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採用活動で「カジュアル面談」に関わる方に読んでほしいnote

早いもので3月最終日。毎月投稿は続けたいと思いつつ、3月最終日になってしまいました。毎週書いていた自分偉い。

明日から新たな環境で働く方や役割が変わる方も多いのではないでしょうか。私自身は4月に何かが変わるという経験はこれまで多くないのですが、新たなシーズンの訪れを感じてなんだか気が引き締まる思いになります。
今年は桜の開花が遅れていますが、桜が綺麗に咲いているのを見かけて春がやってきたことを実感しました。

そんな季節の変わり目。部署異動で採用に関わることになった方や未経験で採用人事になる方もいらっしゃるかと思います。
本日はそんなこれから採用に関わる方に向けて「カジュアル面談」をテーマにnoteを書きたいと思います。


私は現在大手企業様の採用にも関わらせていただいているのですが、新卒で入社し転職せずに管理職になり採用業務に関わっている方も多くいらっしゃいます。
ベンチャーやスタートアップでは今では当たり前のように実施されているカジュアル面談ですが、そもそも何を話したらいいものか、何のためにやるものか、イメージが湧かない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私自身は何度か転職を経験し、直近の転職で様々なカジュアル面談を受けたことや、現職でもカジュアル面談を通して様々な方とお話させていただいております。
私の経験や知識の範囲内ではありますが、これから採用に関わる方に向けて、少しでも「カジュアル面談」のイメージを持っていただくために本noteを活用いただけると嬉しいです。

カジュアル面談と面接の違い

簡単にいうと選考対象か、そうでないか。
カジュアル面談は面接よりも「お互いを知る機会」としてイメージしていただくと良いかと思います。

選考対象ではないからこそ、面接よりもフラットに会話することができ、面接では見えにくいような部分を知れるきっかけにもなります。
選考対象ではないからと気を抜いてしまってはもったいないです。

また、選考対象ではないもの、今後選考に進んだ際には参考となる情報になります。会話の中でカルチャーマッチしているか、ご本人の希望とギャップはないかなどを確認し、選考に活かしていきましょう。

「カジュアル面談」は何のためにやるのか

カジュアル面談を実施することによるメリットはいくつかありますが、あえて一つ挙げるとすれば「アトラクト(意向上げ)」をする絶好の機会であるということをお伝えしておきたいです!

求人倍率は上がり続けており(なんと2023年12月の転職求人倍率は3.22倍・・!)企業側の採用難易度は上がり続ける一方です。
そのため、そもそも候補者と接点が持てることが貴重であり、複数社の中から選んでもらえる状態にしなければなりません。
いくらネームバリューのある企業でも、企業側からアプローチをしなければいけない時代になっています。

そのため、カジュアル面談から次の選考に繋げていくことが重要です。
(そもそもカジュアル面談の機会を得ることも難易度が上がっているのですが、これはまた母集団を増やすためのテーマとしてお話させていただきます。)

また、先述した通りご本人の希望や志向性を確認することによりアンマッチを防げる機会になります。
選考対象ではない分、候補者の方もフラットに質問ができる機会となるため、企業から質問をするよりも候補者が知りたい情報をお話できるように意識することがおすすめです。

どんなことを話せばいいのか

候補者の方の状況に合わせて知りたい情報をお話できるとベストです。・・というと、何を話していいのかわからないと難しく感じてしまう方も多いようです。
そんな方はこのような話から会話を広げていくことをお勧めします。

  • 候補者の方への質問

    • 興味を持ってもらったポイントorカジュアル面談の機会をいただけた理由

    • 現在の転職に対しての温度感

    • 働く上で何を大事にしているか

  • 企業側から伝えること

    • 担当者の自己紹介

    • 会社やサービスの説明

    • 一緒に働く人はどんな人がいるか

    • 会社として大事にしていること

こちらから一方的に質問していくのではなく、質問を通して対話をしていくことを意識していきましょう。その方がお互いにとって「いい時間だった」と思えるはず。
「話し方」については下記の2冊がとても参考になったので、ぜひ読んでみてください。

ありがちな「カジュアル面談」の間違い

「カジュアル面談なのに面接みたいだった」という話を転職活動されている方の話やSNSでよく耳にします。

試しに「カジュアル面談とは」と調べてみたらこんな情報が出てきました。

カジュアル面談で聞かれる5つの質問
・自己紹介をしてください
・現在の就活状況を教えてください
・就活の軸は何ですか
・入社後にやりたいことは何ですか
・企業について気になることはありますか

