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2拠点生活のススメ|第45回|あれから26年

1995年1月17日

あの日のことは、今でも鮮明に覚えている。

ベッドが突き上げられるような衝撃で、目を覚まし、外を見ると電線が切れ、閃光が走っていた。恐る恐るリビングに入ると、額が落ち、足元には本やCDが散乱。

この家は、大丈夫なのだろうか。

あわてて外に出ると、パジャマにコートを羽織った近所の人たちが、みな不安げな顔つきで、同じように家を見つめていた。

少しヒビも見られたが、大きなダメージも無く一安心。見渡す限り、いつもの朝と変わらぬ風景が拡がっているようにも見えた。

しかし、不気味な余震が何度も襲う、細かな揺れからはじまり、その後に大きな揺れがやってくる。その度に緊張が走り、身震いがした。

父の車にテレビが付いていることを思いだし、エンジンを掛けスイッチを入れる。そこに映し出されていたのは、倒壊した阪神高速と炎に包まれた神戸の街。

これは凄いことが起きている。テレビを見つめたまま、動けなくなってしまった。

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あれから26年。

私たちはあの震災から、何を学んだんだろう。記憶はどんどん薄れていく。

当たり前に見える暮らしは、いとも簡単に崩れ去る。そのことを忘れてしまってはいないだろうか。

2011年 東日本大震災で起きた原発事故は、想定外で済まされるモノでは無いし、これだけ地震の多い日本で、原発が不向きなのは一目瞭然。なのに今も動き続ける原発があるのは、どういうことなんだろうか?

少なくとも日本に住んでいる以上、「大地震は必ず、またいつか来る」

そのときのために、今自分にできることは何だろう。

思考停止している場合じゃ無い。

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