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#小説
【あおぎりメモリアル】エピソード“千代浦蝶美”
入学前3月某日
来月入学予定のあおぎり高校に来た。不思議な予感がして、もうすぐ通う学び舎へ足を運んでしまった。
敷地内に入ることはできなかったため、校門から外壁に沿ってゆっくりと歩く。しばらく歩き、獣道のような藪を抜け、満開の桜並木の坂を上っていると、その頂上に人影を見つける。逆光のため正体はわからないが、シルエットから髪の長いツインテールの女の子ということだけはわかった。
「見つけた。」
そ
【あおぎりメモリアル】エピソード“石狩あかり”
1年生9月文化祭
廊下を歩いていると、バンド演奏の音が聞こえた。どうやら音楽室でライブをしているようだ。特にボーカルの声が良く、ここまで聞こえてくる。
歌声に導かれて音楽室へと足を向ける。
音楽室にたどり着き中に入ると、ガールズバンドが演奏をしていた。特にボーカルで歌っている赤い髪の女の子に視線を奪われる。
歌い始めるとその力強い歌声に惹かれる。
「やっぱり石狩の歌声すげぇ」と近くの生徒がつぶ
【あおぎりメモリアル】エピソード“栗駒こまる”
高校2年生4月
始業式の日に転校生が来た。何でも家庭の事情で、とある女子高から転校してきたという。
「どうも、あおぎり高校に転校してきました。栗駒こまるだゾ。知らないことばかりですが、仲良くしてください。」
そう、自己紹介していたのをよく覚えている。
その後、彼女はクラスの中でもトップカーストにすぐ馴染み、あっという間にクラスの中心人物となった。
ある日のこと、朝は快晴だったのに帰宅途中で大
【あおぎりメモリアル】エピソード“我部りえる”
はじめに
今回のお話は、少々主人公に対するバイオレンスな要素が含まれます。珍しく悪役がいます。そんな展開は受け入れられない。解釈違いだと思われる方は読まれないようお願いします。ちなみにご主人様は不幸な目にはあいません。
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幼少期