価値は自分で見つけるもの
前から気になっていた、地元鳴門の大谷焼窯元まつりに行ってきた。
大谷焼(おおたにやき)は、江戸時代から続く、徳島県鳴門市大麻町の名産品で、県を代表する陶器。今も6つの窯元が残っており、その特徴は、素朴な風合いを醸し出す土と、「寝ろくろ」に代表される製法にある。
「寝ろくろ」とは、大人の背丈ほどの巨大な甕(かめ)などを製作する際に、職人が作業台の下に寝転んで、ろくろを足で蹴りながら廻すもの。
こうした大型の陶器を焼くための「登り窯(のぼりがま)」は、日本一の大きさを誇っていたそうで、その勇姿は今も見ることができます。
地元の学校にも、こうした焼き物の歴史は根付いており、小学校では授業で陶芸の時間があるとのこと。中学校には、陶芸クラブがあり、生徒たちは自由に陶芸作品を作りを楽しんでいる。大谷焼窯元まつりでは、そうした生徒たちの作品が生徒の手により販売されていると聞き、覗いてみたくなったのだ。
こどもたちの作り出す陶器は、何に使うとか、何の役に立つなんてお構いなし。オブジェなのか、アート作品なのか・・・、何にも属さない自由奔放なものばかり。
さすが焼き物のまちで育った子供たちだけあって、釉薬の使い方や焼き具合はバッチリ。私が気になったのは黄色く塗られた人間頭部のオブジェ、よく見ると舌を思いっきり出している。(表題写真)
6つの窯元では全商品20%オフのセールをやっていたのだが、どんな器や皿よりいいものを見つけた気がした。けど、ほんとに200円でよかったのかな・・・。
なんだか少し後ろめたいような気もしたが、宿に帰って早速飾ってみた。
やっぱりいいやん!
鳴門に暮らす楽しみが、またひとつ増えたような気がしています。
話は変わりますが、今週末の日曜日は、兵庫県知事選挙の投票日。ほぼ鳴門で暮らしているとは言え、住民票があるのは兵庫県。なにかとテレビや新聞を賑わせていた斎藤知事の出直し選挙でもあり、全国的にも注目を集めているようだ。
今までテレビや新聞で報じられてきたものが果たして事実なのか。さまざまな改革を進めてきた前知事が邪魔で、抹殺するための工作だったという情報が、今になってネットを騒がせてもいる。NHK党の立花さんが斎藤さんを擁護するために立候補する事態となり、何が何だかよく分からない傍目には面白い展開かもしれないが、兵庫県民としては面白がってばかりもいられない。
物も情報も、世の中には溢れかえっているけれど、
何が価値で、何が真偽か、ちゃんと自分で見つけられる人でありたいものです。
一人旅しませんか?
ワカメ漁師たちが暮らす、小鳴門海峡の端っこへと向かう細い道の先に隠れるように佇む2部屋だけの小さな宿。大人の一人旅を満たす、それがNOMAyadoです。