってくるのは当然なので偉そうなことは言えないのですが、声量がハンパない!どこから声が出てるんだ…ただボイトレしただけでこんなに歌が上手くなるはずがないと思うほどのレベルなので、おそらく元々の才能もあるのだと思いますが!!それにしても素晴らしい!!

NYに行っていたのは語学目的の留学だったと思いますが、やはり歌などのレッスンも受けてたんですかね。本場のミュージカルも観られただろうし、たくさん良い刺激を受けて帰ってきてくれたんだと感じることができました。


おかわり観劇もしたかったですし、お亮のレオも観てみたかったのですが、結局はこの1回のみの観劇となりそうです。またこういった機会があれば何回か観に行きたい!!

観劇後、近くの方の会話が聞こえて、「芳雄も大野くんとやりやすそうだったね~」とおっしゃっていました。よしお!?よしお呼び!!(そこ)芳雄さんファンの方だと思いますが、そう言ってもらえると勝手に私も嬉しいです!拓朗ファン側としてもまたご一緒させてほしいです、是非よろしくお願いします(笑)

とにかく、こんなに満足度が高く「行ってよかった~!」と思える公演は久しぶりでした。というかジャニーズ以外の公演を観たのも何年振り?というレベルなので、客席に普通に男性がいるのも新鮮でした(笑)

自粛自粛で我慢の1年間だったので、おそらく2020年最初で最後のエンタメになりそうです。とても貴重な1公演でした。素敵な思い出になりました!!

こういった状況の中ですが、毎日幕を開けて素敵な夢を見させていただき、ありがとうございました!!残りの公演数もあとわずかですが、最後までキャスト・スタッフの皆様全員元気で健康で笑顔で終えられますよう……再演もいつでもお待ちしております♡(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?