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2拠点生活のススメ|第285回|人柄の勝利!?

崖っぷちのサッカー日本代表が息を吹き返し、ホームでみごと勝利を飾った。

試合前、森保監督は君が代を聴いて、すでに目に涙を浮かべていた。まだ戦いも始まっていないのに感際っていて大丈夫なんだろうか。ひょっとして代表監督を辞するつもりなのか、そんな姿を見ながら勝負の行方が心配になった。

これまでゲームを作れていなかったボランチにメスを入れ、遠藤をアンカーに置き、その前に田中碧と守田を置く布陣。これが功を奏したのかチームが安定し、なんと初先発の田中碧が先制点をゲット。フリーキックで同点にされるも、スピードスター浅野のシュートがオウンゴールを誘い再びリードを奪う。

もみくちゃにされる浅野。ベンチメンバーも全員飛び出して、まるで優勝決定戦のような雰囲気。こんな日本代表を見たかったんだ。みんなが一つになって、必死に勝利をつかみ取った、そんな試合だった。

勝利が決まって、選手もスタッフもみんな笑顔を爆発させていた。キャプテンの吉田は心底ホッとした様子だったな。これまでの試合もまったく攻められなかった訳でも無く、決定的な場面を作りながらも運にも恵まれず落としてきた。今回はホームと言うことも有り、みんなの気持ちが通じたのか、サッカーの神様が微笑んでくれた気がするな。

森保監督は、試合終了後マイクも無いのに客席に向かって大声で感謝の気持ちを伝えてスタジアムを巡っていた。過去にこんな監督がいただろうか。岡田元代表監督が言ってたけど、森保さんはほんとマジメで常に一生懸命な人柄だそう。本人もインタビューで、君が代を聴くことで身が引き締まり、国民の期待を背負って試合が出来る喜びが溢れ、毎回感極まると話していた。

サッカーは人柄でやるものじゃ無いけど、ほんと一途で一生懸命な人柄が神様に通じたような勝利だった。まだまだ油断は禁物だけど、首位のオーストラリアを叩いたことだし、ここから本来の日本代表の戦いを見せつけて欲しい。

この最終予選でタフさに磨きを掛け、カタールでの本戦で世界を驚かすような活躍を見せつけて欲しいな。

ガンバレ日本!

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