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リーダーなんていなくても回る!それが正しいチームビルディング

リーダーがいないだけで回らないチームや組織なんて、リーダーの怠慢です。

こんばんは、体調悪くてもチームマネジメントを考えてしまうだぴてぃです。もはやライフワークの一環となってしまっている感もあります。これってワーカホリックなんですかね?

さて、今日はですね「リーダーが不在のときのチームはどう回すべきなのか?」ということについてお話ししていこうと思います。


リーダーに依存するチームは脆い

よく勘違いされることがあります。それは「リーダーが不在なチームは弱い」というもの。こんな世の中なので、チームリーダーが10日間ほどいなくなることなんてザラに起きえるわけです。


言葉は悪いですが「リーダーがいないくらいでチームが回らないなんてのは、チームメンバーのせいではなく、リーダーの怠慢」です。


どういうことか?


リーダーがいないとまともな判断が下せないようなチームや組織は、アドリブ力がないんです。

もちろん今後を左右する出来事であったり、上司の承認なしでは動けない案件は別ですが、日々のルーティンワークの中で「リーダーがいないから今は動けない、判断できない」なんてのはチームとして非常に弱いと言えます。


これ。スポーツで考えてみると非常にわかりやすいんですが、例えば『キャプテンが欠場したアウェイゲーム』を想像してみてください。


スポーツでいうところのアウェイゲームというのは、声援も然り、雰囲気全てが相手の土俵上です。そこに乗り込んでいくためには、士気をきっちりと上げて、インテンシティ(強度)強くプレーしないといけません。


キャプテンの役割というのは、ゲーム前の監督からの指示があるので、戦術的な部分は問題ないでしょうが、相手のホームに飲み込まれないようなチームメンバーへの声かけであったりとか、チーム全体を見渡して、今何がチームにとって必要で、どう対処すべきなのか?ということが求められます。


でもそのキャプテンがいないとなると、どうでしょう?個々で対処するしかなくなりますよね。代わりになる副キャプテンなどはいるでしょうが、アウェイゲームでキャプテンの代わりを任されるのは酷なことです。


これは僕たちが普段仕事しているシーンでもキッカリと当てはまるんです。


そのチームや部署のリーダーが数日間出張することになったとか、風邪をひいてしまい数日間不在になるとか。または先ほども書きましたが、こんな世の中なので10日間不在になるとかも想定されるわけです。


リーダーが不在なことでもしトラブルが起きるようなら、それはチームメンバーの能力だけの問題ではありません。むしろ、普段からそれを想定してチーム作りをしていないリーダー自身に責任があります。


リーダーが不在でも、個々で判断して仕事を回せるチームや組織というのは、特定の人物に依存しません。これは組織論としては非常に重要なことなんです。


じゃあリーダーいらないじゃん…?

これは前に部下と話していた時です。

自分が不在でも回れるようにしたいし、その状況がベストだからと伝えたんです。そうしたら返ってきた答えがこちら。


「え?じゃあだぴてぃは普段何をしているの?」


リアルに開いた口が塞がらないとはこのこと。というのを経験しました。これは何もわかっていない発言であり、かつ、自分中心でしか物事を考えられない人物が発する言葉です。


普段、自分たちがストレスなく仕事を回せているとしたら、それはリーダーが環境整備をしているから。例えば他部署との交渉であったり、目に見えないところでカバーしていることであったり。


自分がいなくてもチームが回るなんて最高じゃないですか。これは厳しいことを言うと、判断力を使わないで、自ら作業力を使って問題解決してしまうリーダーにはわからないことなんです。そして、リーダーが余裕を持つことに疑問を持つチームメンバーにも絶対にわからないことです。


大前提としてリーダーに余裕がないチームは脆弱そのもの。間違っても100%の力で仕事していてはいけないし、なんなら50%くらいの力で仕事するのが望ましいと思います。人を使って仕事するのがリーダーの仕事であり、自らの労力を使って仕事するのは愚の骨頂です。これはいろんなデキるリーダーに聞いたところ、概ね同じ答えでした。


リーダーが普段から余裕を持っているから、リーダーなんていなくても大丈夫なんてことは絶対にあり得ません。一度、マジでいなくなってみればいいんです。その役回りがどれだけ大変で大切かということが、嫌というほど身に滲みますから。(これ僕の経験談です…)


