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5年目現在で感じているチームリーダーとして大切なこと




リーダーというのはとても難しいポジションだと日々痛感さえられている毎日です。


だからこそやりがいもあるんですが、自分の至らなさに打ちひしがれる方が確立としては多い印象です。いや、90%はだいたい凹まされます。



その中でもたくさんの気づきがあるので、日々成長するのも実感できるのも面白さのひとつかなとも思っています。


で、チームリーダーとなって5年目なわけですが、今現在感じている「リーダーとして大切なこと」をまとめてみました。



今苦しんでいる人も、そもそもチームリーダーじゃない人も「あ、こういうことに苦しむんだ」だとか「こんな考え方をしているんだ」っていう参考になればこれまた幸いです。


1、決断力が何よりも大事


見た目だとか、印象だとか。これらも重要であることには変わりないんですが、リーダーは「決断力」が大事だと思っています。



そもそもですが、リーダーとマネジャーの違いはハッキリさせておいた方がよいでしょう。簡単にいうとリーダーはチームにおけるかじ取り役で「決断」することが仕事です。対してマネジャーはリーダーが決断できる材料を精査して「判断」することが仕事だと思っています。


一見すると「何が違うんだ?」って思うかもしれませんが、これは似て非なるもの。


ただどちらが簡単で、どちらが難しいとかそういうことではなく、役割の問題です
リーダー向きの人もいれば、マネジャーの向きの人もいます。リーダーが難しいというのは、決断するってことはそれだけ責任を背負うことになるので、覚悟も必要ですし、何より信念がモノをいうのかなと。つまり、目のまえの仕事に対して熱量かけられるかどうかってことが問われます。これはただ単に仕事をこなすとは違った感覚だと感じています。




これだけは言えることとして、決断できないリーダーは、それは「リーダー」なんかではなくただのイエスマン。正直言って価値がない存在です。そのくせいいポジションにいてしまっているので、チームにとっては害でしかありません。


2、引っ張るだけがリーダーではない


かじ取り役とは言いましたが、何も全員が全員ついてくるタイプの人間とは限りません。そしてリーダーのタイプも1つだけではありません。掛け算みたいなものなので、そのチームにとっての最大倍数を出せるかどうかってことの方が大事なんです。


引っ張る力がないからといって、それがダメなリーダーかと言われれば決してそんなことはなく。引っ張っていても、チームとして結果を出せないようなら、それはリーダーとしては仕事していないのと同義。厳しいですが。


背中で見せるタイプのリーダーだっていますし、メンバー間をうまく調整するリンクマンタイプのリーダーもいます。



個人的にはリンクマンタイプだと思っていますが、以前は「引っ張らないと」と意気込んでしまって失敗してしまったこともあります。これは自分のタイプじゃないことをやってしまったからだと思っています。いわば、水タイプなのにほのおタイプの技を使おうとしたみたいな。たいした威力でないですよね。


自分にマッチしたタイプと技を使うことが、良いリーダーになるひとつの要素かなと感じているこの頃です。



3、作業系の仕事はどんどん任せろ


ついついメンバーに負担をかけまいと思って、自分でいろいろやっちゃいがちなんですが、前述したとおりリーダーは「決断すること」が仕事になります。


なので、決断するための材料作りに関しては、どんどんメンバーに仕事を振っていかないとダメなんですね。


決断するには精神的な余裕が必須。これはどんな優秀なビジネスマンでも同じ。余裕があってこそいいアイデアが浮かぶものですし、切羽詰まった状態からでてくるものというのは、たまにクリティカルなアイデアがでてくるものの、たいていの場合は欠陥があるアイデアばかり。



作業に追われているとどうしても思考を回転させる余裕がなくなってきます。だからどんどん振るが正解。


ただ覚えておきたいのは「面倒くさいからといってメンバーに振るのはやめよう」ってことですね。本来はリーダーがやるべき作業というのもあるはずなので、そこの見極めを間違うとメンバーから反感を買うだけになり、結果的にチーム崩壊につながります。



4、仲良しこよしはいらない


メンバー同士の仲がいいっていうのは悪いことではありません。
ただ仲が良すぎるのも困りものです。

よく勘違いされることとして「心理的安全性」という「このチームならリスクある行動をとっても馬鹿にされないぜ?」ってものがあります。これ、結構多いのがメンバー同士仲良くなることだと思っているんですよ。結果的にそうなればいいですが、意図しているところはそこじゃない。


どんな関係性でもそうですが、一定の距離間というのは人間関係を円滑にするコツだったりします。近すぎるといらない部分まで見えてしまったり、何かトラブったときに修復不能になったりします。


あくまで仕事におけるチーム・部署というのは「結果を出すための集合体」と割り切っておいたほうがいいと思っています。そのうえでコミュニケーションを図って仲良くなるというのが大事かと。

