2拠点生活のススメ|第268回|彼岸に思う

暑さ、寒さも彼岸までというが、確かにその通りだと毎回実感する。

昼間はまだ少し暑くても、朝晩はすっかり涼しくなってきたし、いよいよ夏とはお別れといったムードが強くなってきた。

お彼岸というのは、季節の大きな変わり目。昼と夜の長さが同じになる時期ということもあるのだろうか、不思議なパワーを感じる気がする。

そうした時期に、先祖の供養をするという意味はどこにあるんだろう?

お彼岸は、春分の日と秋分の日を挟んだ前後3日の計7日間と決まっているようだ。仏教において極楽浄土があるとされているのは「西の彼方」。太陽が真東からのぼって真西へ沈む春分・秋分の日は「この世と極楽浄土が通じやすい日」と考えられていたようだ。

このような思想が、日本人独自の風習やご先祖さまを供養する習慣、自然観などと結びついて現在のお彼岸につながったようで、この時期に墓参りをするというのは日本独自の風習のようだ。

そんなわけで、お彼岸の意味もしっかり理解した上で、私と妻の両家の墓参りに行ってきた。意味を知ったからって、何かが変わるわけでは無いけれど、いつもより少しはあの世と通じたんだろうか。

どういうわけか、墓参りをしていると蝶によく出くわす。今日も私の先祖の墓に1羽の蝶がやってきた。妻曰く、蝶が好きだった私の母が迎えてくれていると言うのだが、本当にそうなのかな。

いつまでも心配で出てきているようなら申し訳ないな・・・。

そもそも「彼岸」という言葉は、私たちが生きている「此岸(この世)」に対して、「向こう岸(煩悩や迷いから脱した仏さまの世界)」を意味する言葉。

ちゃんと向こう岸に行ける日が来るのだろうか・・・まだまだ自信が無いな(笑)

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