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もし、放置系RPGを作るなら。

いろんな放置系RPGをプレイしてきて、
時々私は妄想をします。
こんな感じだったらいいのにな、とか
こういう風にする方がウケそうだな、とか。
その妄想をあえて文字に起こしてみます。
もしかしたら「放置系RPG」というジャンルの発展に繋がるかもしれませんからね。

私は技術的な事は一切出来ませんから、あくまでアイデア。
そして、プレイヤーの目線で。

ーどんな会社と作りたいか

やはり日本の会社が良いです。
理由は、海外の会社が作っているゲームはあまり日本のゲーム事情を把握していないように思えます。
日本はどちらかというと課金ゲーになるようなゲームにはあまり人は集まりません。現状の放置系RPGはまさに課金ゲー。
その事情を把握できる、そして対応できるのが日本の会社だと私は考えています。ユーザーからの声を聞きやすく反映もしやすいだろうと。

ーシステムはどうする?

放置系RPGというゲームにおいて、今から新しいシステムを作るのは厳しいだろうと私は考えています。本当に新しいシステムが出せるなら、
新作が出る度その片鱗は見えても良い気がします。
ですが、それはありません。

じゃあどうするか。これまでのゲームで良いとこ取りをするしかないなと。私が良いなと思うシステムはNGU Idleです。
NGU Idleは一人用ゲームですが、たくさんコンテンツがあり、いろいろ同時進行で進めていける。放置系RPGも大体そういう流れではあります。
ですが、期限が設けられていることが多い。
例えば、二日おきや一週間ごとなど。
期限があるということは「待ち」の時間もあるわけですから、
プレイヤーとしてはその時間が暇になっちゃいますよね。

放置系RPGは放置ゲームが主体なので、時間で解決していくというのが基本的なシステムです。
ただ、プレイヤーの声はやっぱりやり込みゲーのように、毎日デイリー以外の部分でも「遊べる何か」が欲しいように思えます。
そこをどう組み込むかというのが放置系RPGを作るうえで必要な部分だと考えます。

放置系RPGを半年または一年プレイしていると、
1日の流れはほとんどデイリーをこなして終わり。になりがちです。
MMORPGのように毎日何か周回出来たり、
毎日進展があるというのが私なりの理想です。
放置系RPGの最初はMMORPGよりやる事が多くて進展もあって楽しいです。
時間が経てば経つほど、そこが薄れていくというのが一つの課題だと思います。

私が過去にプレイしたゲームでグランブルーファンタジーという人気なゲームがあります。
とにかくやり込めるゲームですよね。金よりも時間がとにかく足らない。
イベントも毎週変わってましたし、ストーリーやキャラクターのデザインやボイスも最高。
放置系RPGはどうしてもストーリーやキャラクターのボイスが中途半端です。ボイスがメインストーリーだけだとか、ゲームスタート時しかストーリーが無いとか、そういうのが多いですからね放置系RPGは。
作る時はそこにも注力したいところです。

現に、放置系RPGの「メメントモリ」はキャラクターやデザインで人気があります。放置系RPGとしては正直ゲームバランスが悪いと私は感じました。

要は、キャラクターやデザインが放置系RPGでも人気が出ることが分かっているんです。
だったら、システムや課金面をしっかりすれば人気が出るものは作れるはずだと私は思っているわけです。

ー最重要事項『課金面』

放置系RPGが課金ゲーになってしまうのは、
VIPシステムと「時間を金で買える」仕様のせいです。

まず、VIPシステムとは、
課金額に応じてポイントが貯まり、ポイントによってVIPレベルが上がるという仕組み。その恩恵は、放置効率が上がったり、限定コンテンツがあったり、アイテムが手に入ったりとかなり大きなものです。
そもそも課金でしか体験出来ないようなコンテンツは厳しいですよね。
私的には「課金で」を「ログインで」に変えると面白いんじゃないかと考えてます。ログインごとにポイントが貯まる仕組みならば、プレイヤーは続けるモチベーションに繋がります。
放置系RPG特有の新しいサーバーが出来たときにプレイすれば、
後発でもスタートは1から出来ますよね。
古参だけの特典ということにはならないはずです。

放置系RPGの「アカシッククロニクル」ではゲームの進捗でもVIPポイントが貯まる仕組みです。それも活かしたい。
ログインとゲームの進捗でポイントが貯まりレベルが上がるシステム。
もしかしたらあるでしょうけどね。でも放置系RPGで見かけたことはありません。

続いて、「時間を金で買える」という仕組みは、
100円課金するかしないかでも「差」が生まれます。
初回の課金でもらえるパッケージもあったり、装備や装備強化アイテム、
強さに関わるもの全てが課金で補えてしまいます。
なので、100円でも差は広がりますし、課金額=強さとなってしまいます。

