見出し画像

適切な睡眠を取ってQOLを上げよう

 厚生労働省の検討会は「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を取りまとめ、適切な睡眠を取ることを推奨しています。

ポイントは以下になります。

  • 子どもは1〜2歳が11〜14時間、3〜5歳が10〜13時間、小学生が9〜12時間、中高生が8〜10時間の睡眠時間を確保する。朝食をしっかり取って日中は運動し、夜更かしを習慣化しない。

  • 成人は食事や運動など生活習慣、寝室の環境を見直して「睡眠休養感」を高める。

  • 高齢者は寝床で過ごす時間が8時間以上にならないようにする。日中は長時間の昼寝を避け、活動的に過ごす。

 OECDが33ヵ国を対象に行った調査で、日本人が睡眠に充てる時間は1日平均7時間22分と最下位でした。全体平均の8時間28分より1時間以上短いことが指摘されました。1位の南アフリカの平均9時間13分と比べると、約2時間も睡眠時間が短いことになります。日本は大人も子どもも世界で一番寝ていない国となっているようです。
 
 睡眠不足が慢性化すると、肥満や高血圧、心疾患などの発症リスクが上昇し、死亡率にも影響します。日本人は睡眠時間を重要視していないような結果となってしまいましたが、世界で有名な日本人の大谷翔平選手は「睡眠力」を最も重視しています。疲労回復のための睡眠量かとは思いますが、1日10時間以上睡眠をとっているそうです。
 
 統計的に見ても睡眠時間が平均に近いほど健康で、疾患リスクや死亡率が最も低いと言われています。適切な睡眠時間は個人差がありますが、日常をより快適に健康に過ごすためにも、適切な睡眠を取ることに心がけることが必要だと思います。(H. S)

参照:日本経済新聞(2023年12月22日付)
良い目覚めは良い眠りから 知っているようで知らない睡眠のこと(厚労省)
https://e-kennet.mhlw.go.jp/wp/wp-content/themes/targis_mhlw/pdf/guide-sleep.pdf?1687824000103
AERA dot.
https://dot.asahi.com/articles/-/63220?page=1