変化という需要
あんたは日本のGDPがどうのこうのって話を眺めているかい?
ついこの間、ドイツに抜かれて世界4位に下がってしまったなんて話を聞いていたところに、今度はインドに抜かれて世界5位に更に下がったんだそうだ。
このグラフとか見てさ。
そもそもなんでなんだっけ?とか思ったりしないか?
例えばドイツ。
ドイツは自国通貨での経済圏にいない。
つまり通貨発行権を持ってないんだ。
それでも経済成長するってことは、他のユーロ圏の国々から貨幣が流れ込んでいる結果GDPが成長しているって理屈になるよな。
言い換えればドイツでなら儲けやすいからヒトと金が流れ込んでいるってわけだ。
そんだけドイツの経済圏は他のユーロ圏の国よりも魅力があるってことなんだよな。
例えばインド。
インドは自国通貨建ての経済圏で、しかもその通貨を他国に持ち出しにくいようにする法律があるなんて話も聞く。
要するに純粋に内需が伸びているってことなんだよな。
なんでだ?
こいつはワリカシわかりやすい気がする。
人口が増えているからだよな。
人口が増え単純な総需要も増えるし、いろんなやつが出てくるから製品やサービスの多角化も進んでいるんだろう。
人口増加に伴って、自然と経済規模が増えているってわけだ。
じゃあ日本は?
今回は日本の経済規模が拡大しない理由ってのを眺めてみる回だ。
ちっと俺たちが何をするべきか眺めてみようぜ。
サービス残業というからくり
調べてみると、こんな記事があった。
この記事の結論を端的に言えば「低賃金労働が横行しているから」ってことだった。
賃金が上がらなければ、余分な買い物ができない。
なので結果として企業の売上も上がらない。
なので賃金を上げられない。
そんな負のスパイラルが起きているって話だな。
この低賃金労働という実態にはサービス残業みたいな形もあるし、パート・アルバイトのシフトを減らさざるを得ないなんてケース、さらには名ばかり管理職なんてのもその原因になっているって書いてあった。
なぜ賃金は上げられないのか
なんで賃金を上げられないんだろう?
例えばさ。
その企業の売上が成長していたとするじゃん。
そうすると当たり前だけれど利益も増えるってのが商売じゃん。
で、その利益を単純に利益として計上しちゃうとそこに税金がかかるじゃん。
そしたら、その利益を社員に還元したり設備投資したりという経費を増やすって考えるじゃん。
必然的に賃金の底上げがされると思うんだよな。
でもそうなってはいない。
なぜか?
要するに企業の売上が上がらんってのがネックになっているわけだ。
売上も利益も上がらんから賃金の上げる動機が無いんだよな。
なぜ売上が上がらないのか
じゃあ、なんで売上が上がらないのか。
マクロ的に言えば総需要が不足しているからって話になるけれど、それは政府が需要を肩代わりしろで終わっちまう話だよな。
じゃあ、個社レベルで考えるとどうだろう?
よく、大企業が儲かって中小は疲弊しているみたいな話も聞くじゃんか。
そりゃ大企業の方が余力があるからだって?
問題はその余力ってやつを何に使っているからってことじゃん。
いろいろな業種によるとは思うんだけれど、あえて概念的なところで表現すると付加価値をアピールするのに使っていると思うんだよな。
言い換えれば市場のニーズがどこに偏っているのかを見極めて、そこに手を打つってことだ。
大企業の場合はそこに体力があるので、比較的多くの手が打てる。
ニーズの調査をして、製品化し、それを宣伝するって感じで。
中小企業はそんないろんな手を打てないから、工夫を考える必要がある。
小売だったらポップの書き方を工夫してみるとか、売上を分析して何が売れているのかの変化を捕まえて仕入れするとか、ありとあらゆる工夫をする。
ってか今だってしているはずだ。
例えばポップで工夫していることが有名なヴィレッジヴァンガードってあるじゃん。
あんだけ工夫していても売上横ばいなんだよな。
なぜか?
なんとなくだけれど、「新しい価値」ってのを感じてもらえていないってことなんだろうか?
人間の感覚ってのは「前と違う」ことに反応するように出来ている。
つまり違いがないと見てもらうことすら出来ない。
この違いってのはモノやサービスの実態としての違いだけじゃなく、違った伝え方をするというマーケティングのことまで含めてね。
ドイツには「前と違う」何かがあるってことなのか?
もしかしたらそこにヒントがあるのかもしれないな。
なあ、あんたはどう思う?
日本という俺たちがスキな国を成長させるために、一体どんな変化を生み出していけばいいと思う?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?