株式会社デュナミス【スタッフブログ】

このブログではデュナミススタッフが医療ニュースに関してコメントを発信しています。 デュ…

株式会社デュナミス【スタッフブログ】

このブログではデュナミススタッフが医療ニュースに関してコメントを発信しています。 デュナミスのホームページはこちら ▶ https://www.dyunamis.co.jp/  〈医療分野のニーズに応える高度なメディカル・クリエイティブを提案します〉

最近の記事

劇症型溶血性レンサ球菌感染症の患者数、過去最多の977人に

 「劇症型溶血性レンサ球菌感染症(STSS)」の患者数が、6月2日時点で977人となったことが国立感染症研究所より発表されました。  STSSは免疫不全などの重篤な基礎疾患を保有していなくても、突発的に発症する場合があります。また、子供から大人まで幅広く発症する可能性がありますが、なかでも30歳以上の発症率が高いことが特徴として挙げられます。  腕や足の痛みや腫れ、発熱、血圧の低下などから始まり、劇症化して手足の壊死や肝不全、腎不全などの多臓器不全となり、数時間で全身の状態

    • 微小な難治性がんを見つけ、即治療する遠くない未来

      11日、国立がん研究センターは1cm未満の小さな腫瘍を発見するための新たな画像診断技術の臨床試験を始めたと発表した。 実用化となれば、難治性で5年生存率が約13%と低い膵がんの早期発見、治療につながる期待が高まる。 現在、一般的な検査はCTや超音波内視鏡などだが、1cm未満の小さな腫瘍を見つけることは難しく、初期の膵がんは自覚症状もほとんどない。進行速度も早く、気がつかないうちに手術が難しい段階にまで進んでしまう患者が少なくない。 アップル社のスティーブ・ジョブズ氏が膵がん

      • がんリスクを唾液で判定 各社の技術で自動化を実現

         医工連携団体のTOLICに所属するスタートアップ5社(岩手県盛岡市)の共同事業体が、唾液だけでがんリスクの検査ができる新手法を開発しました。各社の技術で検査を自動化しているため、手間が少なく、ユーザーの身体への負担が手術や採血に比べて軽いことが特徴です。がん細胞が出すマイクロRNAの有無でがんリスクの判定をします。  今回採用した検査方法はリキッドバイオプシーの一種です。マイクロRNAを次世代シーケンサー解析にかけて遺伝子情報を高速で読み取り、13種類のがんのリスクを調べ

        • 枕に高さがあると脳卒中のリスク

          今年2月、国立循環器病研究センターの研究チームが、枕の高さが高い人ほど脳卒中の原因となる「特発性椎骨動脈解離」の発症リスクが高いことを発見しました。 特発性椎骨動脈解離とは、首の後ろの椎骨動脈という血管が裂ける疾患のうち、原因が詳しく分からないもののことで、若年や中年の脳卒中が起きる原因の一つらしいです。 研究チームは特発性椎骨動脈解離の患者の一部が極端に高い枕を使うことに着目し、特発性椎骨動脈解離の患者約50人と他の疾患の患者約50人について枕の高さを調べました。 その結

        劇症型溶血性レンサ球菌感染症の患者数、過去最多の977人に

          オムツ交換・トイレ誘導をサポート。介護支援ロボット実用化開始。

           実証実験などの行ってきた介護支援ロボット「おむつナビ」が実用化され、販売開始になったと神奈川県が発表。大人用紙オムツなどを手掛ける光洋が開発。センサーで排尿の状態を感知し、オムツ交換やトイレ誘導のタイミングをサポートする。現場の負担や人手不足の改善が期待される。  仕組みとしては専用の尿取りパッドに発信器(クリップ)を装着。PCやタブレットに排尿の情報を表示し、サーバーに蓄積されたデータから排尿の周期を予測。経験の浅い人でもトイレに誘導するタイミングが分かりやすくなる。価格

          オムツ交換・トイレ誘導をサポート。介護支援ロボット実用化開始。

          国立がん研究センターが肺がんを促進する受動喫煙の仕組みを特定

           たばこの煙で肺に炎症が起ることで、遺伝子に変異を起こす特定のタンパク質の働きが高まり、がん化を促すことがわかりました。良性腫瘍に作用して発がんリスクを高め、薬剤への耐性など悪性化にも関与しているようです。  国立がん研究センター中央病院で、手術を受けた女性の肺がん患者約400人を対象に、受動喫煙歴と遺伝子変異の関連をゲノム解析で分析したところ、非喫煙者でも10代や30代に継続して受動喫煙の経験がある人は、非喫煙者に比べて遺伝子の変異数が約12%多かったそうです。  研究

          国立がん研究センターが肺がんを促進する受動喫煙の仕組みを特定

          医師らグーグルを集団提訴「マップの不当な投稿放置」

           医療施設を経営する63の個人・法人が米グーグルを提訴した(東京地裁)。訴状によると、米グーグルが運営するインターネットの地図サービス「グーグルマップ」上にある「口コミ」への不当な投稿が放置されていることによって営業権を侵害されたとしている。  「口コミ」とは病院・飲食店等の口コミ情報を誰でも投稿したり、5段階で評価したりすることができる機能。病院・飲食店選びの判断材料として無料で誰でも閲覧できる一方、改ざんや事実に反する投稿も行うことも容易で、悪質な場合は病院・店の名前や所

