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実はコロナごときで騒いでる場合じゃない件

パンデミック。ニュースで度々出てくるようになったこの言葉の響きは薄ら寒いものを感じるよな。

あんたの周りでも、もぉびっくりするくらいのコロナ対策が目についているんじゃないかな?

会社に行けば、アルコール消毒液がそこかしこに配置され、朝一番で事務所に行ってみれば、そのアルコール消毒液を使って丹念に掃除する仕事仲間の姿が見える。

でもさ、このコロナ騒ぎって今の俺たちにとって問題のほんの一部に過ぎないんだよな。

今回は、今更かもしれないが俺たちの世界で起きている環境問題ってやつについて考えてみる回だ。

ちっとばかり重苦しい話かもしれないが、付き合ってくれよな。

気温上昇というシンプルな大問題

「地球がもたんときが来ているのだ!」
シャア・アズナブル
出典:逆襲のシャア

いや、何のっけから何をオタク全開なセリフを持ってきてんじゃって話かもしれないが、実際問題今の地球は確実に「もたんとき」に歩を進めている。

より正確に言えば、俺たちヒトが暮らしていくのが困難になるほどの状況が生まれつつあるってことか。

IPCCっていう組織、聞いたことあるかい?
恥ずかしながら俺は全く聞いたことがなかったんだけれど、「国連気候変動に関する政府間パネル」という1988 年に国連環境計画(UNEP)と世界気象機関(WMO)により設立された組織なんだそうだ。

このIPCCって組織は、科学的根拠を示した上での気候変動の予測を定期的に発表している。
1990年の第一次報告に始まって、2013年の第五次報告までが今まで発表されているんだと。

で、この予測の中では4つのシナリオが示されている。
最も高い気温上昇を予測しているRCP8.5から順にRCP6.0、RCP4.5、RCP2.6と言う予測が示されている。

1986年が基準年とされているんだけれど、RCP8.5で2050年ごろの平均気温は2.0℃上昇、以降1.3℃、1.4℃、1.0℃と予測されている。

で、現時点での温室効果ガスの増加っぷりから行くと、現状はRCP8.5路線まっしぐらだってんだよね。

平均気温が2℃上がった世界で起きること

じゃあ、2℃平均気温が上がったら何が起きるのか?

まず海水面が上昇する。
これって不思議だと思ったことないかい?

何が不思議かって?
だってさ、氷水がなみなみと入ったコップを用意するとするじゃんか?
その氷ってコップの水面より上に浮かんでる部分があるよな?
その水面の上にはみ出ている氷が溶けたらどうなるか?
コップから水はあふれないんだよな。

なら北極の氷が溶けても海水面は上がらないはずじゃんか?

ところがだよ、問題は南極なんだよな。

南極は南極大陸の台地の上に氷床と言う名前の氷がどっかり乗っているわけだ。その厚さは平均で2,450mにも及ぶらしい。

こいつが溶けたら、まあ、海面は上昇するわな。

そしたら洪水やら何やらとわかりやすいところの被害は増える。
何なら日本の領海は確実に減る。
なんつっても沖ノ鳥島が水没しちまうからね。

で、北極は北極でまずい。北極の氷の中には大量のメタンが含まれていて、こいつも二酸化炭素を超える温室効果ガスの一つだ。
つまり気温上昇が加速しちまうってわけだ。

で、当然のようにこんなに急激な気温変化は今までは起きたことが無いので、生態系がものすごいダメージを受ける。
当然、現在の農業や酪農も同じ様には出来ないので、生産性を上げるために対策を打つ必要がある。

さらに電力消費がシャレにならないことになる。
例えば、気温の高いイメージのある国にサウジアラビアってあるじゃんか?

あの国の電力消費の実に70%がエアコンを動かすのに使われているってんだよね。

で、電力を原子力に依存できない状態が続くとすると、必然的に化石燃料を用いた発電に頼らざるを得なくなり、そいつはさらなる温室効果ガス排出につながるってスンポーだ。

持続可能な世界のための枠組み

こんなふうに、俺たちは壊滅的な環境の危機にさらされている。こいつはコロナ騒ぎのような規模の危機じゃない。

そうならないためにもパリ協定を始めとする枠組みの中で俺たちの生活を成り立たせる必要がある。

つまり、二酸化炭素排出をしないことによって、利益が生まれるような社会構造を作っていく必要があるってことだね。

声高に「二酸化炭素イクナイ」って叫んだところで、俺たちヒトはゆでガエルよろしく、破滅への歩みを止めることは出来ない。
そこに必要なのは、二酸化炭素排出をしないことで、利益を生み出すって発想なんだと思う。

排出権ビジネスなんてのはその中の一つかもしれないよな。

それ以外でもクラウドオイルって技術があるらしい。

なんでも二酸化炭素を燃料に変える技術だってんだよね。
まあ、この燃料を使うと二酸化炭素を排出してしまうので、「だめじゃん」ってなるかもしれないけれど、夏場に二酸化炭素を燃料化しておいて、冬場に使うとか工夫の余地はありそうだよな。
なんなら、「燃料」なので、そいつを流通させることで利益が生み出される可能性がある。

兎にも角にも、このままだと、わずか数十年のスパンで俺たちの世界は激変する。
そいつに対する活動で経済を回すことができれば、ちっとは世界を長持ちさせることが出来るかもしれない。

少なくとも、環境問題ってやつに意識を向けること。
まずはそっからはじめて見るのがいいのかもしれないな。

なあ、あんたはどう思う?

俺たちが出来る工夫って何があるんだろうな?


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