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Webサービス・新規事業の立ち上げ準備と進め方

Webを活用した新規事業をはじめたいが何から進めたら良いかわからない、と足踏みしている方も多いのではないでしょうか。

そのような悩める挑戦者の皆さまに向けて、経理担当者向けの新規事業開発を例に、事業立ち上げにあたって準備すべきことをピックアップしました。
是非ご参考にしていただけたらと思います。

ターゲットの決定

まずは誰向けのサービスにするのか、ターゲットを決めます。
どのターゲットにするか迷う場合は、以下の理由から既存顧客向けのサービスをおすすめします。

  • 既存顧客とは普段から接していることで課題を把握しやすいこと

  • すでに関係性のできている既存顧客に追加でサービス提供できるため、営業コストが低くなること

  • 新サービスによって、既存顧客の困っていることをより広くカバーできるようになること

  • 1顧客当たりの単価が上げられること

ターゲット例
企業の経理担当者

ターゲットの課題調査

ターゲットを決めたら、そのターゲットが抱えている課題を調査します。ターゲットが属する業界の状況を調べたり、直接インタビューをおこなったり。ターゲットのことをよく知る人に相談しても良いです。(既存顧客向けのサービスであれば、営業担当や顧客サポート担当に相談する、など)

まずはどういった課題があるのか、想定される課題を書き出し続けてください。
そうすると、これはすごく困っているんじゃないか、という根深い課題が見えてきます。そこがユーザーの求めるサービスのヒントとなります。

ただし、本当に画期的なサービスアイデアは、インタビューを行っても見つけ出すことが難しい場合があります。まだユーザー自身にもそのニーズが発想できないためです。
自動車メーカー フォードの創業者ヘンリー・フォードの有名な言葉があります。

"何が欲しいかと尋ねれば、人は皆『もっと速い馬』がほしいと答えるだろう"

ヘンリー・フォード

ユーザーは、「今あるものの改善点」には気づくのですが、馬から自動車へといったイノベーションには、「ユーザーの声」を聞くだけでは見えてこないということを表した言葉です。
「車が欲しい」というのは、車がない時代には発想がジャンプしすぎていてインタビューでは引き出せません。

ユーザーの言葉をそのまま鵜呑みにするのではなく、その言葉の奥にある「深い要望」を見つける視点が大切です。

課題例
請求書の作成・送付を行う必要があるため、コロナ渦でも出社しないといけない。
深い課題としては、コロナ感染して仕事が回らなくなるリスクがあること、テレワークできる会社に転職されること。

サービスのアイデア出し

ターゲットの課題を特定できたら、その課題をどのように解決するか、サービスのアイデア出しを行います。
他社には真似しにくい、自社の強みを活かせるサービスアイデアが出ると良いでしょう。

アイデア例
請求書の作成がWebブラウザ上で完結し、一括での請求書メール送付ができるサービス。
請求書の郵送オプションサービス。

サービスのコアバリューの決定

アイデアが固まったら、そのサービスで一番与えたい価値を「コアバリュー」という言葉にして表しましょう。
構想段階からサービスの開発段階に進んで、サービスの詳細な仕様を検討する際にも、毎回このコアバリューに立ち戻って考えることで、顧客に与えたい価値から仕様がズレてきていないかをチェックする指針になります。

コアバリュー例
ストレスフリー、面倒な作業からさようなら。

必要な資金の確認

コアバリューを決定したら、そのサービスを実現するために必要な費用を確認します。サービス開発費、人件費、運用費、広告費などを計算し、事業に必要な資金を洗い出します。

はじめてWebサービス開発を行う場合、どういったところにお金がかかるのか、想定することは難しいかと思います。
その場合はサービス開発パートナーに相談するのが良いかと思います。

サービス開発パートナーの選定

これから実際にサービスをつくっていきます。

自社にプランナーやデザイナー、エンジニアがいる会社は社内でWebサービスの開発ができますが、大半の会社は自社にクリエイターを抱えていない、または一部のクリエイターはいるがサービス開発を行えるすべてのメンバーは揃っていないことが多いです。

Webサービス開発に必要なクリエイターの例
プロジェクトマネージャー:サービス開発の総指揮を執る人
・Webディレクター・プランナー:Webサービスの企画や進行管理を行う人
・Webデザイナー:デザインをつくる人
・マークアップエンジニア:デザインをもとにWebサイトをつくる人
・システムエンジニア:Webサイト上の機能をつくる人
・サーバエンジニア:Webサイトを表示するためのサーバをつくる人

その場合に必要になるのがサービス開発パートナーです。
以下の記事で、パートナー選定のポイントをご紹介しています。
パートナーを探される際のご参考にしていただけたらと思います。

以上、新規事業の立ち上げプロセスで準備することをご紹介しました。

弊社ではアイデア段階からWebサービスの開発をお手伝いしています。
サービス開発経験の豊富なプランナー、デザイナー、エンジニアが一緒になってご支援可能です。

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