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小児がん10年後の生存率を公表

 国立がん研究センターは全国のがん診療連携拠点病院など341施設で、2011年にがんと診断された14歳以下の小児や15~39歳の思春期・若年世代(AYA世代)の患者たちの10年後のがん生存率を初めて集計しました。

国立がん研究センター集計 

 がん患者全体(大人を含む)の10年生存率が46%なのに対し、小児がん患者の10年生存率は概ね70~90%と高いことが明らかになりました。診断から5年以降は生存率が低下しにくいようです。

国立がん研究センター集計

 AYA世代のがん患者も10年生存率が高めですが、がんの種類によって傾向に差があるようです。がんの種類ごとにあわせた長期的なフォローアップ、病気や年齢に応じた個別の対策が必要である可能性があります。

 小児がん、AYA世代のがんに関する予後の情報は限られているそうですが、がん治療は日々進歩している分野ですので、現在はさらに生存率が向上している可能性があります。
 今後の医療の発展に役立つデータだと思いますので、患者さんやそのご家族の明るい未来に繋がることを願います。(H. S)
                                                                                                                                        
参照:日本経済新聞(2024年1月25日付)
国立研究開発法人国立がん研究センター
https://www.ncc.go.jp/jp/information/pr_release/2024/0125_2/index.html