ドローン検定2級受験対策まとめ
いよいよ、今週末に迫ってきたドローン検定協会のドローン検定試験。私は今回1級の受験を予定している。1級の試験対策は、2級のおさらいと、1級の出題範囲の演習で対応する。セルフチェックのため、2級の簡単なおさらいと単元ごとのチェックポイントを紹介する。
使うテキストについて
ドローン検定協会出版の上級テキストを購入しておく。出題範囲を全体的に俯瞰するためと、各単元ごとの簡単な過去問チェックで重宝する。
あとは、ひたすら過去問を解いてゆく。多くは過去問から出題されるので、何度も繰り返し復習することでほぼ合格圏内に持って行けるだろう。こちらのサイトでどんどん過去問を解いてゆけばほぼ問題ない。
1.基礎知識
こちらは無人航空機の分類を押さえておく。必ず出題されるのでドローンがどの分類に入るかを確認しておく必要がある。
空気より重い機体 = 重航空機
というところがポイント。グライダーは軽航空機という引っかけ問題が良く出てくるので注意が必要。
また、積載重量に関する問題も必ず出題される。機体重量、ペイロードなどの内容を確認しておくこと。
2.物理学
計算問題が出るので、必ず公式を復習しておくこと。計算は簡単なものしか出題されないので、パターンを押さえておけば大丈夫。
「コリオリの力」についても出題される。これは正解を丸暗記でOK
3.安定性
静安定と動安定については必ず出題される。どっちが静でどっちが動か迷うことがあるので、図解で覚えておいたほうが良い。
4.航空気象学
これは丸暗記するしかない。標準大気の性質については必ず出題がある。
高度と気温の計算が出題される可能性がある。0mで15℃で1000m上昇する度に6.5℃下がるということを押さえておく。が、高度11kmを超えると-56.5℃で一定になるので要注意。引っかけ問題が出題されることがある。
5.電気電子工学
オームの法則に関わる簡単な計算問題が出題される。合成抵抗値の計算などは押さえておくべきだ。また、電池の内部抵抗値を使った計算なども出題されるかもしれない。
6.バッテリー
ドローンパイロットとして覚えておかねばならない知識なのでしっかり予習する。特に2次電池の種類と特性について覚えておく必要がある。
ニッカド&ニッケル水素電池については、デルタピークの問題を確認しておこう。基本的に満充電でのバッテリー保管は発火の危険性があるということを覚えておく必要がある。
DJIのドローンはインテリジェントバッテリーになっており、自己放電機能があることで発火の危険性を回避している。
7.GPS
基本、丸暗記でOK。GPS信号の周波数帯のみ確認しておけば問題ないだろう。
8.リスク管理
常識で考えれば正解できるレベル。何がリスクで何がリスクではないかということを問う問題が出題される。
9.小型無人機等飛行禁止法
まず、この法令の所轄は警察庁ということを押さえておく。通報の手順などに関する出題がある。基本的にはいきなり本丸に通報することは無く、最寄りの所轄警察署への通報という手順を押さえておけば十分だ。また、罰則は1年以下の懲役または50万円以下の罰金が課せられること。
10.航空法
まず、この法令の所轄は国土交通省であること。次に航空法で規制されている内容をしっかりと押さえておく必要がある。これは国土交通省への許可・承認の申請手続きとの関係が深いのでとても重要なパートである。
(1)飛行の制限される「場所」→ 許可が必要
(2)飛行が制限される「飛行方法」→承認が必要
この違いを頭に入れておこう。
実際にドローンを飛行させる際には飛行禁止区域の確認が必要である。そして禁止区域内での飛行が必要かどうかによって許可申請が必要となる。
加えて夜間飛行や目視外飛行、など飛行方法について承認申請が必要となる。
あとは、包括申請で許可・承認を受けられる範囲、個別申請でのみ許可・承認を受けられるケースなど厳密には定められているので実践知識としては必要だ。
後は、DIPS、FISSについても調べておこう。
11.電波法
まず、電波法の所轄は総務省であること。基本的に現在、国内で流通しているドローンの多くは無線従事者免許は不要だが、産業用ドローンやレース用ドローンなどで使われる周波数帯によっては無線技士の免許が必要となる。
(免許だけでは不十分で、その後、無線局の開局も必要)
また、無線従事者免許は様々な種類がある。基本的には業務用とアマチュア向けに分類される。
ドローンパイロットで必要最低限の無線従事者免許は以下のとおり。
業務用:第三種陸上特殊無線技士免許
アマチュア用:第四級アマチュア無線技士免許
これさえ覚えておけば良いだろう。ちなみに業務用無線免許の一部ではアマチュア無線の資格が与えられる。
第四級アマチュア無線技士の操作範囲を許可されている業務無線技士の資格について引っかけ問題が出ることがある。
海上無線通信士について、第一級から第四級まであるうち、第三級海上無線通信士だけは第四級アマチュア無線の操作範囲が許されていない。
なのに、なぜか第四級海上無線通信士は許されている。このあたりは免許制度の歴史的経緯があってのことらしいが、出題される場合があるので要注意だ。
おわりに
ざっと、試験範囲を見てきたが、冒頭で述べたとおり過去問を徹底的に繰り返し解いて、問題を見た瞬間答えがわかるくらいになれば、ほぼ合格圏内だと言って良いだろう。
あとは、「正しいもの」「誤っているもの」どちらを選択するかを焦って勘違いしないようにすることなど。
50問中40問以上が合格ラインなので単純なミスは避けたい。試験中はまず40問自信持って回答できているかどうかをチェックし、残りの問題は運に任せられれば合格だろう。
諸君らの努力に期待する!(自分もだけど 笑)
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