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感激の冒険に必要なもの/出版日記01

おはよう、世界。

本日も、札幌市内の西、手稲駅を見晴らす渓仁会病院からお送りしております。連続猛暑日のうだるような暑さを乗り越え、たどりついた今日は久しぶりのたっぷり雨。畑に向き合う人々は口々に「遅いわー。でもありがたいわー」なんて言うのでしょうか。幼い子どもたちは「えー、海は?せっかく暑かったのにぃ、ねぇ海は?雨でもいいよぼくは」と、良心的に駄々をこねるのでしょうか。

ワタクシにはわかりません。
7月序盤から続く入院生活では外の空気に触れる機会など一度としてなく、見事に管理された室温は温度計の指すところに従えばおおよそ26℃。ただ、ワタクシの体感はずっと低く、Tシャツ・長袖さらにベストという3枚重ねの日々を送っています。そんなワタクシの「今日という日のおおまかな体感」は、世間さまのそれとは多いに隔たりがあることでしょう。目の前に広がる窓ガラスは、その実際の厚みよりもずっと分厚く、ともすれば時間すら分け隔てるほどの力があるのでは。ふと、そんなことに想いが到るとき、胸の奥底からほのかに浮かび上がる名状し難いゆらぎ・・・・

って、暗いよ!暗い!
ぢっち!どうした!!

いやぁ。不思議ですね。
これね、実はこの記事を公開する前の晩、病院内の営業時間を終えた薄暗いタリーズで、思いの外居心地のよくない椅子に座って書いているのですが、「長い入院の日々・病院で迎える朝・まちを見下ろす窓際の朝・そして外は雨」みたいな設定の中に40代のとある中年の男(つまりワタクシ)を落とし込むと、なんだかこう「世間との抗えない断絶」みたいなモードになってしまったのですね。

要するに「おはよう世界」という定番のイントロをリスペクトするあまり、朝に記事を書いていることを「想像しながら書く必要」に迫られた結果、その 想像の設定が持つ力によって、書かれる内容がひどく影響を受けた、というそんなお話。

面白いものです。
人間の想像力そして潜在力とは実に面白い。しかも、程度の大小はさておき、そこには 想像主であるワタクシの心の欠片もいくらか交じっている と考えるのが素直でしょう。つまり潜在意識へのアクセスとして。とすれば、これは臨床心理学的にはなかなかユニークな自己観察・内観の法に、そして自己啓発的には・・・いや、あるでしょうね。別にユニークじゃなく、基本中の基本としてあるでしょう。ただ、それを自然と体感し解釈できたことが嬉しかったのです、ぢっちは。

さて、必要以上に長く抜群に脱線したイントロでしたが、出版日記 いよいよ01です。そうか、前回はあくまでも『薄氷のプロローグ』だったから今回が実質的な始まりで、その初回からしてこの逸脱ぶりだったわけですね。ま、いっか。いくらかの想定外の気づきも得られたし、書き改めることなくこのまま行きましょう!

やりましたよ。
人生ではじめてやりました。出版社さんとの打ち合わせ。出版社は東京、ワタクシは札幌で入院中、というわけでもちろんオンラインだったのですが、担当者の方(仮にG氏としましょう)に加えて編集長(仮にO氏としましょう)も終始同席いただいておりました。あ、お二人の仮名を合わせると「GO」だ。いけいけどんどん、進めや進め、ってなもんです。素敵な奇跡、奇遇のプレゼントですね。 

初回ということもあり、そもそも「一体全体なにを根拠に私に出版の声がけをなされたのか」という点を、もちろんこれまでにも丁寧なお手紙やメールで拝読してはいたものの、改めてお聞きしました。そして契約、つまりお金のことも確認させていただきました。いずれもここには書きませんが、ありがたいなぁとか、なるほどなぁとか、そんな印象です。さて、この「ありがたいな、なるほどな」というのは「ワタクシの了解するところにより充分に納得した」ということではありません

え・・・?
納得してないの・・・?

ってなりますよね。意味が分かり難い、そして面倒くさそう・・・。でもとても大事なところです。今後のために、せっかくだから書いておきますね。

  • G氏とO氏の当店(DUALBOOKs)への印象、およびそれにまつわる店主ぢっちの文章への印象は、お店をみる・ぢっちに会うという実態・実経験を伴わないものであるため解像度が低い、これは当たり前です。

  • にも関わらず、というか、だからこそ、そこからたくさんの想像をふくらませ、GO氏(まとめちゃったよw)それぞれの深い見識とすり合わせながらナニカの光を見出し、今回のお話につながげていただいたのだなと、強く感じました。だから、すごく「ありがたいな」と思いました。

  • そしてお金の話にいたっては、はっきりいって出版など完全初心者のぢっちにその是非や妥当性を判断する力はありません。ただ、その規模と理由を把握するのが限界です。

  • その上で「なるほどな」と思いました。

  • この「ありがたいな」と「なるほどな」を支えているもの。それは、信頼です

  • お互いがお互いのことまだよくわからない。けれど、本当に興味をもってくれているんだな、一緒に仕事をしたら素敵なことができそうだな、いい本がつくれそうだな、そういう信頼。今の時点でできること、というより やっておくべきことは、この信頼だけです。それができた。

  • だからこそ「ありがたいな。なるほどな。」と思えたのです。 

いや、なんだこれ。なんかこう・・・粘着質というかいちいち感というか・・・でもですね、このくだりはぢっちの ”まにまに感” によって言語化されたのですが(まにまにの詳細については コチラ)、なんといっても出版なんて人生初経験だし、お金だって結構かかるし、長い入院の費用はどうなるんだいってのもあるし(入院保障もなかったし・・・泣)、そんな中で、いやそんな時だからこそ前に進もう、感激の冒険に旅立とうとするには、推進力が必要 でしょ。しかも圧倒的な。 

その推進力とは何か。

信頼ですよ。
相手も 自分も 世間も
全部信頼する。
 

近所のお姉ちゃんを信頼する長女

いいね。来ましたね。
やっぱり書くことは大事です。記事冒頭の ”想像上の設定がもつ力” についての気づきと同様に、書くことを通じて「心の声の欠片」が出てきました。これが書くことが持つ大切な力の一つ ですね。この信頼うんぬんの話も、全くの想定外でしたが、とても大切な場所に辿り着いたと思います。 

相手も 自分も 世間も 全部信頼する。 
「信頼」なんて、出版日記の01に相応しい到達点じゃないですか。プロローグ時点ではまだ「薄氷」だったのに01で早々に「信頼」かい!って気もしますが、まぁよいでしょう。流れに乗っているという証だと思えばこれまた有難いことです。そう思っておけばいいのです。

さて、いくつか書こうと思っていたことがあったし、そのうちのどれかは時点性(そんな日本語はないが、適切なものがないので時点性)が大事なような気もするけれど、今回の出版日記01はもうすっかりお腹いっぱいですね。次回はどうかな、1~2週間後ぐらいかなと思います。いよいよ本の構成について、意見交換が始まっているかもしれません。そして、この note をご覧になっていただいている皆さまへのお願いもあるかもしれません。その時には、何卒ご協力をよろしくお願いいたします。

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それではまた、素敵な日々の素敵な隙間でお逢いしましょう。Chao!!

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