自由と発展
あんたも香港民主運動の周庭さんが国家安全維持法で逮捕されたってニュース見たかい?
深センを手に入れた中華人民共和国共産党はすでに香港が持つ経済特区としての価値に見切りをつけているのかもしれない。
もはや一国二制度を維持して香港の経済力を手にするよりも共産党独裁によるスピード感で経済を推し進めたほうが効率的だって判断したってことなのかもしれないね。
今回は民主化と独裁ってことについて考えている回だ。
ちっと俺たちの感覚を整理してみようぜ?
改めて国家安全維持法を見てみる
まずはこの国家安全維持法の条文を見てみるところから始めないとだよな。
困った時のWikipedia先生だ。
記載されれている内容によると「罪」になることは以下の4つだ。
国家分裂罪
国家政権転覆罪
テロ活動罪
外国又は境外勢力と結託し国家安全に危害を及ぼす罪
今回の周庭さんのケースで行くと、デモを先導したって言うので国家分裂罪、テロ活動罪あたりが適用されるんだろうね。
さらにこの法律の適用範囲がちっと気をつけておかないといけないポイントかもしれない。
永住者の身分を有さない者が香港特別行政区以外で香港特別行政区に対して本法に規定する犯罪を実施した場合
つまりだ。
俺たちが日本から香港に「共産党の独裁イクナイ」とでもメールしたりしたら俺たちが犯罪者になるってスンポーだ。
おいおい、マジか。
多分、これメールだけじゃなくてSNSでも同じだと思うから、香港ではまだTwitterやらfacebookやらも使えるはずなので、それらのSNSで香港のヒトとつながっているときは気をつけないといけないってわけだね。
民主主義が絶対的な制度ではない
民主主義で育っている俺たちからすると、この法律はものすごい恐怖を感じるんだけれど、冷静に考えてみると、俺たちは民主主義をきちんと運用できているんだっけ?
例えば衆議院選挙と参議院議員選挙のの投票率の推移はこんな感じだ。
出典:総務省
な?
俺たちは民主主義っていいながらまともにその運用を出来ているとはいい難い状況なんだよな。
現状の日本はこの状況なので、衆愚政治とも言える状況になってしまっている。
だから、デフレのタイミングで増税とか意味がわからない政策を許してしまっている。
実際に俺たちは令和元年7月の参議院議員選挙で消費税を10%にした自民党を勝たせてしまっている。これが衆愚政治じゃなくて何なんだ。
俺たちは自由に発言できるって権利を得ることで、きちんと生き残っていく権利を放棄しているって見方も出来ちまうよな。
独裁のスピード感
現実として中華人民共和国共産党の独裁は経済において尋常じゃないスピード感を実現している。
深センの発展っぷりは前にもnoteに書いてみている。
この未来都市とも言える都市を中華人民共和国共産党は実現しているのはれっきとした事実だ。
独裁によって個人の人権よりも国家全体の経済反映を手に入れているってわけだ。
この個人の人権ってやつが何よりも大切だって俺たちは思っているよな。
でも、個人が大事って考え方は歴史を振り返ると、ごく最近採用された考え方に過ぎない。
俺たちが個人を大切にしないとイケナイって考え方を手に入れた背景には工業化による大量生産ってニーズがあったことに起因する。
大量生産というニーズは大量の単純労働に価値を与えて、その単純労働の生産性を最大化するために最も効率的だったのが民主主義だったってわけだ。
ところが、インターネットの登場により、大量生産に対するニーズは低くなり、AIやビッグデータというテクノロジーによって、単純労働の価値も下がっているって現実がある。
今の世界は個人を大切にする「理由」を失いつつあるってわけだ。
この前提で行くと、個人に自由を与えていない中華人民共和国共産党はどんどん勢力をまして一帯一路構想を実現して、周りの国々を巻き込んで肥大化していくってのは、割とリアルな話だってことになる。
でも、俺たちは俺たちの権利を守りたいって思うじゃんか。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちは自分たちの思いに真剣に向き合うことで衆愚政治から抜け出る事ができるんだろうか?
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