見出し画像

時間で解決することの大切さ

早く解決することが全てではない

私たちの日常は悩みや問題に追われる日々。どんな人でもこれらから逃れる事はできない。人生とはそれを解決するために生きているようなものだとも思える。

仕事では、悪いニュースは早く上司に報告し、できるだけ速やかに問題を解決することが当たり前のように要求される。自分もそのように教育されてきたので、できるだけ早期にこれを発見し、問題が大きくなる前に対処する習慣が身についている。

しかし、これまでの経験からそのような振る舞いは必ずしも正解とは限らないように思える。事を急ぎすぎるあまり逆に問題が大きくなることもある。

目の前の問題構造をできるだけ正確に把握して、対策するときにこの「急ぐ」「待つ」かを冷静になって考えてみる。問題のほとんどは何らか自分以外の人との利害関係から生ずることが多いので、自分一人でなんとかしようと考えても相手のあることがらは簡単にいかない。

相手には相手の立場や感情があり、これを自分の思い通りに変えることは至難の業だ。

状況によっては、タイミングを待つことも重要だと思う。

待つことの重要性

分かりやすい事例で説明してみよう。プライベートで家族と親戚の関係があまり良くなかったとする。このような関係は理屈ではなく感情が優先することが多い。お互いにいがみ合ったり、陰で悪口を言い合ったりという関係が続くとする。それはお互いの感情論なので、今すぐ解決することは難しい。

これを10年、20年といった長い視点で考えてみたときに、お互いの関係が変わったり、ひょっとするとどちらかがお亡くなりになったりしてしまうと、そもそもの問題が無かったことになる。

他には転職することを考えたとき、世の中の流れというものに少し目線を移すと、必ず潮目のようなものがあって大きな変化が起こるときに自分にとってベストなタイミングが訪れるかも知れない。

自分が好意を寄せる誰かとの関係にしても、焦らずじっくり構えて機会を待っているうちに好機が訪れることがあるかもしれない。

重要なポイントは、このようにじっくりと構えて好機が訪れるまで焦らず待ちながら、チャンスが到来したら一気に動く姿勢だろう。

待つ間に何を考えておくべきか

このように時間で解決する方法で大事なことは、機会が訪れるまで漫然と待つのではなくて、どんな機会が訪れたら動くべきなのか、そのときはどんな行動を取るのかを考えておくことだろう。場合によってはそのときに必要な段取りを前もって整えておくことも含めて。

そこまで自分の考えが整理できたら、一旦放置して別の興味・感心に目を向けておく。そうすると、そちらのほうに新たなチャンスが生まれて、優先順位が組み変わることもある。

コロナ禍中で考えていること

私たちは今、コロナ禍のまっただ中にいる。これも同様の問題で、自分一人で解決出来ないことが多く、時間の経過を必要とする難しい問題の1つだ。

毎日のようにニュースで罹患者の数や病床数の話など、あるいは経済の低迷で閉店、倒産が相次ぐ報道がなされている。それらに翻弄されず、自分が今何を考えて行動すべきかじっくり考えておこう。

「座して待つ」だけでなく、次への機会をにらみつつ潮目が変わるのを待つ。今のうちから身の回りのできることを考えて、次への布石を打っておく。など、できることは沢山あるはずだ。

潮目が変わったときに一気にスタートダッシュできるように


よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは映像制作の機材購入などにあてさせていただきます。