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2拠点生活のススメ|第273回|グッバイ ジェームス

気になっていた007 NO TIME TO DIEを封切り初日に見に行った。

徳島のイオンシネマには、ハッピー55という割引があって、55歳以上だと一人でも1100円で映画が見れる。歳を取って良かったと思える数少ないご褒美だ。

せっかくなので、ULTIRAという大スクリーンの部屋で、席周りが広くて特別な音響装置が組み込まれたプレミア席を予約した。なんとソフトドリンクの無料券が付いてるので、ドリンク代と思えば元が取れる値段。徳島最高やな・・・。

大スクリーンと振動する座席のおかげで、途中寝落ちすることも無く、最後まで映画に没頭できた。ストーリーは練りに練られていて、車といい、酒といい、洋服といい、これぞ粋という世界をとことん追求、こじんまりとまとまった邦画と違い、古き良き銀幕の世界を彷彿とさせてくれる最後の映画と呼べるのかもしれないな。

今回は能面が出てきたり、日本風の庭が出てきたり、どうやら監督が日系人の方ということで、ジャパン趣味をまぶした表現が随所に登場する。

残念なことに、ダニエル・クレイグが演じる『007』シリーズの最終作となるらしく、ラストシーンでは、久しぶりに映画を見て泣きそうになった。個人的に、ボンド役ではダニエル・クレイグが一番好きだっただけに、これでお別れなんて寂しすぎるな。

ダニエル・クレイグの映画で一番好きなのは、「ドラゴンタトゥの女」なのだが、人間ジェームズボンドの葛藤を演じるダニエルは、同じぐらい素晴らしい。ボンド役も適役だったな、ほんといい役者なんだと思う。

最近はEUの離脱など、大丈夫なの?イギリスという話題が多いが、この007シリーズやBBCの動物ドキュメンタリーを見たりすると、大英帝国・イギリスの底力をいつも感じざるを得ない。

アメリカの映画がコミックものばかりに成っていく中で、こうした大人の粋をちゃんと帰着させる映画を作れるというのは、やっぱりイギリスならでは。ディフェンダーやアストンマーチンなどの車も、とても素敵だし、マティーニをステアでは無くシェークでみたいなこだわりもやっぱりカッコイイな。

久しぶりに、がっつり映画を見た心地よい余韻を楽しむために、思わずスコッチウィスキーを買って帰ってハイボールを飲みながらコレを書いている。

ネタバレするのもどうかと思うけど、これからもボンドは続くというテロップで映画は締めくくられたので、まだまだボンドには期待してもいいのかな・・・。

今の世の中で、いつまでこのスタイルの007が続けられるのだろうか。続けられていること自体が凄いことだし、スタッフには敬意を表したいと思う。

本当にありがとう!



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