コテンラジオのマルクス・エンゲル編を意味分節理論で聞いていきます。
以下、注意事項
それでは、はじめます。
ここでいう色というのは共産主義のことを指していると思うが、
マルクス / 共産主義者(=象徴)
から
マルクス / 社会科学者(=研究実績)
という対立に変換させるシリーズと言える。
象徴 / 非-象徴 (=人間)
マルクスを人間として、特に社会科学者として対立させる必要がある。
つまり、このシリーズではマルクスを解釈して褒めず、著しく貶めることもない。
わかりやすく / 理解する(=誤解する)
わかりにくい / 理解できない
マルクスのわかりにくいことをどうすればわかってもらえるかの中で揺れ動いた。当時、唯一の理解者がエンゲルスだった。
国民国家 / 王政
フランス / プロイセン
革命 / 非-革命
戦勝国 / 敗戦国
国民国家かそうでないかは、生存に関わる事柄と絡み合っており、国民国家が国として本当に生き残れるかに関わるなかでプロイセンも葛藤にさいなまれている。
下からの改革 / 上からの改革
ブルジョア / 非-ブルジョア(=?)
「非-ブルジョア(=?)」をどうするかがプロイセンのジレンマになる。しかしそれは労働者階級ではない。しかし王政が王政を打倒することはできないジレンマに苦しむ。
比較的な平和 / 戦争
均衡状態 / 非-均衡状態
危機感 / 危機
均衡しているが睨みを効かせている状況が危機感を産んでいる。平和だけど思想改革が進む土壌になっている。
国民国家 / 非-国民国家(=封建社会)
自由な経済活動 / 非-自由な経済活動
資本主義 / 非-資本主義
国民国家の形成に資本主義が密接に関わっていた。変わりゆく社会の中で、変化のメカニズムについて考えなければならない時代でもあった。
哲学 / マルクス
詩作 / マルクス
歴史 / マルクス
法学 / マルクス
彼が好むのが哲学、詩作、歴史、法学は本流にはならなかったが、多くの領域に触れる。
マルクス / マルクスの父
心配される子 / 心配する親
どこにでもいる父と子の関係を持っている。
マルクス / イエニー
中産階級 / 貴族
婚約して強く結ばれる、身分の違いからすぐには結婚できない。
マルクス / 文学
好きだけど才能がないから距離を置く。
マルクス / ヘーゲル哲学
指針を失う中で、ヘーゲル哲学との距離が縮まる。
マルクス / ヘーゲル哲学
マルクスとヘーゲルはより強く結合していく。
啓蒙思想 / キリスト教
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理性 / 宗教
啓蒙思想とキリスト教の対立を考えても神様という考え方とは切れなかった。
宗教 / 自意識
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規定する / 規定される
それとも
宗教 / 自意識
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規定される / 規定する
なのか。
マルクス / 現実の問題
現実の問題とマルクスが近づいていく。
見ていたもの / 見えたもの
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理性で変わる(=哲学) / 理性で変わらない(=現実)
現実問題にふれたマルクスの深層意識が変化をしていったのではないか。
マルクス / エンゲルス
このとき何もおこらない、マルクスは。エンゲルスは会いに来ている。エンゲルスからマルクスへの接近している、エンゲルスは起こっている。
エンゲルス / 上品
エンゲルス / 澄んだ瞳
エンゲルス / 背が高い
エンゲルス / 軍人のよう
魅力的な人物像に対して、
マルクス / 不潔
と対比がされている。マルクスを褒めてはいけないがパンツを変えないことまで伝えられるのは不憫である。ただ、パンツは変えよう。
エンゲルス / エンゲルスの父
子 / 父
反発 / 束縛
青年期が激動 / 青年期が非-激動
エンゲルスとマルクスの共通項としては、親子の対立がある。
エンゲルス / メアリーバーンズ
||
身分が上 / 身分が下
||
イエニー / マルクス
エンゲルスが女工と付き合う。
マルクスとエンゲルスの共通する対立として、身分が違う相手と恋仲になっていることは共通している。しかし、男女はねじれた形で。
マルクスとエンゲルスは似ているけど似ていない者同士として強く結びつく。世間一般がそう見ているのであって、本人たちにはきっとそう見えていなかったのではないか。
先走るが、一番大事なところで理解しあっているエンゲルスとマルクス。エンゲルスがマルクスを必要とする理由とマルクスがエンゲルスを必要とする理由もまた違っていたと思う。