          医師らグーグルを集団提訴「マップの不当な投稿放置」

          厚労省、社員の健康増進を図る中小企業への補助金を新設

           2024年度、社員の健康増進を図る中小企業への補助金を厚生労働省が新設すると発表しました。  死亡や転落などの事故は減っていますが、転倒や腰痛などの労働災害が増加しています。転倒や腰痛は日常生活や仕事への影響が出やすく、身体機能の衰えにより発生する場合も多いため、事故を起こす前に運動指導などの備えを促したい考えです。  5月から実施計画の受け付けを始め、審査を経て補助が決定されます。理学療法士ら専門家による体力チェックや運動指導を実施する企業には、100万円を上限とし費用

          厚労省、社員の健康増進を図る中小企業への補助金を新設

          胚培養士の不足問題深刻

           2021年に体外受精出生児は約11人に1人となり、不妊治療のあり方が昨今大きく変わりました。その中で現在、胚培養士の不足が重要な課題の一つとなっています。胚培養士は受精卵の培養や選別、移植を行う専門家で、体外受精(IVF)や顕微授精(ICSI)などの生殖補助技術(ART)において欠かせない存在です。不足すれば不妊治療の発展に大きく影響することが危惧されます。  不足の背景にはいくつかの要因があります。一つは世界的な需要の増加で、それに伴い胚培養士の供給不足が生じています。ま

          大波小波、ドラッグストア業界再編の先の未来

          27日、スギホールディングス(HD)は調剤薬局を展開するI&Hを連結子会社化すると発表をした。 直近の決算の売り上げを見ると、スギHDは6676億円、I&Hは2233億円で単純に合計すると8909億円となる。 有名ドラッグストアの直近の決算の売り上げ順を調べると、 ウエルシアホールディングス 1兆1442億円 ツルハHD 9700億円 マツキヨココカラ&カンパニー 9512億円 コスモス薬品 8276億円 サンドラッグ 6904億円 クリエイトSDHD 3809

          大波小波、ドラッグストア業界再編の先の未来

          米大、培養脳を使ったコンピュータ開発

           幹細胞由来の神経細胞が集積された「培養脳」を用いてコンピューターを構築するといったマンガのような研究が進んでいる。開発しているのは米インディアナ大学ブルーミントン校や東北大学、豪コーティカル・ラブズ等。  培養脳を用いたコンピュータのメリットは、従来のコンピュータよりも低電力で計算ができるという点。実用化により電力消費問題を解決する一助になり得る。ロンドンの研究者によると、機械学習モデルのシミュレーションにおいて、従来のコンピューターでは約800kWの消費電力であるのに対し

          米大、培養脳を使ったコンピュータ開発

          厚生労働省が医薬品の供給不足情報をウェブサイトで公表

           厚労省は4月から医薬品の供給不足に関する情報をウェブサイト上で公表します。出荷を制限・停止した全ての医薬品の情報を公開し、企業名や品名、欠品や品薄の状況、改善が見込まれる時期、代替薬の有無などに関する内容の掲載を想定しています。  医薬品の供給停止などの報告を企業に求めることで、過度な買いだめの防止や代替薬の確保などの早期対策に繋げることが狙いです。  現在は月に1度、日本製薬団体連合会が供給状況を発表していますが、医療現場にタイムリーな情報を提供できておらず、代替薬の

          厚生労働省が医薬品の供給不足情報をウェブサイトで公表

          小児がん10年後の生存率を公表

           国立がん研究センターは全国のがん診療連携拠点病院など341施設で、2011年にがんと診断された14歳以下の小児や15~39歳の思春期・若年世代(AYA世代)の患者たちの10年後のがん生存率を初めて集計しました。  がん患者全体(大人を含む)の10年生存率が46%なのに対し、小児がん患者の10年生存率は概ね70~90%と高いことが明らかになりました。診断から5年以降は生存率が低下しにくいようです。  AYA世代のがん患者も10年生存率が高めですが、がんの種類によって傾向に

          認知症治療に向けて加速する未来

          エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病の治療薬「レカネマブ(製品名レケンビ)」の国内での販売が始まり、20日から東京都健康長寿医療センターでは外来受診予約の受け付けを始めた。 臨床試験では病気の進行スピードを27%緩やかにする効果が確認されたという。 厚生労働省の認知症施策推進大綱では、【基本的考え方】として を掲げており、一歩を踏み出したと言えそうだ。 投与対象は早期のアルツハイマー病患者や軽度の認知障害がある人に限られ、意思疎通が難しくなった「中等度

          認知症治療に向けて加速する未来

          適切な睡眠を取ってQOLを上げよう

           厚生労働省の検討会は「健康づくりのための睡眠ガイド2023」を取りまとめ、適切な睡眠を取ることを推奨しています。 ポイントは以下になります。 子どもは1〜2歳が11〜14時間、3〜5歳が10〜13時間、小学生が9〜12時間、中高生が8〜10時間の睡眠時間を確保する。朝食をしっかり取って日中は運動し、夜更かしを習慣化しない。 成人は食事や運動など生活習慣、寝室の環境を見直して「睡眠休養感」を高める。 高齢者は寝床で過ごす時間が8時間以上にならないようにする。日中は長時

          適切な睡眠を取ってQOLを上げよう

          人の行動でコロナウィルスの感染力が変化する?

           名古屋大学などの複数の研究チームが従来株、アルファ株、デルタ株、オミクロン株に感染した計274人の臨床データを解析したところ、人が感染症から身を守るための行動がウィルスの感染力を変化させ進化に影響を与える可能性があることを、11月21日付の英オンライン科学誌「Nature Communications」に発表しました。  この結果によれば、感染者が排出するウイルスのピーク量の増加に伴って感染力が高まるそうで、ピークに到達する時期も早まる傾向があるそうです。また、詳細な分

          人の行動でコロナウィルスの感染力が変化する?