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dYdXインターフェイスの歴史

目的

dYdXは、最高のトレード体験を提供すべくデザインに細心の注意を払ってきた歴史があります。どこにいても、どのデバイスを使っても、トレーダーの方々に効率よく速くトレードしてもらうためのインターフェースを提供することが目的でした。今回はdYdXのユーザーインターフェースの歴史についてみてみます。

歴史

dYdXはこれまで4回の進化を遂げました。最初は、Soloを使ったオンチェーントークンの形を取りました。例えばETHをショートするsETHのように、それらのトークンに対するBuyかSellかを選ぶ簡単なインターフェースでした。

dYdX v1

dYdXのv2では、オンチェーンのマージン取引所に進化しました。トレードに適したインターフェースを採用し、取引板、スマートコントラクトに基づいたマーケットの価格、簡単なrエンディングのインターフェースなどを兼ね備えてました。

dYdX v2

現在のv3では、StarkEXを使った低いレイテンシーに焦点を当てたプラットフォームに移行し、多くの上級者向けの機能を採用しました。例えば、パーペチュアルやLeagues、Hedigesの立ち上げです。

dYdX v3

まもなくローンチのv4では、dYdXはオープンソースのソフトウェアになります。フロントエンドは分散化され、多くのデザイン、マーケットなどの機能が追加されると期待しています。

dYdX v4 (テストネット)

dYdXの歴史に興味ある方は、創業者アントニオ・ジュリアーノのブログをご覧ください。

原理原則

dYdXは、インターフェースについて3つの原理原則を掲げています。

  1. 信頼性のある情報アーキテクチャは信頼を強化できます。トレーダーには、重要なデータポイントやインプットが事前に提供されるべきであり、情報の要約がステップごとで一貫して表示されることで、取り消しやキャンセルができるようにするべきです。よく使うアクションは、2つまたは3つのステップで完了すべきです。ユーザーは、直感的な順序付けと配置によって、情報のレイアウトのメンタルモデルを迅速に再構築できるべきです。

  2. シンプルさ、使いやすさ、そして機能性の間のバランスを追求します。多くの場合、プロダクトはこれらをトレードオフとして扱い、上級ユーザーを引きつけるためにインターフェースのアクセシビリティを犠牲にしたり、不要な抽象化を生み出したり、あるアクションを一つの画面やステップとして存在させる代わりに長いフローを作り出したりします。私たちは、何の犠牲もなしにこれらすべてのバランスを取ることに集中しています。

  3. パワーユーザーを念頭に設計し、初心者を疎外しないようにします。設定可能なフローは、複雑さやカスタマイズのレベルが変わることを可能にすべきであり、全ての可能性を最初から明らかにすることで新しいユーザーを脅かすことを避けるべきです。CTAは卓越したものであり、レイアウトは、重要度や類似性、もしくは見るだけかアクションを要求するかどうかの基準に基づいて情報とアクションをグループ化する領域を持つべきです。

重要な機能

トレードのインターフェースは、幾つな重要な機能を念頭に作られています。

機能性

  • 注文タイプセレクター: フロントエンドは、トレーダーが注文のタイプをすぐに選択し、注文タイプの簡単な説明で意図を確認できるように改良されたセレクターを持つでしょう。

  • レバレッジセレクター: スライダーとインプットフィールドの両方をサポートするために特別に設計されたインプットを備えて、トレーダーは速く、正確に動くことができます。これは、dYdXソフトウェアが現在クロスマージンの性質を持っていることを考えると特に重要です。

  • マーケットセレクター&フィルタリング: この新機能により、トレーダーは望むマーケットを選択し、結果をそれに応じてフィルタリングすることが容易になります。検索で目当てのマーケットを見つけることも、または価格やマーケット価値で取引可能なマーケットのリストを並べ替えることもできます。

  • Command+KまたはCtrl+Kメニュー: Command+KまたはCtrl+Kメニューがあることで、トレーダーはdYdXソフトウェアを使用してインターフェースを更に簡単に操作できます。これにより、トレーダーは設定を構成し、マーケット間を移動し、さらにはシンプルでグローバルなショートカットメニューから取引を開始できます。

