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2拠点生活のススメ|第183回|拝察

はい‐さつ【拝察】〘名〙 推察することをへりくだっていう語。


6月24日、宮内庁の西村泰彦長官は定例会見で、約1カ月後に迫った東京五輪について、天皇陛下が新型コロナの感染拡大を心配していることを明らかにした。

「国民の間に不安の声がある中で、ご自身が名誉総裁をお務めになるオリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大につながらないか、ご懸念されているご心配であると拝察しています」

長官は、「陛下から直接そういうお言葉を聞いたことない。そこは間違えないように」、と釘を刺しつつも、「陛下はそうお考えではないかと、私は思っています」とはっきりと言い切っている。拝察という言葉を使いながらも、お気持ちを代弁していると明言したに等しい発言だったのではないだろうか。

それを聞いた総理は、長官ご本人の見解を述べたと理解していると発言。天皇陛下の言葉ではないときっぱり否定した。

天皇自らが発言をすると、政治への関与となってしまうが故のギリギリの拝察発言だったのでは無いかと推測されるのだが、どうなんだろう。

国民も、天皇陛下も、大多数が心配するオリンピック。

ルワンダ選手団といい。デルタ株といい、東京の感染拡大といい、まだまだドタキャン騒ぎが起こるのでは無いかと拝察される。

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