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リリー・アレン

https://soundcloud.app.goo.gl/NNHz

Somewhere only we know / Lily Allen(live ver.)

フランス出身女性シンガー。



ライブ中に感じる

張りつめた空気と気の流れ

バンド×ボーカル×観客の
“すきま”に
確かに存在していたんだなぁ。

“会場の熱気と一体感”


ーライブハウス、劇場はこの先も人々を魅了し続けるコンテンツだ。ー

 わたしは学生の頃、バンドのライブを観るのが好きだった。

まだyoutubeやインターネットが出始めで主流ではなかった2000年代初頭。
インディーズや洋楽アーティストに関する情報は、情報が乏しかったから自分でアンテナをはって情報収集してた。

ラジオや深夜のテレビ番組をチェックしたり(12チャンでやってた“ハングアウト Hang out”覚えてる人、いる?笑
その後は宮迫のおでんの番組だったかな、BSの音楽楽園のたった15分間の洋楽PVを観るのに命かけてるへっぽこな高校生だった。

☆テスト明けは決まって気晴らしにライブを観にいってた。

 ライブハウスの分厚くて重たいドアを開けるときの“ドキドキ”は、今でも鮮明に覚えている。

 あれから早15年。現在(いま)は何もしなくても多くの情報コンテンツがあるから、“あなたにオススメの曲”なんかでいつでも簡単に音のシャワーを浴びることができるよね。

そんな時代になっても、
“やっぱりライブすきー!”とか、Youtuberや芸人さん、役者さんに憧れてPCの画面越しや舞台のステージ上で“自分を魅せたい・表現したい”って思う人たちが絶えないのは、

ライブには、人を惹きつける魅力があるんだよね。

ただ、この先は

・『特別な人たち』だけが『限られた場で』芸術を表現するだけでなく、
『普通の人たち』が、『駅ナカや公園・公共施設』で歌うこと・演奏すること・踊ることをもっと自由に出来るような場所を増やしたい。

(戦前の日本は、もっとゆるゆるな環境で大人や老人に許され受け入れられていたはず・・)

 ~イメージは、水面に映る波の波動のように、中心から少しずつ全体に広がってふんわり&まあるくゆっくりと!~

“ありのまま自分を表現すること”を社会全体で許し合って、楽しめる!と良いな◎


ってこと。
わたしはもっと色んな人のユニークな歌詞を聴きたいし、その人にしか出せない“温度”や“鼓動”を感じたいから。

歌のうまい下手、プロ・アマチュアに限らず公共の場や職場でごく自然に歌を唄えて自由に演奏を楽しめる・許してもらえる環境(コミュニティ)が日本にも少しずつ増えてきたら面白そう。

 例えば、他国に行くとあたりまえに
“人と音楽が交ざり合って良い感じに大人たちの肩の力が抜けている”


●ヨーロッパ諸国で見た、空港や電車のコンコースに平然と置かれるアップライトピアノ●

誰でも弾くことが許されている。ほんものの音が出る楽器がこんな所に置かれているなんて。

●日本の駅構内、鳴り響く電子音。朝の通勤ラッシュ、駅員さんが大声で叫ぶ●           

『ホームに電車が来ています~下がってくださーい!!』

『人身事故が発生した影響で、いまも運転を見合わせております。』

『大変迷惑をおかけします。』

『ガッ、ゴトトトン!』自販機の無機質な機械音。

・・清清しい朝の空気を身にまとって駅に着いた途端、

 私の心臓がぎゅっと締めつけられる。

   “朝家を出たときはあんなに元気だったのに”

   “どうしてこんなにも違うのだろう?”

フランスやプラハにやって来て、いつもの“イライラ”や“呼吸のしずらさ”が感じられない現象に驚いた。


●ドイツのお城の広場●

 優しい風に乗ってサン・サーンスの“白鳥の湖”の音色が聞こえる。

真っ白なグランドピアノの周りにギャラリーが集まり歓声が挙がる。髭面のおじいさん、チェーンのついた眼鏡がお似合いのマダム、小さなおさげの女の子が、chipを缶の前に置いていく。

(※ここは観光地であり公共の敷地内。なのに、“演奏禁止”の看板はどこにも見かけない。)


●オーストラリアのオペラハウスの階段●

 腰掛けたカップルが景色を眺める傍らで突然、陽気なJazzの演奏が始まる。音を外しても、誰も怪訝な顔をしないし気にしない。


●東南アジアの食堂●

 店員さんが仕事中にも関わらず、人目もはばからずに大声で気持ちよさそうに歌を歌い始める。すると周りのみんなもそれにあわせてハモり出す。


●休日の歩行者天国広場●

 夕方~深夜近くになっても宴は終わることなく、若者がギターを持ち寄り何十ものギターが一斉にかき鳴らされる。おじさんおばさんたちは、マイクとカラオケの機材を持ち寄り大声で熱唱。

これは“お祭り”や“音楽のイベント”ではなく、海外諸国でごく日常的に見られる光景だ。

初めて緊急事態宣言が発令された2020年のGW。

ー東京・代々木公園沿いの小高い芝生の上で、キャスケット帽を被った黒人の男性が古びたトランペットを淋し気に吹いていたー

今、再び2度目の宣言が出され、会場の収容人数も制限がかけられている。

 ライブハウスやイベント会場のオーナーさんたちは、限られた資金で必死にこの場所を守ってくれている。
クラウドファンディングで資金を募ったり、リモート配信で自宅にいる人たちのために音楽を届けてくれる。(残念ながら、前回の宣言後、廃業してしまったライブハウスもある。)

日本にいると、“路上の楽器演奏禁止”や“騒がない、大声を出さない”・“ボール遊び及びキックボード禁止”の貼り紙や看板が多くてウンザリする。

 人々が自由に表現できる場を奪って世間体を気にしてたら子どもも子どもらしくいられなくなるね。

若者たちの鬱憤や大人たちのストレス発散の場として唯一許された場所、ライブハウス。

 ライブ後、外の空を見上げたときの爽快感。
励まされたり勇気づけられ、『また明日からがんばろー』ってなる所。

その場に居合わせたお客さん(いろんな年代)や、
アーティスト達とほんの一瞬だけ一体感が味わえる、とっておきの場所を大事にせず蔑ろにしてしまうのはなんだか胸が痛いなぁ。

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