コンテンツの整理

  • タブ式セクション: インターフェースは、トレーダーが異なるビュー間を迅速に切り替えられるように、ナビゲートしやすいタブに分割されます。これにより、取引ページに新しいセクションを迅速に追加できます。伝統的なデスクトップの画面サイズで、ページの異なるセクション全体をナビゲートするためにスクロールする必要はないことにお気づきでしょう。

  • ヘッダーの統計の行: トレーダーは、ヘッダーの統計の行で重要な統計を一目で見ることができます。これもカスタマイズ可能で、どのフィールドを(そしてどの順序で)見たいかを決定できます。この持続可能で拡張可能なデザインは、他の多くのDEXインターフェースに影響を与えています。

  • アカウント詳細と異なる状態: トレーダーはアカウントの詳細を簡単に表示し、時間の経過とともに変更を追跡できます。特定のポジションやアカウントの前後の値の比較を見ることで、取引の詳細を確認するために必要な時間が大幅に短縮され、お手軽な体験が可能になります。

カスタマイズ可能性

  • 一対多のポジション: トレーダーは、好みに応じて単一のポジションまたは全てのポジションのリストを表示できます。これにより、ユーザーは他のマーケットでのポジションを見失わず、Positionセクションからワンクリックで素早く切り替えることができます。

  • カスタマイズ可能なレイアウト: トレーダーは、異なるセクションを好みに応じて並べ替えることで、取引インターフェースをカスタマイズできます。取引ボックスを左にするか右にするか好みますか?両方をサポートするレイアウトがあるので、選ぶ必要はありません!

  • テーマ: Command+KまたはCtrl+Kメニューを通じてDark、Light、Originalを含む様々なテーマを選択できます。特定の照明条件下、または個人の好みに基づいて、トレーダーはインターフェースに新しい外観を求めるかもしれません。将来、カスタムテーマをサポートするかもしれません。

極端なケースへの対応

優れた取引体験は、すべてのユーザージャーニーに対処するため、インターフェースが様々なエッジケース(極端なケース)でどのように動作するかを考えることが重要です。

数値のオーバーフロー: インターフェースは、オーバーフローすることなく大きな数値を処理できます。フロントエンドは、テキストフィールドのサイズと位置が予測可能であるように、数値を知的に短縮形に切り詰めます(例: $5,200 は $5.2k になります)。

レスポンシブレイアウト: この取引所は、どのデバイスでも素晴らしく見えるように設計されています。ウルトラワイドモニター、ラップトップ、タブレット、または携帯電話を使用しているかどうかに関わらず、取引を簡単に行うことができます。トレーダーは、インターフェースの他の部分にもっとスペースを作るために、ポジションセクションを最小化することもでき、マーケットのデータに完全に没頭することができます。

読み込み状態: これにより、トレーダーはデータがdYdXネットワークから取得されていることが明確に表示されます。これは、今後のバージョンのdYdXが分散ホスティングとAPIを使用するため、ページの読み込み時間とデータの取得時間がわずかに増加することを考慮すると、特に重要です。

翻訳: このプラットフォームは、英語を含む多くの言語に徹底的にローカライズされています。フランス語、ドイツ語、韓国語、日本語、中国語などが含まれます。dYdXは、全世界のどこにいる人でも利用できるように設計されたグローバルソフトウェアの開発者です。

サマリー

dYdXは、デジタル資産の新しい世界において金融の機会を民主化するため、最良の取引ソフトウェアの作成に専念しています。私たちはインターフェースについて道半ばと考えており、今後もさらなる改善と機能が追加され、取引体験をさらに良くしていくでしょう。

v4をご利用いただき、世界中のデザイナーたちが最高のインターフェースを作り上げることを楽しんでいただければ幸いです! dYdXのオープンインフラストラクチャを基盤に、誰もが自分のインターフェースを構築することができます。

*上記はdYdX Tradingのブログ「The Evolution of the Trading Interface」を翻訳・編集したものです。

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