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"教える"に潜む危うさと難しさ

最近、UXデザインを教える(伝える)機会を多くいただいている。

当初は「自分で大丈夫か?」と思いながらも、お声がけいただけるありがたさに応えようと手弁当で何度かやってみた。

今日はその時に気づいたことや感じたことをざっとまとめておく。

ちなみに、少し前に話題になった以下の記事はとてもよかった。

自分も会社で失敗を繰り返してきたから、他人に寛容になりたいと思う。

最近の「教える」時の根底にはこの考え方が頭の中をちらついていた。ぜひ読んでほしい。

教えることの危うさ

いただいている依頼で何よりも自分を悩ませたのはコンテンツの巧拙よりも、”教える”という行為に潜むエゴや承認欲求に自分が支配されていないだろうか?という点だ。

それでも、こちらが自信を持って伝えないと、聞いている人は不安になるだろうし、知りたいことがボヤケてしまう。

こういった感覚は今後もつきまとうだろうが、誰かの役にたつことを目的に少しずつ機会を継続したいと思う。

ティーチングとコーチングの難しさ

伝える時にティーチングとコーチングの2つがある。

コーチングは、自分で気づいてもらうため質問し、回答をしてもらうことでどんどん自分で気づき、アクションを促すコミュニケーションだ。

一方、ティーチングは教える側がもっている知識やスキルを相手に一方的に伝えるコミュニケーション方法。

一般的にはコーチングのほうが、「本人の気づきになる、有用」。という意見が大半を占めている。

確かにそのとおりだ。

だけど、1 対 n という状況、もしくは初学者に向けてまずは情報を伝える状況に対してはティーチングのほうが有用だ。

それに講義を受けている立場の人はまず具体的に言い切ってもらったほうが、理解が進む場合がある。

一方、1:1や少人数で複数回にわけてのスタイルだと、コーチングが向いている。コーチングは信頼関係があること、もしくはコーチングを受けたいと暗に願っている時により効果的だと思う。

自分は 1 対 n の場合にどちらを使えばいいのか?でまだ迷う。このケースの時はこうだけど、この人にとっては??というのがどうしても頭をよぎってしまって言い切ることが難しい。

もう少し機会をもらったら、反省しながらこのスキルを磨いていきたい。

最近の活動

そんなことを踏まえながらも、最近やっていることをまとめておく。

講義だけやワークショップを追加するケースもあるが、ワークショップは自分ごとにしやすいので概ね好評のようだ。

中にはブログで感想を書いてくれる人もいるので大変ありがたい。

フィードバックがご褒美というのはこういうことなんだろうね。普段は会社の代表だから上司からフィードバックをいただく機会がないので、大変貴重な機会になっている。

ありがとうございます。(二回目)

そんなこんなで、最近の社外活動は以下。

㈱ソニックムーブさんでUXデザインに関するワークショップ

創業時から本当にお世話になっている会社さん。「良い機会になった」という声をもらってひと安心。

㈱メンバーズさん主催のイベントにて「地方×デザイン」というテーマで登壇

テーマが難しかった…(笑
でも、和やかな雰囲気で進められたので会の運営メンバーに感謝。

福岡県主催の二地域居住検討の方に向けてお話

二地域居住ってハードルが高く見えるよね。

北九州工業高等専門学校にてUXデザインセミナー

高校生もいるということを忘れて資料準備。誰に何を伝えるのが大事!ができてなかったことを痛感…

福岡大学にてUXデザイン&情報設計ワークショップ

この講義は受講した生徒が感想を note に書いてくれました。ありがたい。

どの記事も伝えたいことがしっかり伝わり言語化もうまくできている。昔に比べると随分文章が上達されている。

こういった活動をやってみると、自分なりに社会への貢献方法がまた少しずつ見えてきたこともありしばらく続けてみたいと思う。

ご用命があれば連絡ください。

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