この土台を間違うとただの仲良しこよし集団になってしまうので、ここだけは本当に気を付けておいたほうがいい最重要ポイントだと思っています。


具体的にリーダーとして出来ることはなにか?ってところですが、仲が良すぎるメンバー同士を同じシフトにいれすぎないとか、意図的に距離を作らせることを考えます。

いやがらせではなく、あくまでチームとして最大出力がでるようにコーディネートするってイメージです。


そもそもですが、全員が全員と仲良くできるなんてのはありえません。僕の息子も小学生ですが、その年齢でも全員とは仲がいいわけではないみたいです。嫌いじゃないけど、特段話すこともないみたいな。それくらいでいいんです。

職場における人間関係ってのは、孤独感を感じすぎず、それでいて仲良くなりすぎないことが長続きのコツだと思います。



5、リーダーの言動はマジ大事。


子どもは親を見て育つといいますが、これはチームにおけるリーダーも似たようなことがいえます。

端的に言えば、攻撃的な言動をするリーダーのチームは対外的にも攻撃的であり、消極的なな言動をするリーダーのチームは何事にも引っ込み思案になります。


どちらか極端というのはあまりよろしいとは思いませんが、リーダーの色がそのままチームにもでてしまうものなんだなと学びました。


僕自身はどうかっていえば、どちらかといえば攻撃的。ただ、病院全体がいい方向に進めばいいとは常日頃から思っているので、自分のチーム(部署)を優先するって考えはあまりありません。むしろ、他のチームやセクションが提唱していることのほうがいいと思ったなら積極的に取り入れたいと思っているくらいです。


ただ、明らかにメンバーに火の粉が降ってきそうなら、そこは全力で守ったり、カウンターしにかかります。相手がどんな立場の人間であろうがそうなので、この辺が攻撃的だなと分析はしています。



チームとしての色がないのも困りものですが、リーダー自身がネガティブにみられるような言動をするのは、チームにとってもマイナスになってしまうということだけは、24時間心に刻んでおかないといけないことかなと思っています。



6、コンディションへの気配りと根性入れるとき


心身ともにコンディションには人一倍気を払わないといけないなと思っています。


リーダーが不在の時に限っていろいろトラブルというものは起きるので、できる限り体調不良では休みたくないものです。それ以外にもコンディション不良というのは決断力にも多大な影響を及ぼしてきます。


ただ、どうしてもコンディションが悪いときだってあります。人間ですから。そんなときは休むか頑張るかっていう判断は結構難しいんですが、スイッチをいれてやらないといけないときは確実に存在します。


そこでへな~ってなるようではリーダーとしては失格なので、昔バスケットで培った根性論を瞬間的に思い出してやったりしています。


毎回根性論だと疲れますし、何よりそれをしないと成り立たないチームというのもどうかと思うので、ある程度は仕組みを作りながら、どうしてもどうにもならないときはリーダーの出番!ということができる体制を敷いておくのも、これまたチームのリスクマネジメントのひとつだと思います。


やっぱり何でもシステマティックにやるのは限界があるので…。


7、手を抜け


何言ってんだコイツ?と思われたかもしれませんが、ここまでの気づきの中からいかにリーダーがチームに与える影響が大きいか?ってことがご理解いただけたかと思います。


なので、手を抜くんです。
(抜きっぱなしはもちろんアホのやることですが)


ずーっと緊張が張り詰めた職場というのはいつか崩壊します。ルフィのギアだってずっとは続きませんよね。ハイテンションというのはそれだけパフォーマンスも向上するものですが、持続性はありません。


この辺のテンションを調整するのもリーダーの仕事です。口でいうほど簡単ではないですが、こういうときはリーダーが自ら背中で示したほうが効果的かなと感じます。コトバではなかなか空気感とかニュアンスが伝わりにくいので。



総括


いろいろ書いてきましたが、いちどまとめておきましょう。


1、決断力が何よりも大事
2、引っ張るだけがリーダーではない
3、作業系の仕事はどんどん任せろ
4、仲良しこよしはいらない
5、リーダーの言動はマジ大事。
6、コンディションへの気配りと根性入れるとき
7、手を抜け


具体的な部分というより、抽象的というかマインド的な部分が多いですが、それくらいリーダーの仕事っていうのは正解がないので、自分で答えをつくっていく作業になります。


だからこそいろんな知見を深めて、それをPDCAサイクルでぶん回して、取捨選択していくことが求められます。

これは自分のキャリアにおいてどんなフェーズにいても同じことが言えると思っています。なので若いころから取り組んでいて損することは絶対にありません。


また、業種によっても多少のちがいはあるかもしれませんが、リーダーというポジションに関してだけいえばそれほど大きな差もないのかなとも思います。マネジャーに求められることは千差万別ですけどね。

ってことで本日はリーダー論に関することでした。

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