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2拠点生活のススメ|第352回|恐ろしい世界

年末年始はいつもよりたくさん本が借りられると知って、地元の図書館で短歌本ばかりをMAX15冊借りてきた。

ほとんど短歌の作家を知らないので、装丁が気に入ったものや、なるべく現代語で語彙の分かりやすいものばかりを選んだ。気が向くとパラパラとページをめくっているのだが、正直恐ろしい世界に足を踏み入れてしまったことに気が付いた。

死について、恋について、自慰について、青い春について、使われている言葉と言葉が響き合って、その向こうになんとも言えない世界が拡がる。とても自分には取り合わすことの出来ない言葉たち。言葉なんだけど、もはや言葉でも無く、言葉では言い表せないような感情が、ちゃんと言葉を使って浮かび上がってくる。

これが短歌なのか・・・。

こうした歌を見ていると、自分はちゃんと目を開けて世の中を見ているのか、心のアンテナが錆びて使い物になっていないのではないかと、不安にさえなってくる。

されど、私の扉は開かれたばかり。どう思われようと失うものは何も無いわけで、ずぶずぶとぬかるみに足をいれて進むしかないなとも思う。

いや〜ほんとに恐ろしい世界だな。

・・・とか何とか言いながら、懲りずに今日も一首

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