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23.16:00 変わる?変われない?(新年の誓い再び)

女優の杏さんのYouTubeを見ながら(流しながら)、今年初めてのエッセイを書いている。
杏さんのチャンネルはこちら↓↓
https://www.youtube.com/channel/UCdaFyOoPLyKwW8kvEvbHCwg
書こうという気にさせてくれて、全くつながりは無いが、杏さんには心から感謝している。ありがとうございます。

昨年すでに新年の誓いめいたことをしてしまったので、困っている。

新年、第1回目に何を書けばいいのか。
(勝手に)困っていたが、(勝手に)杏さんのおかげで肩の力が抜けたので、年末から今年にかけてにあったことを書こうと思う。

両親とは大学進学を期に別々に暮らし始めた。
その当時は両親とも若く、健康だったので離れていても不安はなく、持ち前の自立心の強さから、簡単なことでは帰省などするものか、と息巻いていた。
しかし、どんどんと自分も両親も年を取ってきた。
最近では頻繁に帰省している。
何かあれば動ける身であることに感謝しつつ、簡単な用事であっても帰省して済ませ、両親の様子をみるのである。

この年末も当然帰る気でいたのだが、12月に入ったころ、両親のどちらとも急に連絡が取れない日があった。
そういうことは今までもあったのだが、極まれである。
離れているし、想像力もたくましいので、色んな最悪なケースが思い浮かんだ。
・火事
・強盗
・事故

見えない、会えないことの恐怖で多少パニックになりながら、両親の携帯電話に交互にかけ続けた。

そして、やっと繋がった。
父の携帯電話だった。
父が一言。
「お母さんが倒れて運ばれた。」

私の想像は間違っていなかった。
最悪の出来事が起こっていたのだ。
私はすぐに帰省することになった。

ありがたいことに、母はその後回復し、大きな病気も見つからなかったので、今では普通の生活に戻っている。
私も元の生活に戻った。

母は変わらないが、この事件で変わったのは父だった。
父は言うなれば封建的な人間で、また家長が一番偉いと考え、家事は一切しないタイプだった。
しかし、母を労わるために、朝食の準備や洗濯など、出来る家事を担当し始めた。
一過性のものかと思っていたが、どうも違うようだ。
1か月ほどたった今でも、それは続いている。

そして何よりも私が驚いたのは、そういった家事をしていることを自慢にしているようなのだ。
あれほど、家事は女の仕事と言って憚らない性格だったのに。
その件で、若い頃は何度も喧嘩したのに。
父とは様々な価値観が合わず、仲違いしたことも数知れずあったのに。

人間は変わらないという。
本質は、永遠に変わらないのだそうだ。

ひとは変われるという。
人間はいつからでも、そのひとが変わろうと思えば変われるのだそうだ。

私は、どちらが真実か分からなかった。
ただ、父の一件を見て後者の方が真実に近いような気がしている。
そして、人間が永遠に変われないのだとしたら、父の性質の中にも「思いやり」という部分が隠されていて、見えなかっただけなのかもしれない。
などと良いように考えている。

頑固な父が変われたのなら、誰だって変われるような気がする。
かく言う私も、もっと良い風に変われるのだ。
変わりたい部分は数知れず。
父を見習って、変わっていこうと決意した。
新年の誓いはすでに語っていたが、まあいいのだ。
今年の新たな目標が出来た。

ただ、もう二度と両親に何かあってほしくないと思う。
そうは思いつつ、そう遠くない未来に別れは確実に来ることも分かっている。
それは、とっても悲しいけれど現実なのだ。






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