街という生き物(詩)

血管みたいな地下道の中
白血球みたいな僕ら歩いてく
この世界にある全ての物が
血とか涙の成れの果てなのさ

爆発しそうな電車の中
製品みたいな僕ら立っている
しっかりした人になりたいけど
疲れていてどうにもならないさ

街という生き物
無尽蔵によく食べる
僕は望んで餌になる
対価に癒しを求める

骨みたいなビルディングの中
赤血球みたいな僕ら動いている
酸素をえっちらほっちら運ぶように
休んでいる暇なんてないのさ

街という生き物
心臓は眠らないから
僕は少し緊張する
対価に癒しを求める

街という生き物
形を変える生き物
歯車の僕という生き物
僕の中にもまた、

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