また、このシリーズでマルクスと象徴の鎖を断ち切るためには、エンゲルスが必要不可欠だという思いに至る。
工業化前 / 工業化後
昔ながら / 新しい
農民 / 労働者
自由な経済にとって必要な人権も広がっていない環境で労働者になることでより苦しい生活になる。
マルクス / イエニー
ついに結ばれるマルクスとイエニー。
理性 / 社会
||
変える側 / 変えられる側
に対して、
理性 / 社会
||
変えられる側 / 変える側
と逆転する。
人間 / 動物
労働する / 労働しない
(価値を)生産する / (価値を)生産しない
蜘蛛は?ビーバーは?となるが、資本論でポイントとなる価値も密接に関わっている。労働によって価値を生み出す、そもそも価値という概念が機能していることも、この労働に含まれると思われる。
マルクス / エンゲルス
時を経てマルクスとエンゲルスが繋がる。当時、無職のマルクスを資本家のエンゲルスは見下すこともなく。
エンゲルス / エンゲルス父
子 / 父
不信心 / 信心深い
共産主義者 / 経営者
お小遣いもらう / お小遣いあげる
対立する父と子、父と子の関係はなかなか切れない。対立してもなかな切れない。
マルクス / マルクスの母
室さん / 室さんの母
子 / 母
心配される / 心配する
母と子、母が心配するほど関係は切れない。対立するも切れない関係。
マルクス / プロイセン
追われた者 / 追っていた者
無国籍 / 政府
国とは縁を切るマルクス。
朱子学 / 陽明学
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学んで実践する / 実践で学ぶ
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哲学 / 革命
実践を重視する関係が似ている。
マルクス / スポ根
マルクス / うちこむ
||
スポ根 / うちこむ
や、
マルクス / 障壁
||
スポ根 / 障壁
のらへんがスポ根らしさに繋がっているのかも。
ベルギー / マルクス
帝政 / 共産主義者
追い出す / 追い出される
逮捕する / 逮捕される
プロイセン国籍を放棄したマルクスは、ベルギーから追い出さされる。
エンゲルス -(妹)- エンゲルスの父
対立していた子と父は妹の仲介で近づく。
エンゲルス / 家業
家業とエンゲルスも嫌々ながら近づいていく。
エンゲルス / メアリーバーンズ
結婚したマルクスに対して、エンゲルスは結婚しない。身分の違いと不信心が結婚をさせない。
父 / 子どもたち(長男、次男、三女)
貧乏 / 不健康
マルクスの子どもたちは、父(マルクス)のもとを離れていく。仲良く遊んでいた子どもたちが。
エンゲルス / メアリーバーンズ
最愛のメアリーバーンズがエンゲルスから離れる
マルクス / エンゲルス
マルクスの言葉がエンゲルスを遠ざける
マルクス(=子) / マルクスの母
子から母は離れていた。
家族・友人 / 非-家族・友人
繋がりのある / 非-繋がりのある
内 / 外
マルクスは外に対して冷たい。
禁欲 / 非-禁欲
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非-美徳 / 美徳
||
非-人間らしさ / 人間らしさ
彼らは禁欲を美徳としない、人間らしく過ごすことを大事にする。
マルクス / イエニー
マルクスとイエニーは離れない、強く結びついている。追放、逮捕、貧乏が
つづいていも。エンゲルスは家業に戻る選択をしたが、イエニーは貴族の家に戻る選択をしなかった。
マルクス / エンゲルス
マルクス / イエニー
イエニー / エンゲルス
似ているけど違う者同士が繋がり続ける。
マルクス(=父) / 娘
自分と似た相手との結婚を反対するマルクス。
最後に父と母から離れていしまう娘。
マルクス / 第一インターナショナル
共産主義活動はうまく行かない。まとまらない。
資本論の解説回
病気 / 死
老い / 死
激動の人生の終わりを迎える。
エンゲルス / 無神論者
エンゲルス / 結婚
エンゲルス / リジーバンズ
無神論者のエンゲルスはリジーバンズのために結婚をする。
はじまり / おわり
シリーズの最後で
人間 / 自由
自由 / 不自由(=資本主義)
資本主義 / 商品
商品 / 労働
マルクスの人生の始まり「自由」について語られる。
間違っていない / 間違っている
敬意 / 失礼
ベストを作る / ベストをつくさない
熱量を注いだ働きに対する敬意。
死ししてなお、マルクスを支えるエンゲルスとイエニーの姿が見える話が「マルクス・エンゲルス」回ではないでしょうか。
今まで話しをまとめた図(八項関係)
イエニーとエンゲルスの立場が入れかわりながら物語は進む。
最後までご覧いただきありがとうございました。