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2拠点生活のススメ|第288回|不思議な地元意識

日本代表のワールドカップ最終予選も気になるが、Jリーグもいよいよ佳境。

地元のチーム、徳島ヴォルティスは、現在過酷なJ1残留争いに巻き込まれている。徳島の試合だけは、祈るような気持ちでずっと追いかけて見ているのだが、ここ2試合見事に連勝を飾って、J2降格圏内からようやく脱出。スランプだったエース柿田も前節2ゴールとチームに勢いがでてきた。

そんな中、今日は最下位・横浜FCとの降格争い直接対決を迎えた。

相手の横浜FCもここ2戦連勝ということで、楽な展開にはならないだろうなと固唾を呑んで見守っていたのだが、なんといきなり横浜が先制。

その後すぐに追いつくが、また突き放されるといったお互い得点を奪い合う目の離せない展開が続く。勝ちに対する思いは横浜が勝っていたのか、最後はロスタイムにだめ押しの得点を献上し、結果は5対3と徳島が惨敗した。

柿田は今日も2得点、チームも勢いづくかと思ったのだが、相手の横浜も相当気合いが入っていた。まだあと7試合残されているとはいえ、下位のチームに負けるのはやっぱり痛いな。


2拠点暮らしということで、もう一方の地元チームは神戸ということになる。

こちらも同じように応援しているかというと、ほとんど試合も見たことが無い。イニエスタに大迫とスター揃いなのだが、不思議なことに応援しようという気にならないのだ。

これって何故なんだろうか?

兵庫県には途中離れた時期があるとは言え、50年近く住んでいるというのに地元意識が芽生えないのは、やはり両親の地元という思いが強いからだろうか。

自分で選んだ徳島と、与えられた兵庫。

多くの友人がいるにもかかわらず地元意識が持てないのは悲しいことだなとも思う反面、地元と呼ぶことがしっくりこないのだから仕方無いとしか言いようが無い。

たかだか4年ほど、しかも月のうち半分しか住んでいない徳島にここまで思い入れが高まっているのは、これまで60年近く生きてきて一度も地元意識を持てなかった反動なのかなとも思う。けして兵庫が嫌いというわけでは無いのだが、自分の身に起こっていることにもかかわらず、正直自分でも良く気持ちが分からないのだ。

長年暮らした思い出というものが、不思議なくらい頭から飛んでしまっていて、今の暮らしにしか興味を持てない・・・となると、俄然徳島への愛情が強まってくる

いよいよ臨終というときになったら、納得するような答えが見つかるのかな。まあ、今を生きているんだから、それでいいんじゃない・・・。

徳島ヴォルティスを応援するのは、選手やプレイスタイルが好きだからというよりも、地元チームだからに尽きる。スター選手がいなくても、降格争いをしていようと、そんなことはちっとも気にならない。

これこそ地元意識って奴に違いないな。

ぜったいJ1残留だ・・・ガンバレ徳島ヴォルティス!

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