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dYdX v4 深掘りシリーズ 「ガバナンス」

dYdXのv4メインネットローンチの日が近づく中、dYdX Tradingが何を開発しているのかテーマごとに深掘りしてお伝えするブログ。今回のテーマは、「ガバナンス」です。

オンチェーンガバナンスはどのように機能するのか?

dYdXチェーンは、Cosmos SDKの標準x/govモジュールを使います。x/govモジュールについて詳しくはCosmos SDKの解説をご覧ください。

dYdXチェーンのオープンソースのソフトウェアは、上記ガバナンスモジュールが要求するいくつかのパラメーターを内包します。これによりトークン保有者はガバナンス投票を経てx/govのパラメーター変更できます。

ガバナンスはオンチェーンで何を管理するのか?

dYdXチェーンのソフトウェアによって、ガバナンス(すなわちdYdXチェーンのトークン保有者による投票)は、Cosmos SDK内のあらゆるモジュールのパラメーターを変更できます。Cosmos SDKの公式文書に書かれているモジュールのうち、Authz、Evidence、Feegrant、Mint、NFT、CircuitとGenutil以外のモジュールを全て使います。

Cosmos SDKのモジュール以外にも、トレード機能を支えるモジュールを構築しています。これらのモジュールは、ガバナンスによってパラメーターの変更ができます。dYdX Tradingは、dYdXチェーンにおけるオンチェーンガバナンスにおいて何かを指摘したり議論をリードしたりすることはありません。全てのv4モジュールは、オープンソースのソフトウェアの一部としてパラメーターを最初から含みます。

以下は、全てではありませんが、ガバナンスが変更できるパラメーターのリストです。

  • 新しいマーケット(トークンなど)の追加

  • 既存マーケットのパラメーター変更

  • マーケットの削除

  • 取引所が使う第3者の価格ソースのリスト編集

  • 手数料スケジュール

  • トレード報酬のメカニックス

  • トレードやガスの手数料に関するx/distribution モジュールのパラメーター

  • x/staking モジュールのパラメーター

  • ファンディングレートの計算式

  • Insurance Fundの管理

オフチェーンのガバナンスについて

ガバナンスの提案についてオフチェーンで議論をするフォーラムがあります。そこでのコンセンサスを通じてガバナンス提案が提出されます。dYdX Tradingは、オフチェーンのガバナンスの如何なる側面において何かを指摘したり議論をリードしたりすることはありません。

*上記はdYdX Trading社のブログ「v4 Deep Dive: Governance」を翻訳・編集したものです。


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