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コロナ禍で得られたこと

第3波によって年明け後もピークアウトはまだまだ時間がかかりそうである。2月下旬にはワクチンの接種も始まるとのことで、3密回避とワクチン接種で乗り切るほかない。

昨年の3月以降、我が弱小零細民泊も軒並み予約のキャンセルが発生し、開店休業状態が続いた。IT関係の仕事は続いていたが、それもある程度落ち着いてくる時期と重なり売り上げ減少が続いたものの、持続化給付金のおかげで生活もなんとか持ちこたえることができた。

先行きが見えない中、コロナが収束するまでの間、自分への充電期間に当面充てようと決めた。時間だけは潤沢にあったので、これを有効活用するために何をするか考えていた。

人と会うのも憚られる状態でもあったし、自分ひとりで取り組める何かを考えた結果、当時ホビーで遊び始めていたドローンについて本格的に理論と技能を磨き、仕事に役立てることがないか探ってみることにした。

累積戦略の視点から考えてみる

累積戦略というのは、時間経過とともに優位となる状態を積み上げていき、他者との差別化をはかる戦略のこと。(だと思っている)

具体的には英語の習得を考えてみると良い。TOEIC500点を800点まで引き上げるためには個人差はあるが絶対的な習得のための時間が必要となる。つまり、ある程度皆、同じ過程をたどりながら、時間をかけなければならない。

そのためには誰よりも早く始めることが必要となる。

ドローンに関する体系的な知識を習得するための方法を調べてゆき、たどり着いたのが以下の2つ。

・理論を体系的に学び知識として習得する

・実践的な経験を積むことで技能を身に着ける

ドローンは免許制ではないので、誰でも飛行させることができるが法令による制限があったり、物理の法則などの理解が必要なことがわかってきた。また、無線伝送も行うため無線の知識もある程度習得しておくことにした。

前者は、ドローン検定協会のドローン検定を受験すること。後者は無線技士の資格を取得することに決めた。

また、ドローンの基礎的な技能を習得するため、スクールを受講することにした。

怒涛の試験ラッシュの始まり

まずは3月末に、ドローン検定3級の試験と、業務無線免許(3陸特)の講座を受けてみた。月末の土曜日は無線技士の講義と試験、翌日曜はドローン検定と固め打ちでそれぞれ合格した。

4月はアマチュア無線3級の通信講座、6月はドローン基礎技能講習とアマチュア無線2級の通信講座、7月はドローン検定2級と立て続けに受験していった。

その間、ドローンも本格的な機体を購入し、ドローンパークで実技のトレーニングを重ねてゆく。9月には国交省の包括申請の手続きを済ませ、空撮の仕事を受けられるような環境を整えていった。

アマチュア無線局の開局をしたのもこの頃である。

ドローン関係が一段落したところで、教育ICT関係の認定試験の受験も計画し、10月にはICT支援員、11月にはITCEの試験を受験した。

と、まぁ、毎月のように試験や講習を受け続け、2020年は過ぎていった。

受験ラッシュで得たもの

資格や認定はもちろん成果ではあったが、何より毎月ある程度の学習時間を確保しているうちに、適度な緊張感を保つことができて規則正しい生活リズムを整えることができたのも収穫だった。

このような取り組みは、誰もが必要な手続き、学習時間、受験費用などのコストを要するもので、追いつこうとしても後から追い越すことができない。周りの誰よりも早く着手すれば、それだけ優位なポジションを確立しやすくなる。

とはいえ、これも世の中では相対的なものでしかないので、絶対的な優位性を確保できるわけではないが、短期決戦で一気に必要な条件をクリアすることで効率よく体系的な知識と技能の習得を進めることができたのは、コロナのおかげかもしれない。

おかげでたまたま縁あって、空撮の仕事も少しずつ増えてきている。面白いことに条件が整うと機会は向こうからやってくる。

(空撮の一例)


2021年もさらに取り組みは続く

これらは主に近い将来必要とされる環境を先行投資して得たものに過ぎないが、必要にかられて慌てても間に合わない。今年も少し先々のことを考えて自分の事業を優位に進められる条件を整えてゆこうと考えている。

今は個人の資格や認定だけでなく、昨年設立した法人格の資格や認定取得なども意識的に進めている。何かにつけて公的機関(特に国)などのお墨付きを得ておいたほうが良いことも、沢山あることがわかってきた。

そうやって、事業の実績を積み重ねることと並行して、法人の格上げを意識していれば、何らかのチャンスが転がってくる。

そう考えながら、今月予定されている新たな試験対策に今日も取り組んでいる。

身の回りの半歩先を考えて、少し早めのダッシュをしてみよう


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