僕のnoteでは何度も言いますが、リーダーは余裕を持ってチームを俯瞰し、問題があるところを観察しつつ、影響が出そうなら早めに対処し、実害が起きてしまったらその権力をうまく使ってチーム全体の影響にしないことが求められます。その上でプラスアルファをもたらさないといけないんです。


そのプラスアルファというのは業績であったり、メンバー個々のスキル上げであったり、コストダウンだったり。それはメンバーたちのアイデアからくるものもありますが、結果的には全体のバランスと、他のチームや部署との関連性・連携性を考えた上で判断するものです。


それには余裕を持っておくことが欠かせません。チャンスはいつくるかわからないし、もしそのチャンスがきたときに自分のキャパシティが限界を迎えていたら?目も当てられません。それこそチームに対する実害です。


本当はもっと出来る仕事が増えたはずなのに…やらなくてもいい仕事をカットできたのに…予算を増やしてもらうこともできたのに…


こんなことがカンタンに起きえるんです。怖いことに。


それはどんな会社や組織でも同じです。リーダーが余裕を持つということは、チームを回したり成長させるために必要なことなんです。



全ての権限を移譲しなくてもいい

個々で対処させるためにはある程度の裁量権を持たせることが重要です。自分が不在になるときは「これはあなたが判断してもいいよ」「このレベルからはペンディング(保留)しておいて」と判断ラインを明確にして、裁量権を持たせます。


ただし、一時的とはいえ権限まで移譲する必要性はありません。

どう違うのか?


全くもって辞書的ではありませんが、裁量権は「その場の判断を下すために必要な権利」だと捉えるとします。それに対して権限というのは「この案件は自分が全て任された」ことを指します。


もっと噛み砕くと一時的か、永続的かということです。


なぜこれを話題に出したのかというと、どんな組織にもこんなメンバーがいるからです。


「なんでも自分で判断したい」


この手のタイプは「権限」を欲しがります。でも、ここで妥協して権限は移譲しないほうがいいんです。最終的に「責任は自分にない」とか言い出す確率が高いということもありますが、もっと根本的なものです。


それは「チームバランス」が崩れるから。


あるメンバーに一部でも権限移譲してしまうと、他のメンバーの士気が下がります。「なんで私には任せてくれないんだろう?」「なぜアイツなんだ?」というリーダーに対してもそうですが、メンバー間での信頼感にも影響が出始めます。


なので最初にも書いた通り「このレベルまでは判断してもらっていい」と伝えるのです。そしてそれ以上の判断を求められそうな時は、無理せずペンディング。


リーダー同士でないと問題解決できないことは確かに存在します。これは日本的と言われるかもしれませんが、ここは日本なので日本のやり方に沿う必要があります。郷に入れば郷に従えってやつですね。


ただし、それが前時代的なものであれば改善は必要です。その解決先のひとつしてあげられるのが「裁量権の移譲」です。


リーダーは裁量権を移譲できる体制を作ろう

リーダー論やチーム論としては当たり前すぎることを今日は書いてきたんですが、これが結構わかっていないことが多いみたいなんです。


特に今、定年を迎えそうになりつつある方々。僕の業界(医療職:臨床検査技師)でもそうなんですが、自分が評価されたいと考えるみたいなんですよ。傾向として。


全員が全員そうではないんでしょうし、今そういうポジションにいるのがその年代だから目立つということもあるでしょう。そして生きてきた時代背景だったり、経験もそうさせているのでしょう。


ただ言わせてもらうと「そんなの関係ねー!!!」です。


(このnoteを見てくださる年代の方はわかるはずw)


チームなんて結果が全てです。自分は頑張ったとか、こんな努力をしてきましたなんてのは、時代的にも求められていません。デッドオアアライブ。そんな時代なんです。


現実、そこまで殺伐としていなくても、自己保身に走ったリーダーは評価されません。自己保身に走る人ほど、手柄を欲しがります。そして上の意見にはイエスマンになり「ハイ!!ハイ!!!イエス、ボス!!!」となるんです。


そんな人材に価値はあると思えますか??ないですよね?


肝に銘じておきましょう。


では今日はこの辺で失礼します。

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