ここをどうするかというと、
まずは「値段設定」の改善。
パッケージにしても、キャラクターのスキンにしても、
1つ数千円します。手が出せない人が多いです。
スキンに能力というのもいらないですね。
あくまでスキンはコレクション要素という方向にしたい。
「推し」という文化も日本ならではでしょうから、
自分の好きなキャラクターの為に欲しいと思わせたい。
だからこそ値段設定をスキンは500円~1,000円までにしたいですね。

もちろん、ビジネス的な事を考えるとキャラクターデザイナーの方に頼んだりするでしょうから、そこに掛かる費用も考えなければいけない。
ただ、4~5,000円するスキンを1~2人に買ってもらうのと、
500円~1000円するスキンを9~10人に買ってもらうのでは、
大きく違うと私は思ってます。
値段的には変わらなくても、買ってくれる人が多ければ多いほど、
口コミが広がる現代です。
SNSの発展、Discordなどのコミュニケーションサービスの発展。
良いものは良い、悪いものは悪いとはっきり広がる世の中ですから、
値段が安くて良いものを提供出来れば、プレイヤーの口コミが広がり、
新規獲得に繋がる。新規が増えれば、また購入者も増えてくるはずです。
キャラクターに声優の方の名前が表示されるように、
スキンにもキャラクターデザイナーの名前を表示して、
プレイヤーに知ってもらうというのも、win-winの関係になると思います。
ここはVTuberと絵師の関係性にヒントがあると思います。

ゲームにおいて、スキンのデザインがいくら良くても、
数千円・数万円するようなものは残念ながら悪い印象しか広まりません。
これが最初に言った課金ゲーが日本人にハマらない理由の1つです。
欲しいものに手が届かないもどかしさを、
自分が製作に携わるなら改善したいですよね。

あとはパッケージ。
ここもスキンと同様に値段設定が高い。
いろんなものを付けて5,000~10,000円みたいなパッケージが多いです。
実際に、ゲーム内のコンテンツでもそのパッケージの内容は手に入ったりするので、プレイヤーからすれば「高すぎだろ!」と思います。
それだけ、プレイヤーと開発との価値観がズレているとも言えますね。

そして、強さに直接関わるものは売りたくないですね。
例えば、チャットの吹き出し、よくあるプレイヤーアイコンやフレーム、
こういうのを50~100円でたくさん売ってみるのも面白そうです。
放置系RPGは、なかなかプレイする時間が少ないのもあって、
コミュニケーションが他のジャンルよりは少ないのかなと思ってます。
そこをこういった「見た目」でも遊べるのは良さそうだなと思います。
もちろん、ゲームの進行でもそれなりのものは手に入るようにします。

強さに関わるものは課金する人からすれば、
どうしても買わなければいけないという思考もあるのかなと思います。
それだと課金が面白くないですよね。
お金を使うにしても面白い・楽しいと思えるものが良いですね。

ーゲーム外の活動

ちらっとどこかで書いた内容でもあるんですが、
運営のSNSやメディアでの活動ってプレイヤーからすると、
活発な方が良いと思いませんか?

例えば、Youtube生放送でイベントなどの情報を発信したり、
SNSでシリアルコードの発行だったり。
とにかく放置系RPGって説明不足が多いんです。
ゲーム内しかり、ゲーム外も。
シリアルコードだって、ゲームに導入されているのにコードが無い。
なんてことがざらにあります。
あとは謎のAmazonギフト券が絡む、SNSでのイベント。
普通にゲーム内アイテムをプレゼントでいいじゃないかと。
プレイヤー目線で言うと、やっぱり私はAmazonギフト券より、
ゲーム内アイテムの方が嬉しい。

ゲームを作れたとして、運営からの情報発信が無いと、
そのゲームを知らない人がSNSやYoutubeなどを見たとき、
あまり盛り上がってないのかな?サービス終了したのかな?と思ってしまいます。私はこういったゲーム外の活動も新規獲得に繋がる一つの手段だと考えています。
情報の伝達が早いですからね。盛り上がってるか盛り上がってないかも、
一目で分かってしまいますよね。
運営のやる気を見て、ゲームをやるかどうかの判断する人もゼロではないと思うんですよ。だからこそ、私はゲーム外の活動にも力を入れたい。


長々と自分が放置系RPGを作るならということで書いてきましたが、
実は私が書いた内容というのは、放置系RPG以外のジャンルでは普通に行われていることなんですよね。
それだけ放置系RPGは他のジャンルに比べて遅れているということでもあります。
ここに書いた私の理想の放置系RPGは、
今後も出る可能性は正直かなり低いです。
理由は海外の開発ばかりだから。

最近では日本の知名度のあるコンテンツ使った放置系RPGも出始めています。ぶっちゃけゲームとしてのクオリティは低いです。
明らかに金儲けの道具として使われていると思われても仕方がない。
そのコンテンツの価値も下がると思います。

日本で放置系RPGというジャンルが流行って欲しいなとは思いますが、
やっぱり日本の会社が作らない事には始まらないでしょうね。
理想が実現したらいいな。

メンバーシップやサポートで得た収益は、 今後、動画制作や生配信もやっていきたい為、 パソコンや機材の購入に充てさせていただきます。