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2拠点生活のススメ|第41回|2拠点移動は、「外出」なのか、「Stay Home」なのか

今日から、大阪、兵庫、京都に加え、愛知、岐阜、福岡、栃木の7府県に緊急事態宣言が発令されるらしい。

前回の緊急事態宣言と比べて、学校や飲食業の全面休業とはならないらしいが、世間の人々の受け止め方は、どんな感じなんだろう。

昨日まで、徳島に滞在していたが、その知らせを受けて、引き上げることにした。

暮らしているのだから、気にする必要は無いとも思うが、徳島の方々にとって、望ましく無いこともあるのであれば、無理強いは避けるべきとの思いもあった。


「神戸ナンバー」という足かせ!?

そもそも、不要不急とはどのようなことを言うのだろうか。

食料品・衣料品の買い物、通院、公共交通機関での通勤などは、これに当たらないということらしいが、2拠点間の移動は、コレに当たるのだろうか。

徳島で知り合いに尋ねたところ、「そこまで気にしなくてもいいのでは」とも言われたのだが、神戸ナンバーの車がうろついていることが、気分よく思わない人もいるのでは無いか・・・。

こうした感情への配慮は、どこまでするべきなのだろうか。すべてに配慮し、立ち位置をどんどん引いていけば「もう徳島には行かない」という結論に達する。果たして、それが正しいことなのか。

最近は、「徳島在住です」というステッカーも売られているようで、「徳島にいるなら、念のために車に貼っておく方がいいのでは」というアドバイスももらったが、このステッカーを貼ることには、どうしても違和感を感じてしまう。

確かに、何らかのリスクヘッジには成るのかも知れないが、最近テレビでよく見る「これは個人の感想です」とか「残った料理はスタッフで美味しく頂きました」といったテロップなんかと同じで、妙な嫌悪感を抱いてしまう。

訳の分からない正義を振り回す○○警察の存在が、世の中をそうさせるのか。

まともでない人のために、まともな人が振り回される様は、虫ずが走る。



2拠点生活者は、異端なのか!?

2拠点を始めた頃には、こんなことで悩む日が来るとは思いもしなかった。

今や、2拠点生活といっても、割と自然に受け入れてもらえるが、地方においては、なぜそんな必要があるのかといった疑問も解消されているとは言いがたい。

今の日本の制度において、住民票が取れるのは1カ所だけ。だから月の内半分を徳島で暮らしているとは言え、制度的には住民では無いということになる。

2拠点生活者は、いつまで経っても根無し草であり、異端な存在のままなのか。

こうした、いわゆる「異端者」は異常時に排除される風潮が一気に高まることは歴史の教訓でもある。

残念だけど、仕方ないと思う反面、「STAYHOME」するなら、ベッドタウンの川西に居るより、海のある徳島の家の方が快適だし、こういうときのための2拠点生活だったはずなのに、行けないなんて・・・という思いもある。

今回、徳島の家にノートパソコンの電源を忘れてきてしまった。川西の自宅にはメインのパソコンがあるので困ることは無いとはいえ、少し不便。

冷蔵庫の中の品々や、出せなかったゴミがベランダに置きっ放しなど、気になることもいろいろ。

様子を見て、迷惑にならないようなカタチで徳島に出かけようとは思っているが、それが何時になるのか。


まだまだ、先の見えないコロナの収束。

2つの家を行き来することは、「外出」なのか、「Stay Home」なのか。

2拠点生活者の「他地域への移動問題」は、解決の糸口が見つからないままだ。

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