Oh・・!これは確かに面接のようですねw
「選考対象にならない」と言われていてもこのような質問が来たらせっかく興味を持ってもらっていたとしても意向が下がってしまう可能性があります。

カジュアル面談は会社を知ってもらう+人を知ってもらう貴重な機会です。
そのため「自己紹介をしてもらう」よりもこちらから気になっていることを質問して「あなたに興味があります」という気持ちを伝えられた方が良い印象が残るのではないでしょうか。
ただし、質問攻めにしてしまうと面接のようになってしまうので要注意です。

自己開示をすることで候補者の方もお話しやすい雰囲気が作れるため、まずは「自分がどんな人なのか」をお話してみることもおすすめです。

候補者の方に合わせて準備・ゴールを決める

カジュアル面談をより良い時間にしていくために、候補者の方の事前情報をキャッチアップしていくことも大事です。
また、どのような経路でカジュアル面談を希望したかによって準備をすることやカジュアル面談後のゴールを設定しておくとよいでしょう。

例えば、下記の方々はそれぞれカジュアル面談で聞きたいことも異なってくるはずです。

  • 人材エージェントからの紹介

  • スカウトメール経由(転職意向:高)

  • WantedlyやYOUTRUSTなどキャリアSNSから面談希望(興味あり)

  • スカウトメール経由(転職意向:低)

  • Pitta(旧Meety)のようなカジュアル面談ツール

先にあげた方が転職意向高め、後半の方がそもそも転職意向が低い方が多いのではと想定しております。

転職意向が高い場合はマッチしそうかを重視

エージェント経由であれば概ね転職を考えられている方であると想定できるため、その上で自社とマッチしそうかを重視しながらお話していくのがおすすめです。マッチする点が見つかったら具体的にどんな理由で候補者の方の希望を叶えられるのかをお伝えできると意向上げにもなっているはずです。
また、事前に会社紹介などの情報をお送りしておくことで興味を持って見ていただける可能性も高いでしょう。

また、候補者情報を開示してもらえるエージェントであればこの時間で何を解消できると良いか情報をもらっておくとより良い時間に活用できます。
スカウトメールの場合も、媒体の登録情報で転職意向が確認できる場合はチェックしておきましょう。

いずれの場合も転職意向は高くても、複数企業を受けられている方は事前のキャッチアップの時間が取れない可能性があるため注意です。
そのような場合は事前にどの程度情報が確認できているのかを聞き、必要に応じて自社の説明をすると良いでしょう。

転職意向が低い場合はアトラクト(意向上げ)を重視

スカウトメールが来たからとりあえず聞いてみよう、転職するかは決めていないけど興味があるから話を聞いてみたいという方も多くいらっしゃると思います。
このような方は「そもそも転職意向が低い」ことを認識した上でお話しないと企業側から一方的な売り込みをしているような印象になりかねません。

そのため、すぐに選考に繋げることよりも「ファンになってもらう」「選考を希望したいと思えるきっかけを作る」ことが大事だと思っています。
長期的なアプローチになることが多いですが、SNSで繋がったりイベントを開催して自社を想起してもらう状態を作ること(タレントプール活用)が大事になってきます。

カジュアル面談は誰が対応するべきか

こちらも候補者の方の希望によりますが、フェーズの浅い企業ほど、アトラクとの観点から代表や役員など役職が上の方が出られることが多いです。

大きな企業では現実的ではないことから、募集ポジションのマネージャーやメンバーの方が対応されることもあるでしょう。
人事が対応されているケースもあると思いますが、特に開発系のポジションでは業務内容について詳しい話がしたいという方も多くいらっしゃるため、できれば現場に近い方に入っていただく方が望ましいです。

とはいえ面談に慣れていないと何を話したらいいのか、アトラクトできずに質問に答えて終わってしまったということもあるでしょう。
そのため最初は人事の方など面談に慣れている方・アトラクトが得意な方に同席してもらうことがおすすめです。

もしそんなリソースが足りない!という方は弊社にご相談ください。
様々な業界・職種の面談担当者が面談同席やアドバイスも可能です。
問い合わせや私のSNSから気軽にご連絡いただけると嬉しいです。

また、弊社でも積極採用中ですのでご興味ある方ぜひ。
現在4期目、今のフェーズならではの裁量を持った仕事ができます!

これからの採用はより難しくなっていくはず。
そんな中、カジュアル面談でいかに差別化できるかが今後より重要になってくると思います。
候補者の方にとっても採用担当者にとっても良い時間になるように、少しでもお役立ていただけましたら幸いです。

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