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本棚の殿堂入り区画

 本は紙派、電子派、買う派、借りる派、古本派、新品派、様々あると思うが、私は断然、新品を買う派である。
 みんな違ってみんな良い。たまに「新品を買うなんてあなたはリッチね」なんて言われるが、それぞれでいいではないか。

 ちなみに私が本を新品で買う理由は、単純である。欲しいときに手に入るからである。好奇心というのは簡単に生まれ簡単に冷める。あれが知りたい!あの本が読みたい!と思ったときに買ってしまえば、情熱が覚めないうちに読み始めることができる。そうすれば部屋に読んでない本がたくさん…という状況は理論上生まれないはずである。まあ私の部屋は積ん読だらけなのだが。

 積ん読だらけと言っても平積みではなく、一応本棚に収納されているのだが、本棚に一定の量の本が溜まっていくと、どこに何の本があるのか自分でもわからなくなってくる。ちょっと見返したい本が全然見つからないという状況になる。
 その状況に陥るのを防ぐために、本棚の本の並べ方には自分なりのこだわりを持っている。
 街の書店を見ても本の並べ方はそれぞれ異なる。出版社ごと、作者ごと、ジャンルごと、など書店スタッフによるのだろうか、探しやすかったり探しにくかったりして面白い。

 私は、様々な分類の仕方を融合した独自の並べ方をしていて、小説でも、古典小説、面白かった小説、機会があればもう一周読みたい小説、イマイチだった小説、途中で止めてまた読む予定もない小説などで分けている。

 その本棚の中に、私は「殿堂入り区画」というのを設けている。

 殿堂入りの基準は、
・自分の人格形成に大きな影響を与えた本
・マジで面白かった本
・マジで勉強になった本
・読み切った自分偉い!な長編古典文学
・単に好きな本
 という感じである。

 殿堂入りの冊数に特に制限はないが、その区画に入るような本にはなかなか出会えない。多ければ多いほど、豊かな読書人生ということになるだろうか。

 今のところ10作品ちょっとしかないが、死ぬまでに殿堂入り区画が本棚一段分ぐらいまで広がればいいと思っている。

 本は紙派、買う派で家に本がたくさんあるという人は是非殿堂入り区画を作って紹介してみては。
  ちなみに、ちょっと私の殿堂入りスペースを紹介すると、
 「赤と黒」スタンダール
 「国家の品格」藤原正彦
 「ぼくはこんな本を読んできた」立花隆
 「パリ・ロンドン放浪記」ジョージオーウェル
 「男子厨房学入門」玉村豊男
 「外国語上達法」千野栄一
 「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」ブレイディみかこ

 という感じである。まだまだあるけど。
 映画の殿堂入りも作りたいけど、DVDを家に貯める派ではないから、何を見て何が面白かったのかあまり思い出せない。

 だから私は、本は買って家に置いておく派なのである。
 そのせいで部屋は散らかっているけど。

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